登録販売者 茨城県 過去問+解説 令和7年度(2025年度)第22問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基本知識」の「医薬品のリスク評価」の出題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

茨城県 第22問‐医薬品のリスク評価

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「医薬品の少量の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合がある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「少量 の投与でも長期投与されれば慢性的な毒性が発現する場合もある。また、少量の医薬品の投与で も発がん作用、胎児毒性や組織・臓器の機能不全を生じる場合もある」

 …とあります。

 医薬品は、少量でも危険なので、登録販売者等が扱うわけですね。

 不安な人は、テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ヒ ト を 対 象 と し た 臨 床 試 験 の 実 施 の 基 準 と し て 、 国 際 的 に Good Laboratory Practice(GLP)が制定されている。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「 Good Laboratory Practice(GLP)」のところです。

 正しくは、「 Good Clinical Practice (GCP)」です。

 ヒトの場合なので、クリニックの「 Good Clinical Practice (GCP)」ですね。

 選択肢の「Good Laboratory Practice(GLP)」は、非臨床 試験の基準です。

 「「リスク評価基準」の憶え方‐GLP、GCP、GPSP、GVP 」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「医薬品の投与量と効果の関係は、薬物用量の増加に伴い、効果の発現が検出され ない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に至る。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「効果の発現が検出されない「無作用量」から、最小有効量を経て「治療量」に 至る。治療量上限を超えると、やがて効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最 小致死量」を経て、「致死量」に至る

 …とあります。

 無作用量・最小有効量・治療量の“順番”がよく問われます。

 「医薬品のリスク評価の「用量・反応」の語呂合わせ 無作用量・最小有効量・治療量・中毒量・最小致死量・致死量 」も、参考にしてください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「医 薬 品 の 製 造 販 売 後 の 調 査 及 び 試 験 の 実 施 の 基 準 と し て 、 Good Vigilance Practice(GVP)が制定されている。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「Good Vigilance Practice(GVP)」のところです。

 正しくは、「 Good Post-marketing Study Practice (GPSP) 」です。

 「製 造 販 売 後 の 調 査 及 び 試 験」なんで、「 Good Post-marketing Study Practice (GPSP) 」ですね。

 選択肢の言う「Good Vigilance Practice(GVP)」は、製造販売後安全管理の基準です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

基本知識

 21問:医薬品の本質

 22問:医薬品のリスク評価

 23問:健康食品

 24問:セルフメディケーション

 25問:医薬品の薬理作用及び副作用

 26問:アレルギー(過敏反応)

 27問:医薬品の不適正な使用

 28問:医薬品の相互作用

 29問:医薬品と食品の相互作用

 30問:小児等の医薬品の使用

 31問:高齢者の医薬品の使用

 32問:妊婦等の医薬品の使用

 33問:医療機関で治療を受けている人

 34問:医薬品の品質

 35問:適切な医薬品選択と受診勧奨

 36問:販売時のコミュニケーション

 37問:スモン及びスモン訴訟

 38問:HIV訴訟

 39問:C型肝炎訴訟

 40問:薬害訴訟と体制整備

令和7年度 茨城県 科目別

 ・インデックス

 ・薬事に関する法規と制度(第1~第20問)

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第21~第40問)

 ・人体の働きと医薬品(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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