本問は『所得税預り金』の仕訳。2012/6実施の第131回‐第1問の4問目。仕訳問題のド定番の問題。ポイントは、問題の前提を把握すること。仕訳そのものはカンタン。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。
◇問題◇
4.先月の従業員給料から差し引いた所得税の源泉徴収額\50,000を、銀行において納付書とともに現金で支払った。
◇勘定科目群◇
結論から言うと、「答えの仕訳はこちら」です。
本問のレベルは「ふつう」です。
仕訳問題で定番の税務問題です。
過去問演習をしていれば、まず解けます。難しいところはありません。
ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。
「貸方」は「右がわ」で、ナイフやお箸を持ったり、配偶者にキャラメルをあげるときのほうです。
本問のポイントは、その『前提』を把握することです。
問題文には、「従業員給料から差し引いた」とあります。そう、もう既に、給料から、源泉分の所得税を抜いているわけです。
つまりは、給料支払の際に、以下のような仕訳が切られていた、という塩梅です。
借方:給料 ×××
貸方:所得税預り金 50,000
貸方:現金など △△△
ここまで分かれば、解答できたも同然です。
要は、貸方に、既に計上済みの「所得税預り金」を、取り崩すだけの処理です。
仕訳では、貸方に計上されている「所得税預り金」を減らします。
次に、決済です。問題文では、「納付書とともに現金で納付した」とあります。さっくり、現金を減らせばいいだけです。
仕訳は、負債の減少に、資産の減少ですから…、
借方:所得税預り金 50,000
貸方:現金 50,000
…と相なります。
答えは…、
…です。
一口コメントです。
「所得税預り金」は、仕訳問題のド定番問題です。
ポイントは先述したように、「前提把握」です。
わからなくなったら、本問の前に、どのような仕訳が切られているかに、思いを馳せてください。
1問:改定のため削除
2問:地代支払・・・「ふつう」。
3問:借入金返済・・・「ふつう」。
4問:所得税預り金・・・「ふつう」。
5問:売上応用・・・「ふつう」。
簿記3級は格段に難化しているので、本格教材を使うのが一番、無難です。
詳細は「教材レビュー」で述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
テキストは「合格テキスト 日商簿記3級」で…、
問題集は「合格トレーニング 日商簿記3級」で…、
過去問は「合格するための過去問題集 日商簿記3級」で揃えば、独学に支障ありません。どれも『ド定番教材』です。
ところで、電卓です。
100円ショップで売ってるような、ぺらぺら計算機は計算ミスの元です。
高品質な電卓を使っていない方は、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」や「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考に、買い換えてください。
左のがぺらぺらで、中と右が高品質の計算機です。絶対的に高品質の方が打ちやすいです。
考えるのが面倒な人は、現在わたしが愛用している「DF-120GT」にすればよいでしょう。全く支障ありません。
簿記3級の中で異色のメンドクサさを誇るのが為替手形です。当該論点についてはブログの方にまとめているので、「ブログ:簿記3級-為替手形」を参考ください。
仕訳問題は、「簿記3級の仕訳問題」を参考ください。
そのほか、簿記3級に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「簿記3級:ブログ記事」をばご参考ください。
また、電卓の打ち方についてを、「簿記のコツ-それは計算機」や「計算機打ち方例」で述べてます。お目汚しください
「検算のコツ」を知っておくと、計算ミスを結構防げます。
なお、お手持ちの電卓が、試験で使えるかどうか不安な方は、「簿記の電卓」を参考ください。
また、簿記3級の求人数等を、「簿記3級独学資格ガイド」に挙げていますので、ご高覧をば。
★みんなとシェアする