本問は、「医薬品」の「貧血用薬(鉄製剤)」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「鉄分は、赤血球が酸素を運搬する上で重要なヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルであ るため、鉄製剤は悪性貧血を含む様々な分類の貧血を改善できる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「鉄製剤は悪性貧血を含む様々な分類の貧血を改善できる。」のところです。
手引きには…、
「貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充することにより、造血 機能の回復を図る医薬品である」
…とあります。
よって、鉄製剤で対応できる貧血は、鉄欠乏性貧血となります。
選択肢にある「悪性貧血」ですが、これは、「ビタミン欠乏性貧血」の「注記」に出てくる語句で…、
「ビタミンB12が不足して生じる巨赤芽球貧血は悪性貧血と呼ばれている。ビタミンB12は、胃腺から出る粘液 に含まれる、内因子と呼ばれるタンパク質と結合することで、小腸から吸収されやすくなるので、胃粘膜の異常によりビタ ミンB12が不足する。」
…となっています。
よって、悪性貧血は、ビタミン欠乏性貧血であり、鉄製剤では対応不可、と相なります。
まあ、悪性貧血ってネーミングから、一般用医薬品の鉄製剤じゃ効きそうにないなーという風に、判断できるかと思います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「服用の前後30分にタンニン酸を含む飲食物(緑茶、紅茶、コーヒー、ワイン、柿等)を 摂取すると、タンニン酸と反応して鉄の吸収が悪くなることがあるので、鉄製剤服用前後は タンニン酸を含む飲食物の摂取を控えることとされている」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
こういう、使用上の注意は、ド頻出なので、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「鉄分の吸収は空腹時のほうが高いとされているが、消化器系への副作用を軽減するには、 鉄製剤は食後に服用することが望ましい。」ですが、正しい記述です。
これも、そのとおりの記述です。
手引きには…、
「鉄分の吸収は空腹時のほうが高い とされているが、消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。」
…とあります。
他県で出てます。押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「銅はヘモグロビンの産生過程で、鉄の代謝や輸送に重要な役割を持つ。補充した鉄分を利 用してヘモグロビンが産生されるのを助ける目的で、硫酸銅が配合されている場合がある」ですが、正しい記述です。
「硫酸銅」の正しい記述です。
他の金属の奴も、押えておきましょう。近年、よく出てます。正面から問われてますわ。
参考:硫酸コバルト
参考:硫酸マンガン
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
★みんなとシェアする