登録販売者 愛知県 過去問+解説 令和7年度(2025年度)午前第25問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「腸の薬の配合成分」についての出題です。生薬の選択肢が1つありますが、他の選択肢の判断さえできれば、最終解答は導けます。基本レベルの問題なので、落とした人は、復習しておきましょう。

愛知県 午前第25問‐腸の薬の配合成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「トリメブチンマレイン酸塩は、細菌感染による下痢の症状を鎮めることを目的として用い られるが、通常の腸管内に生息する腸内細菌に対しても抗菌作用を示すため、症状が治まっ たのに漫然と服用すると、腸内環境を悪化させることがある。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の記述は、「腸内殺菌成分」の「ベルベリン塩化物」とかのものです。

 選択肢の言う「トリメブチンマレイン酸塩」は、「消化管の運動を調整する作用」で、「消化管(胃及び腸)の平滑筋に直接作用して、消化管の運動 を調整する作用(消化管運動が低下しているときは亢 進的に、運動が亢 進しているときは抑 制的に働く。)があるとされる。」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ロペラミド塩酸塩は、食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによる下痢、食あたりや水 あたりによる下痢の症状に用いることを目的として配合される。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「食あたりや水 あたり」のところです。それらは、対象外です。

 「止瀉成分」の「ロペラミド塩酸塩」ですが、「食べすぎ・飲みすぎによる下痢、寝冷えによ る下痢の症状に用いられることを目的」です。

 んで、対象外なのは、「食あたりや水あたりによる下痢につい ては適用対象でない。」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 当該ロペラミド塩酸塩ですが、かなり禁忌あります。

 「適正使用」でも出まくるので、ガチで押えておきましょう。

選択肢c

 選択肢cの「ビスマスを含む成分は、アルコールと一緒に摂取されると、循環血液中への移行が高まっ て精神神経症状を生じるおそれがあるため、服用時は飲酒を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「収斂成分」の「次没食子酸ビスマス」や「次硝酸ビスマス」とかですが、手引きには…、

 「次没食子 酸ビスマス、次硝酸ビスマス等のビスマスを含む成分については、海外におい て長期連用した場合に精神神経症状(不安、記憶力減退、注意力低下、頭痛等)が現れた との報告があり、1週間以上継続して使用しないこととされている。」

 「アルコールと一緒に 摂取されると、循環血液中への移行が高まって精神神経症状を生じるおそれがあり、服用 時は飲酒を避ける必要がある。」

 …とあります。

 「適正使用」の「飲酒しない」でも出るので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 当該成分も、禁忌がたくさんあるので、要注意ですよ。

選択肢d

 選択肢dの「木 クレオソートは、過剰な腸管の蠕 動運動を正常化し、あわせて水分や電解質の分泌を抑 える止瀉 作用がある」ですが、正しい記述です。

 生薬の「木クレオソート」の正しい記述です。

 時折出る生薬です。押えておきましょう。正露丸の成分ですね。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:漢方処方製剤(かぜ)

 22問:かぜ薬

 23問:カフェイン

 24問:漢方処方製剤(鎮咳去痰)

 25問:腸の薬の配合成分

 26問:瀉下薬の配合成分

 27問:漢方処方製剤(胃)

 28問:貧血用薬(鉄製剤)

 29問:呼吸器官に作用する薬

 30問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 31問:かぜ薬(総合感冒薬)

 32問:胃酸の中和作用

 33問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 34問:眠気を促す薬

 35問:サリチル酸系解熱鎮痛成分

 36問:浣腸薬

 37問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 38問:駆虫薬

 39問:胃の薬の配合成分

 40問:高コレステロール改善薬

 41問:痔疾用薬

 42問:泌尿器用薬

 43問:漢方処方製剤(婦人薬)

 44問:内服アレルギー用薬

 45問:鼻に用いる薬の配合成分

 46問:眼科用薬の配合成分

 47問:眼科用薬の配合成分2

 48問:漢方独自の病態認識

 49問:きず口等の殺菌消毒薬

 50問:外皮用薬

 51問:歯や口中に用いる薬

 52問:ニコチン置換療法

 53問:ニンジン

 54問:滋養強壮保健薬

 55問:漢方処方製剤(肥満症)

 56問:尿糖・尿タンパク検査薬

 57問:婦人薬

 58問:消毒薬

 59問:衛生害虫と防除

 60問:受診勧奨

令和7年度 愛知県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後 第1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後 第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後 第41~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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