30問‐関西広域連合 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤・生薬(疳)」についての問題です。難しいところはありません。テキストを精読し、過去問を解いていれば、穏当に取れます。

30問‐漢方処方製剤・生薬(疳)

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合は、症状の原因となる体 質の改善を主眼としているため、症状の改善がみられるまで比較的長期間 (1ヶ月位)継続して服用する必要がある。」ですが、誤った記述です。

 要注意の論点です。

 「柴胡加竜骨牡蛎湯」などの「疳の薬」ですが、体質改善目的なので、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがあります。

 しかし、なのです。

 事が「夜泣き」の場合は、「1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要」となっています。

 おそらく、ずっと夜に泣き続けるのは、他の病気が考えられるからだと思われます。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「カンゾウを含有する漢方処方製剤を乳幼児に使用する場合、体格の個人 差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあるので 注意する必要がある。」ですが、正しい記述です。

 カンゾウのガチ論点です。

 「カンゾウ…グリチルリチン酸…偽アルドステロン症」は、ガチ暗記です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「小建中湯は、体力中等度をめやすとして幅広く用いることができ、やや 消化器が弱く、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがあるものの小 児虚弱体質、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜なきに適すとされ る。」ですが、誤った記述です。

 「小建中湯」の虚実は、「体力虚弱」です。

 選択肢の言う「体力中等度をめやすとして幅広く用いる」なのは、「抑肝散」です。

 虚実に「幅広く」の文言のある漢方処方製剤は、そう数がないので、「「幅広く応用できる」と「広く応用できる」とと「幅広く用いることができる」のまとめ」で押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ゴオウ、ジャコウは、いずれも動物を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮 め、また、血液の循環を促す作用等を期待して配合される」ですが、正しい記述です。

 「ゴオウ」と「ジャコウ」の正しい記述です。この2つは、「強心作用」のある生薬でもあります。チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:かぜ(かぜ症候群)

 22問:かぜ薬(総合感冒薬)

 23問:漢方処方製剤(かぜ)

 24問:解熱鎮痛薬

 25問:解熱鎮痛成分の副作用

 26問:漢方処方製剤・生薬(解熱・鎮痛)

 27問:眠気を促す薬

 28問:眠気防止薬

 29問:乗物酔い防止薬

 30問:漢方処方製剤・生薬(疳)

 31問:呼吸器官の一般用医薬品

 32問:口腔咽喉薬及びうがい薬

 33問:生薬(鎮咳去痰)

 34問:胃に作用する薬

 35問:止瀉薬

 36問:漢方処方製剤(胃腸)

 37問:瀉下薬

 38問:胃腸鎮痛鎮痙薬に

 39問:浣腸薬

 40問:高コレステロール改善薬

 41問:漢方処方製剤(三黄瀉心湯) )

 42問:外用痔疾用薬

 43問:漢方処方製剤(婦人薬)

 44問:鼻炎用内服薬

 45問:スプレー式鼻炎用点鼻

 46問:眼科用薬

 47問:スルファメトキサゾール含有の点眼薬

 48問:皮膚に用いる薬

 49問:創傷への対応

 50問:外皮用薬

 51問:毛髪用薬

 52問:歯槽膿漏薬

 53問:禁煙補助剤

 54問:生薬(滋養強壮保健薬)

 55問:滋養強壮保健薬

 56問:漢方処方製剤

 57問:漢方処方製剤(肥満症)

 58問:消毒薬

 59問:殺虫剤・忌避剤

 60問:一般用検査薬

令和3年度 関西 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和3年度 インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(第61~第80問)

 ・薬事に関する法規と制度(第81~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

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