本問は、「人体」の「有効成分の吸収」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢1の「内服薬のほとんどは、その有効成分が主に胃で吸収されて循環血液中に移行する。」ですが、誤った記述です。
ちょっと難しいですね。
間違っているのは、「胃」のところです。
正しくは、「消化管」です。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「一般用医薬品の点鼻薬は、鼻腔 粘膜への局所作用を目的として用いられているが、全身性の副作用を生 じることがある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
手引きには…、
「鼻腔 粘膜の下には毛細血管が豊富なため、点鼻薬の成 分は循環血液中に移行しやすく、また、坐 剤等の場合と同様に、初めに肝臓で代謝を受け ることなく全身に分布するため、全身性の副作用を生じることがある」
…とあります。
んなもんで、鼻の薬だからと言って油断してはいけないんですね。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「内服薬の有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物の影響を受けることはない。」ですが、誤った記述です。
んなーこたないですね。
手引きには…、
「有効成分の吸収量や吸収速度は、消化管内容物 や他の医薬品の作用によって影響を受ける。また、有効成分によっては消化管の粘膜に障 害を起こすものもあるため、食事の時間と服用時期との関係が、各医薬品の用法に定めら れている」
…とあります。
食前に飲むか食後に飲むか、決まってますよね。常識的に判断しましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「坐 剤は、直腸内壁の粘膜から有効成分を吸収させるものであるため、内服の場合よりも全身作用はゆっ くり現れる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「内服の場合よりも全身作用はゆっ くり現れる」のところです。
正しくは、「内服の場合よりも 全身作用が速やかに現れる」です。
手引きには…、
「直腸の粘膜下には静脈が 豊富に分布して通っており、有効成分は容易に循環血液中に入るため、内服の場合よりも 全身作用が速やかに現れる。」
…とあります。
不安な人は、テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢5の「皮膚に適用する医薬品(塗り薬、貼り薬等)は、皮膚表面から循環血液中に移行する量が少ないため、 適用部位以外にアレルギー性の副作用が現れることはない。」ですが、誤った記述です。
んなーこたないですね。外皮用薬の「ケトプロフェン 」とかの副作用を思い出してください。
手引きには…、
「通常は、皮膚表面から循環血液中へ移行する量は比較的少ないが、粘膜吸収の場合と同 様に、血液中に移行した有効成分は、肝臓で代謝を受ける前に血流に乗って全身に分布す るため、適用部位の面積(使用量)や使用回数、その頻度などによっては、全身作用が現 れることがある。また、アレルギー性の副作用は、適用部位以外にも現れることがある」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「正」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「誤」です。
「5」は「誤」です。
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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