本問は、「医薬品」の「腸の薬の配合成分」についての出題です。生薬の選択肢が1つありますが、他の選択肢の判断さえできれば、最終解答は導けます。基本レベルの問題なので、落とした人は、復習しておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「トリメブチンマレイン酸塩は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用い られるが、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対しても抗菌作用を示すため、症状が治まっ たのに漫然と服用すると、腸内環境を悪化させることがある。」ですが、誤った記述です。
選択肢の記述は、「腸内殺菌成分」の「ベルベリン塩化物」とかのものです。
選択肢の言う「トリメブチンマレイン酸塩」は、「消化管の運動を調整する作用」で、「消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動 を調整する作用(消化管運動が低下しているときは亢 進的に、運動が亢 進しているときは抑 制的に働く。)があるとされる。」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢、食あたりや水 あたりによる下痢の症状に用いることを目的として配合される。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「食あたりや水 あたり」のところです。それらは、対象外です。
「止瀉成分」の「ロペラミド塩酸塩」ですが、「食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによ る下痢の症状に用いられることを目的」です。
んで、対象外なのは、「食あたりや水あたりによる下痢につい ては適用対象でない。」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
当該ロペラミド塩酸塩ですが、かなり禁忌あります。
「適正使用」でも出まくるので、ガチで押えておきましょう。
選択肢cの「ビスマスを含む成分は、アルコールと一緒に摂取されると、循環血液中への移行が高まっ て精神神経症状を生じるおそれがあるため、服用時は飲酒を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「収斂成分」の「次没食子酸ビスマス」や「次硝酸ビスマス」とかですが、手引きには…、
「次没食子 酸ビスマス、次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、海外におい て長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れた との報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。」
「アルコールと一緒に 摂取されると、循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがあり、服用 時は飲酒を避ける必要がある。」
…とあります。
「適正使用」の「飲酒しない」でも出るので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
当該成分も、禁忌がたくさんあるので、要注意ですよ。
選択肢dの「木 クレオソートは、過剰な腸管の蠕 動運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌を抑 える止瀉 作用がある」ですが、正しい記述です。
生薬の「木クレオソート」の正しい記述です。
時折出る生薬です。押えておきましょう。正露丸の成分ですね。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
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