登録販売者の「医薬品に共通する特性と基本的な知識」の論点「医薬品のリスク評価」の「用量・反応」の憶え方ついて述べたページ。語呂合わせあり。無作用量等の「○○量」の順番が問われるので、押さえておく。ひっかけ問題のサンプルも併せて掲載。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 登録販売者, 登録販売者 基本的知識, 登録販売者 語呂合わせ
「基本的知識」の医薬品のリスク評価の「用量・反応」の論点で、しばしば顔を見せるのが、「○○量」です。
「○○量」には、無作用量から致死量まで、「6つ」があるのですが、どの「○○量」の効果・毒性が高いか(低いか)の「順番」を問う、言葉遊びのような出題があります。
この種の出題は、「ひっかけ」問題の類ですが、語呂合わせで、すぐに頭に入ります。
結論から言うと、語呂合わせは、「むさい父、察知(むさいちち、さっち)」です。
上から下にかけて、効果・毒性が強くなり…、
む・・・無作用量の「む」
さい・・・最小有効量の「さい」
ち・・・治療量の「ち」
ち・・・中毒量の「ち」
さっ・・・最小致死量の「さ」
ち・・・致死量の「ち」
…となっています。
不等号で表すと、「無作用量 < 最小有効量 < 治療量 < 中毒量 < 最小致死量 < 致死量」といった寸法です。
本試験では、この順番が問われることがあります。
過去問の試験では、「○○量」の順番が入れ替わった問題が出ています。
たとえば…、
『医薬品の投与量と毒性の関係は、治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「最小致死量」となり、「中毒量」を経て、「致死量」に至る』
…です。
言葉だけ見ると、何となく、成立しているような「感じ」があります。
しかし、先に見たように、効果・毒性の順番は、「無作用量 < 最小有効量 < 治療量 < 中毒量 < 最小致死量 < 致死量」です。
先の例題では、「中毒量」と「最小致死量」がひっくり返っています。
正しくは、「中毒量 < 最小致死量 < 致死量」です。
よって、「×」となります。
登録販売者試験でよくある「ひっかけ」が「逆」の出題です。
「小」が「大」になって出題される可能性があります。
たとえば…、
『薬の効果・毒性は、「無作用量」から、「最“大”有効量」を経て「治療量」に至り、次いで、「中毒量」となり、「最“大”致死量」を経て、「致死量」となる。』
…ってな寸法です。
ある程度、過去問演習をした人なら、(あるある!)と、首肯してくれるハズです。
「最“大”有効量」ではなくて、「最“小”有効量」です。
んで、「最“大”致死量」ではなくて、「最“小”致死量」です。
一瞬、何が何だかわからなくなる「ひっかけ」なので、注意してください。
一応、テキスト本文の記述を挙げておくと…、
『投与量と効果又は毒性の関係は、薬物用量を増加させるに伴い、効果の発現が検出されない「無作用量」から、「最小有効量」を経て「治療量」に至る。治療量上限を超えると、効果よりも有害反応が強く発現する「中毒量」となり、「最小致死量」を経て、「致死量」に至る。』
…となっています。
復習の手助けにしてください。
2019年11月10日 12:19 PM
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