第131回‐仕訳過去問(2012/6実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『借入金返済』の仕訳。2012/6実施の第131回‐第1問の3問目。本問は、借入金の返済の問題である。利息の計算には注意する。「元利合計」と難しい言葉が出るので、テキストをしっかり読んでおく。単なる暗記ではダメ。ま、仕訳の要は、借金返済だけである。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第3問‐借入金返済

 ◇問題◇

 3.取引銀行から短期資金\500,000を借り入れていたが、支払期日が到来したため、元利合計を当座預金から返済した。なお、借入に伴う利率は年3%、借入期間は当期中の6ヶ月であった。

 

 ◇勘定科目群◇

 

解説

 結論から言うと、「答えの仕訳はこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 普通に借入返済の処理をするだけです。問題文を落ち着いて読んで、利息の計算など、細々したところを押さえていきましょう。

 ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフやお箸を持ったり、配偶者に麩菓子をあげるときの方です。

ポイント‐元利合計

 本問のポイントは、返済金額です。

 問題文には、「元利合計を当座預金から返済した」とあります。

 「元利合計」とは、「“元”金」と「“利”息」を合わせた言葉です。つまり、元の借金と利息分とを一緒に払う、といった寸法です。

 元金は、言うまでもなく、\500,000です。

 で、利息は、「なお書き」に、「借入に伴う利率は年3%、借入期間は当期中の6ヶ月」とありますから、そのまま算数するだけです。

 つまり、「500,000*0.03*6/12」の「7,500」といった塩梅です。

 なお、計算機での「3%」の入力ですが、「0.03」と打つより、「3」「%」と打つほうが絶対に早いので試してみてください。

 さて、先述したように、元の借金と利息分とを一緒に払うので、「500,000+7,500」の「507,500」が返済金額となります。

仕訳

 借入額\500,000の勘定科目は、「借入金」です。

 返済するわけですから、負債の減少となります。

 利息\7,500の勘定科目は、「支払利息」です。

 利息を支払うので、費用の増加となります。

 返済は、問題文の「当座預金から返済」とあるように、「当座預金」で処理します。金額は、先に足し算した「507,000」です。言うまでもなく、資産の減少です。

 んなもんで、仕訳をまとめると、負債の減少、費用の増加、資産の減少なので…、

 借方:借入金 500,000

 借方:支払利息 7,500

 貸方:当座預金 507,000

 …と相なります。

まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 高校生といった方には、「元利合計」という言葉は、少々難しいかもしれませんが、大人になればよく目にする言葉です。

 社会生活上、常識的な言葉なので、わからなかったら、押さえておきましょう。FP技能士などでは、ド定番の語句です。


131回‐第1問:仕訳

 1問:改定のため削除

 2問:地代支払・・・「ふつう」。

 3問:借入金返済・・・「ふつう」。

 4問:所得税預り金・・・「ふつう」。

 5問:売上応用・・・「ふつう」。

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