本問は、「医薬品」の「解熱鎮痛成分の副作用」についての出題です。小難しい選択肢が2つあります。できなくても、他の選択肢で最終解答は導けます。しかし、今後の定番となりそうな論点なので、「プロスタグランジン」等は、テキストを精読しておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「循環血流量を増加させる作用があるため、心臓の負担を増大させる可能 性がある。」ですが、正しい記述です。
手引きには…、
「腎臓における水分の再吸収を促して循環血流量を増し、発汗を促進する作用も寄与している。」
「循環血流量の増加は心臓の負担を増大させるため、心臓に障害がある場合は、その症状を悪化させるおそれがある」
…とあります。
新手の論点です。今後の出題(問題の使い回し)に備えて、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「腎血流量を減少させる作用があるため、腎機能に障害があると、その症状 を悪化させる可能性がある」ですが、正しい記述です。
手引きには…、
「末梢におけるプロスタグランジンの産生抑制は、腎血流量を減少させるため、腎機能に障害があると、その症状を悪化させる可能性がある。」
…とあります。
復習だけはしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、当該「プロスタグランジン」ですが、他県では、1問丸ごとで問われたケースもあるので、テキストを精読しておきましょう。
選択肢cの「プロスタグランジンの産生を介した胃腸粘膜保護作用があるため、胃粘 膜障害は生じにくい」ですが、誤った記述です。
手引きには…、
「プロスタグランジンには胃酸分泌調節作用や胃腸粘膜保護作用もあるが、」
「これらの作用が解熱鎮痛成分によって妨げられると、胃酸分泌が増加するとともに胃壁の血流量が低下して、胃粘膜障害を起こしやすくなる」
…とあります。
「アスピリン」の胃腸障害が頭に浮かべば、判別できると思います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「アスピリンは、ピリン系の成分ではないため、薬疹等のアレルギー症状が 生じることはない」ですが、誤った記述です。
前半の「アスピリンは、ピリン系の成分ではない」は、正しい記述です。
選択肢の言うように、「アスピリン」や「サザピリン」は、「非ピリン系」です。
しかし、後半の「薬疹等のアレルギー症状が生じることはない」が間違っています。
「非ピリン系」であっても、「アスピリン喘息」といったアレルギー症状が生じます。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、一般用医薬品で「ピリン系」なのは、「イソプロピルアンチピリン」だけです。アンチなのに、ピリン系です。これも、チェックしておきましょう。
「a」は「正」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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