本問は、「医薬品」の「呼吸器官に作用する薬」の問題です。生薬の選択肢が1つありますが、他の選択肢が簡単なんで、支障ありません。まあ、復習しておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢1の「メチルエフェドリン塩酸塩は、交感神経系への抑制作用によって、心臓血管系や、肝臓で のエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。 」ですが、誤った記述です。
ずっけこける選択肢ですね。
間違っているのは、「抑制作用」のところです。
正しくは、「刺激作用」です。
まあ、刺激作用という語句がわからなくても、アドレナリン作動成分なんだから、中枢神経を抑制するつうのはおかしいなーと判断できるかと思います。
当該「メチルエフェドリン塩酸塩」は、禁忌と副作用がたくさんある奴なので、優先して押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢2の「グアイフェネシンは、気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示し、痰 の切れを良く する。 」ですが、正しい記述です。
「」の「グアイフェネシン 」の正しい記述です。
よって、選択肢は、「正」となります。
なお、最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。
以下の…、
・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの…グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等
・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの…エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等
・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの…カルボシステイン
・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの…ブロムヘキシン塩酸塩
…以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。
選択肢3の「ノスカピンは、モルヒネと同じ基本構造を持ち、麻薬性鎮咳 成分とも呼ばれる。長期連用 や大量摂取によって倦 怠感や虚脱感、多幸感等が現れることがあり、薬物依存につながるお それがある。 」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「ノスカピン」は、「非麻薬性鎮咳成分」ですね。
「麻薬性鎮咳成分」には、「コデインリン酸塩」や「ジヒドロコデインリン酸塩」などがあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「キョウニンは、バラ科のヤマザクラ又はカスミザクラの樹皮を基原とする生薬で、去痰 作 用を期待して用いられる 」ですが、誤った記述です。
選択肢の言うような、基原が「バラ科のヤマザクラ又はカスミザクラの樹皮」となるのは、「オウヒ」です。
「キョウニン」の基原は、「バラ科のホンアンズ、アンズ等の種子」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「1」は「誤」です。
「2」は「正」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「誤」です。
正しいものは、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
★みんなとシェアする