ヒマシ油‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ヒマシ油は、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「小腸刺激性瀉下成分」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

傾向と優先順位

 ご存じのように、「ヒマシ油」は、「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「小腸刺激性瀉下成分」に登場します。

 市販薬には、「 【第2類医薬品】日本薬局方 加香ヒマシ油 20mL 」などがあります。

 当該成分は、1問丸々で問われたことがあるほか、かなりの頻度で試験に出ています。

 「適正使用」の「使用(服用)しない」等の論点もあります。

 優先順位は「かなり高い」です。

過去問○×問題

 当該成分は…、

 ① ヒマシ油 ―――― 止瀉

 ② ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられており、比較的瀉下作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる。

 ③ 腸内容物の急速な排除を目的として用いられ、急激で強い瀉下作用を示す。

 ④ 吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を引き起こすおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある。

 ⑤ 防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合等、脂溶性の物質による中毒に使用する。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

 ④の正誤はこちらです。

 ⑤の正誤はこちらです。

例題解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「ヒマシ油 ―――― 止瀉」ですが、混乱しやすい問題です。

 ヒマシ油は、「小腸刺激性瀉下成分」です。「止瀉」ではありません。

 こういう種類の問題がよく出るので、きちんと整理して憶えてください。

 よって、①は、「×」となります。

②は基本

 ②の「ヒマシ油は、小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすと考えられており、比較的瀉下作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる」ですが、誤った記述です。

 本問は、応用的な問題で、2階建ての問題です。

 前半の「小腸でリパーゼの働きによって生じる分解物が、小腸を刺激することで瀉下作用をもたらす」は、正しいです。まさに、

 「ヒマシ油」は、「小腸刺激性瀉下成分」です。

 しかし、後半の「比較的瀉下作用が穏やかなため、主に乳幼児の便秘に用いられる」が、ぜんぜんダメです。

 まず、ヒマシ油は、「腸内容物の急速な排除を目的」としています。

 そして、ヒマシ油は、強い瀉下作用のため、「3歳未満の乳幼児」への使用を避けることになっています。

 こんな次第で、後半部分は、すべて間違っています。

 よって、②は、「×」となります。

 なお、「ヒマシ油‐3歳未満‐使用を避ける」のくだらない憶え方ですが…、

 「ヒマシ」が“”文字なので、“”歳と掛けるってな次第です。個人的には、すぐ頭に入りました。

 ついでに、「小腸刺激性瀉下成分」の憶え方ですが、「ヒマ“”」と、「小腸(“”ョウチョウ)」の「シ」つながりで憶えるといいでしょう。

 「ヒマシ」の「シ」は、「小腸」の「シ」、くらいに憶えれば、大腸刺激性瀉下成分と区別できるはずです。

③も基本

 ③の「腸内容物の急速な排除を目的として用いられ、急激で強い瀉下作用を示す」ですが、頻出事項です。

 問題文の言うように、ヒマシ油は、強い瀉下作用があるので、腸内容物の急速な排除を目的として用いられます。

 よって、③は、「○」となります。

④も重要

 ④の「吸収された成分の一部が乳汁中に移行して、乳児に下痢を引き起こすおそれがあり、母乳を与える女性では使用を避けるか、又は使用期間中の授乳を避ける必要がある」ですが、重要なところです。

 「使用を避ける」は、ほぼ必ず問われるところです。

 ヒマシ油には、問題文の言うように、「使用を避ける」注意喚起があります。テキストを精読しておきましょう。

 よって、④は、「○」となります。

⑤も重要

 ⑤の「防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合等、脂溶性の物質による中毒に使用する」ですが、全くの誤りです。

 脂溶性の物質による中毒にヒマシ油を用いると、中毒を悪化させるおそれがあります。正解は、「ヒマシ油は、脂溶性の物質による中毒には使用を避ける」です。

 よって、⑤は、「×」となります。

試験のポイント

 先の例題は、すべて出題実績のあるものです。全部、押えておきましょう。

 ヒマシ油は、上記のほか…、

 流産や早産を誘発するおそれがあるため、妊婦は使用を避ける。

 大量使用を避ける。

 激しい腹痛、吐き気・嘔吐の症状がある人は、急性腹症が疑われるので、使用を避ける」となっています。

 「使用を避ける」は、実によく問われるので、全部を暗記しておきましょう。

「適正使用」対策

 先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。

 「ヒマシ油」ですが、「使用(服用)しない」の論点が多々あり、警戒すべき成分となっています。

 以下のすべては、押さえておきましょう。

激しい腹痛又は吐き気・嘔吐

 まず、「激しい腹痛又は吐き気・嘔吐」です。

 先の症状にある人は、ヒマシ油を、「使用(服用)しない」となっています。

 「理由」は、「急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の症状である可能性があるため。」です。

 「理由」で問われることが多々です。

 たとえば、「急性腹症(腸管の狭窄、閉塞、腹腔内器官の炎症等)の可能性がある人が使用してはならない成分はどれか?」といった感じです。

 「医薬品」でも出るので、「理由」ともども、押えておきましょう。

 参考:次の症状がある人

3歳未満の小児

 次に、「3歳未満の小児」です。

 「3歳未満の小児」は、ヒマシ油を、「使用(服用)しない」となっています。

 「理由」は、なぜか空白です。

 「ヒマシ」の3文字で「3歳ダメ」と憶えるとよいでしょう。

 参考:小児

妊婦又は妊娠していると思われる人

 次に、「妊婦又は妊娠していると思われる人」です。

 妊婦等に方は、ヒマシ油を、「使用(服用)しない」となっています。

 「理由」は、「腸の急激な動きに刺激されて流産・早産を誘発するおそれがあるため」です。

 「医薬品」でもド定番の論点なので、押えておきましょう。

 参考:女性系

授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること

 次に、「授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること」です。

 授乳中の人は、ヒマシ油を「服用しないか、服用する場合は授乳を避ける」となっています。

 「理由」は、「乳児に下痢を起こすおそれがあるため」です。

 これまた、「医薬品」でもド定番の論点なので、押えておきましょう。

 参考:女性系

連用しないこと

 次に、「連用しない」です。

 ヒマシ油は、連用してはいけません。

 「理由」は、「一定期間又は一定回数使用しても症状の改善がみられない場合は、ほかに原因がある可能性があるため」です。

 瀉下薬の一般問題でも出るので、押えておきましょう。

 参考:連用しない各種

本剤を使用している間は、次の医薬品を使用しないこと

 次に、「駆虫薬ダメ」です。

 「医薬品」でも、定番の論点ですが、「ヒマシ油と駆虫薬の併用はダメ」です。

 「理由」は、「駆虫成分が腸管内にとどまらず吸収されやすくなるため」です。

 よく出るところなので、押えておきましょう。

 参考:特徴系+その他

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「 【第2類医薬品】日本薬局方 加香ヒマシ油 20mL 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「胃腸に作用する薬」の「腸の薬」の「小腸刺激性瀉下成分」は、当該成分のみです。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は、テキストは、初心者向けでオマケ付きの「らくらく完全攻略! 登録販売者試験 合格テキスト&問題集」と、掲載問題数が一番多い「超重要 登録販売者 過去問題集」を使えば支障ありません。わたしはこれで「117点」取れました。

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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