登録販売者 東京都 過去問+解説 令和7年度(2025年度)第25問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「人体」の「血液及びリンパ系」についての出題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

東京都 第25問‐血液及びリンパ系

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「標高の高い土地での生活や重度の喫煙など、酸素が少ない環境で長期間過ごすと、血液中の赤血球の割 合が減少する。」ですが、誤った記述です。

 「注記」からの出題です。

 間違っているのは、「」のところです。

 手引きには…、

 「標高の高い土地での生活や重度の喫煙など、酸素が少ない環境で長期間過ごすと、血液中の赤血球の割合が増加する」

 …とあります。

 この「注記」が出たのは、初かと思います。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、目だけは通しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「血漿 中のアルブミンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成し、それらが血液によって運ばれ るときに代謝や排泄 を受けにくくする。」ですが、正しい記述です。

 「アルブミン」の正しい記述です。

 手引きには…、

 「アルブミンは、血液の浸透圧を保持する(血 漿 成分が血管から組織中に漏れ出るのを防 ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によ って運ばれるときに代謝や排泄 を受けにくくする」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「血液の粘稠 性は、主として血中脂質量で決まり、血 漿 の水分量や赤血球の量はほとんど影響を与え ない。」ですが、誤った記述です。

 「逆」ですね。

 手引きには…、

 「脂質(中性脂肪、コレステロール等)は、血 漿 中のタンパク質と結合してリポタンパク 質を形成し、血 漿 中に分散している。なお、血液の粘 稠 性は、主として血 漿 の水分量や 赤血球の量で決まり、血中脂質量はほとんど影響を与えない

 …とあります。

 脂っこいものを食べても、血中脂質量は変わらんってことですね。

 常識系の記述はよく出ます。押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「リンパ球は、血液中の白血球の中で最も数が多く、白血球の約60%を占め、血液のほかリンパ液にも 分布して循環している。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の説明は、「好中球」のものです。

 選択肢の言う「リンパ球」は、「白血球の約1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布して循環し ている。リンパ節、脾 臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識 したり(T細胞リンパ球)、それらに対する抗体(免疫グロブリン)を産生する(B 細胞リンパ球)。」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢5

 選択肢5の「リンパ液の流れは、主に平滑筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「平滑筋」のところです。

 正しくは、「骨格筋」です。

 手引きには…、

 「リンパ 系には心臓のようにポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮に よるものであり、流速は血流に比べて緩やかである」

 …とあります。

 平滑筋って内臓とかの筋肉ですよねー。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 「5」は「誤」です。

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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人体

 21問:消化器系

 22問:肝臓と胆嚢

 23問:呼吸器系

 24問:循環器系

 25問:血液及びリンパ系

 26問:泌尿器系

 27問:目

 28問:鼻及び耳

 29問:外皮系

 30問:骨格系及び筋組織

 31問:脳や神経系の働き

 32問:有効成分の吸収

 33問:有効成分の代謝・排泄

 34問:剤形

 35問:全身的な症状の副作用

 36問:精神神経系の副作用

 37問:消化器系の副作用

 38問:呼吸器系・消化器系に現れる副作用

 39問:循環器系に現れる副作用

 40問:感覚器系に現れる副作用

令和7年度 東京都 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

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こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

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