登録販売者 愛知県 過去問+解説 令和7年度(2025年度)午前第54問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「滋養強壮保健薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

愛知県 午前第54問‐滋養強壮保健薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病後の栄養補給 に限られており、病中の栄養補給に用いるものは医薬品においてのみ認められている。 」ですが、誤った記述です。

 後半部分の「病中の栄養補給」も、医薬部外品のものですね。

 手引きには…、

 「同様にビタミン等の補給を目的とするものとして医薬部外品の保健薬があるが、それらの効能・ 効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されている。神経痛、 筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状に対する効能・効果については、医 薬品においてのみ認められている」

 …とあります。

 医薬品・医薬部外品の別は、そこそこ出るので、「医薬品・医薬部外品の別の攻略 」でまとめてみておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「ビタミンは、「微量(それ自体エネルギー源や生体構成成分とならない)で体内の代謝に 重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても 不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。 」ですが、正しい記述です。

 珍しい、ビタミンの定義が問われてます。

 手引きには…、

 「ビタミンは、「微量(それ自体エネルギー源や生体構成成分とならない)で体内の代謝に重 要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不 十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。これに対し、不足した 場合に欠乏症を生じるかどうか明らかにされていないが、微量でビタミンと同様に働く又は ビタミンの働きを助ける化合物については「ビタミン様物質」と呼ばれる。 ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるもの でなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある」

 …とあります。

 過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「ヘスペリジンは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能 にも関与する。 」ですが、誤った記述です。

 「ヘスペリジン」ですが、これは、「ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があると され、滋養強壮保健薬のほか、かぜ薬等にも配合されている場合がある。」ですね。

 選択肢の言う「骨や歯の形成に必要な栄養素」ウンヌンは、「カルシウム」のものです。

 まあ、これは、大丈夫でしょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「システインは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があると され、滋養強壮保健薬のほか、かぜ薬等にも配合されている場合がある 」ですが、誤った記述です。

 選択肢の記述は、先に見ましたが、「ヘスペリジン」です。

 「システイン」は、「髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えると ともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働き、また、肝臓においてア ルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされ る。」です。結構出る成分なので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 「正しいもの」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 21問:漢方処方製剤(かぜ)

 22問:かぜ薬

 23問:カフェイン

 24問:漢方処方製剤(鎮咳去痰)

 25問:腸の薬の配合成分

 26問:瀉下薬の配合成分

 27問:漢方処方製剤(胃)

 28問:貧血用薬(鉄製剤)

 29問:呼吸器官に作用する薬

 30問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 31問:かぜ薬(総合感冒薬)

 32問:胃酸の中和作用

 33問:鎮暈薬(乗物酔い防止薬)

 34問:眠気を促す薬

 35問:サリチル酸系解熱鎮痛成分

 36問:浣腸薬

 37問:口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽薬)

 38問:駆虫薬

 39問:胃の薬の配合成分

 40問:高コレステロール改善薬

 41問:痔疾用薬

 42問:泌尿器用薬

 43問:漢方処方製剤(婦人薬)

 44問:内服アレルギー用薬

 45問:鼻に用いる薬の配合成分

 46問:眼科用薬の配合成分

 47問:眼科用薬の配合成分2

 48問:漢方独自の病態認識

 49問:きず口等の殺菌消毒薬

 50問:外皮用薬

 51問:歯や口中に用いる薬

 52問:ニコチン置換療法

 53問:ニンジン

 54問:滋養強壮保健薬

 55問:漢方処方製剤(肥満症)

 56問:尿糖・尿タンパク検査薬

 57問:婦人薬

 58問:消毒薬

 59問:衛生害虫と防除

 60問:受診勧奨

令和7年度 愛知県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和7年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後 第1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後 第21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後 第41~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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