本問は、「医薬品」の「外皮用薬」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が1つありますが、残りの選択肢で最終解答は導けます。珍しい漢方処方製剤が出ているので、チェックしておきたいところです。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「インドメタシンは、非ステロイド性抗炎症成分であり、好ましくない作用として末梢組織 の免疫機能を低下させる作用も示す。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「好ましくない作用として末梢組織 の免疫機能を低下させる作用も示す」のところです。
その作用は、ステロイド性抗炎症成分のものですね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、選択肢前半の「インドメタシンは、非ステロイド性抗炎症成分」は、正しい記述です。
選択肢bの「ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候に かかわらず、戸外活動を避ける等、紫外線に当たるのを避ける必要がある。」ですが、誤った記述です。
「ケトプロフェン」の正しい記述です。
手引きには…、
「まれに重篤な副作用として、アナフィラキシー、接触皮膚炎、光線過敏症を生じるこ とがある。紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れ ることがあるため、ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後 も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避けるとともに、日常の外出時も塗布部 を衣服、サポーター等で覆い、紫外線に当たるのを避ける必要がある。ただし、ラップ フィルム等の通気性の悪いもので覆うことは適当でない」
…とあります。
サポーター云々は、ケトプロフェンの固有論点なので、押えておきましょう。
「適正使用」でも出ますよ!
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「 は、急性化膿 性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫、湿潤、ただれ、火傷又 は外傷のひどい場合に適すとされるが、傷口が化膿 している場合、患部が広範囲の場合には 不向きとされる。」ですが、誤った記述です。
選択肢の記述は、「中黄膏 」のものです。
選択肢の言う「紫雲膏 」は、「ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔 核による疼 痛、肛 門裂傷、湿疹 ・皮膚炎に適すとされるが、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が 化膿 している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、中黄膏が出たのは、初じゃないかと思います。そのくらいに、問われない漢方処方製剤でした。
選択肢dの「サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。併せて抗菌、抗真菌、 抗炎症作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もある」ですが、正しい記述です。
「サリチル酸」の正しい記述です。
ついでに、「頭皮の落屑 (ふけ)を抑える効果を期待して、毛髪用薬に配合されている場合もある。」も、押えておきましょう。
こういう記述も、ひょっこり出るんですよ。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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