登録販売者 医薬品の数字1

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者試験の「主な医薬品とその作用」で出てくる『数字』の整理とまとめ。出先での勉強や、追い込み時のチェックなどに活用ください。

ひとことコメント

 このページでは、「主な医薬品とその作用」に出てくる『数字』をまとめています。

 「医薬品」では、基本的には、それほど数字は問われませんが、「使用を避ける」系統の年齢制限は、ガチ頻出となっています。

 また、「医薬品」は、数字以外の論点のほうが問われるので、数字暗記は、ガチ以外は、そこそこでよいと思われます。

インデックス

【チェック】かぜの諸症状

 「かぜ薬」では、その目的でもある「かぜ」についての基本的な知識が、ほぼ毎回問われています。

 手引きには…、

 「かぜ」(感冒)の症状は、くしゃみ、鼻汁・鼻閉(鼻づまり)、咽喉頭痛、咳、痰等の呼吸器症状と、発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感等、様々な全身症状が組み合わさって現れる。」

 「かぜ」は単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群といい、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日~1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。」

 「かぜの約8割はウイルス(ライノウイルス,コロナウイルス,アデノウイルスなど)の感染が原因であるが、それ以外に細菌の感染や、まれに冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。」

 「原因となるウイルスは、200種類を超えるといわれており、それぞれ活動に適した環境があるため、季節や時期などによって原因となるウイルスや細菌の種類は異なる。」

 …と、あります。

 当該記述は、実によく出ています。

 どう問われても大丈夫なように、先の太文字の「通常は数日~1週間程度で自然寛解」、「かぜの約8割はウイルス」、「原因となるウイルスは、200種類」は、押えておきましょう。

【チェック】かぜ

 「かぜ」ですが、『急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。』とあります。

 出題実績は、ほとんどないですが、“そのまんま”で、選択肢の1つとして出そうです。チェックしておきましょう。

【ド頻出・絶対レベル】サリチルアミド、エテンザミド

 超絶出題論点で、「医薬品」以外の「適正使用」でも問われるのが、以下の…、

 「サリチルアミド、エテンザミドについては、15歳未満の小児で水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっているときは使用を避ける必要があるが、一般の生活者にとっては、かぜとインフルエンザとの識別は必ずしも容易でない。」

 「医薬品の販売等に従事する専門家においては、インフルエンザ流行期等、必要に応じて購入者等に対して積極的に注意を促したり、解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品の選択を提案したりする等の対応を図ることが重要である。」

 …です。

 「医薬品」や「適正使用」でのお馴染みの論点です。

 正確に、「サリチルアミド、エテンザミド・・・水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児・・・使用を避ける」と、憶えてしまいましょう。

 なお、少々ややこしいのですが、「医薬品」では、「使用を避ける」と、表記されています。

 対して、「適正使用」だと、先の「サリチルアミド、エテンザミド・・・水痘(水疱瘡)又はインフルエンザにかかっている15歳未満の小児」は、「相談すること」の対象となっています。

 このあたり、混乱の元なので、試験直前あたりに、憶え直してください。

 参考:相談すること:小児

 ところで、太文字の「アセトアミノフェン」のところも、出題されているので、押さえておきましょう。

【チェック】かぜ薬‐抗炎症成分‐グリチルリチン酸

 「グリチルリチン酸」に数字がありますが、そう突っ込まれて問われないと思います。軽くチェックだけしておきましょう

 出ないだろーと高を括っていたら、なんと!「適正使用」で出題されました。「奈良県 R5 第120問」です。

 さて、手引きでは、「むくみ、心臓病、腎臓病又は高血圧のある人や高齢者では偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がグリチルリチン酸として40mg以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。」

 …と、表記されています。

 「40mg以上」は、ガチでチェックしておきましょう。

 なお、グリチルリチン酸は、「適正使用」の「既往歴のある人」と「高齢者」の論点なので、「相談すること:次の症状がある人」や、「相談すること:高齢者」などを参考に、押えておきましょう。

【チェック】かぜ薬‐抗炎症成分‐グリチルリチン酸2

 グリチルリチン酸ですが、まだ数字があって…、

 「どのような人が対象であっても、1日最大服用量がグリチルリチン酸として40mg以上となる製品は長期連用を避ける。」

 「なお、医薬品ではグリチルリチン酸としての1日摂取量が200mgを超えないよう用量が定められているが、グリチルリチン酸はかぜ薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくなく、また、甘味料として一般食品や医薬部外品などにも広く用いられているため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、グリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要がある。」とあります。

 当該1日最大服用量と、総摂取量とは、突っ込んだ出題はないと思いますが、「40mg」と「200mg」の数字は、チェックしておくべきです。

【チェック】かぜ薬‐受診勧奨‐小児のかぜ

 「かぜ薬」の「受診勧奨」の「小児のかぜ」に、数字があります。

 手引きでは、「小児のかぜでは、急性中耳炎を併発しやすい。また、症状が長引くような場合は、医療機関で診療を受けるなどの対応が必要である。また、2歳未満の乳幼児には、医師の診断を受けさせることを優先し、止むを得ない場合にのみ服用させることとされている。」と、あります。

 「2歳未満の乳幼児」のところですが、ここがガチで問われることはそうないと思います。

 しかし、「受診勧奨」が絡むところなので、押さえておくべきかと思います。

つづき

 「医薬品」の数字は、こちらに続きます。

他の数字

 登録販売者の『数字』ですが、以下のページも参考にしてみてください。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする