計算機(電卓)のブラインドタッチ:右手編

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 計算機(電卓)のブラインドタッチを右手で行う際の、1~9までの各数字キーの指の置き方や要領、注意事項等を見ていきます。前提として、右手が利き腕の人を想定しています。つまり、利き腕の方で計算機(電卓)のブラインドタッチをする際のアレコレを、以下に述べています。

 右だろうが左だろうが知っておかないといけない計算機(電卓)のブラインドタッチ事情は、そんなに「絶対的なもの」じゃない、という点です。

 わたしたちは、簿記検定試験に合格を確実なものにするために、ブラインドタッチを求めているわけですが、ぶちゃっけ、右手(左手)だから絶大に点数が高くなる!というような、「おいしい」ことはありません。

右手で打つべきか、左手か

 わたしは最初は右手打ちでしたが、今は左手打ちです。打つ手を変えた理由は、「簿記」絡みではなくて、単に出納帳をつけるのが便利という、それだけの理由です。左手で計算機を叩いて、計算結果を右手で帳面に記入するのは、日常生活でも何気に便利な「動作」であったわけです。

 これまでも何度も言ってますが、合否に直結するのは、「簿記の正確な知識と確実な仕訳処理の有無」ですので、それがしっかりできていればいいだけの話です。

 まあ、こんなわけで、「合格・不合格」を前提にするなら、そんなに右手・左手を考える必要はないと思います。

 有体な結論ですが、「右手」で来た人は「右手」でいいし、「左手」の方が便利そうだと思った人は、「左手」で打てるようにすればいいでしょう。

 「打つ手を変える」というのは、一見すると厳しそうですが、パソコンが当然の昨今、キーボードのブラインドタッチがある程度できる人ならば、それほど苦労なく変更できるかと思います。

 結論から言うと、「そう大差はないので、どっちでもいいんでないかな」というのが、右手派であり左手派でもあるわたしの意見です。

「5」がキモ部分-右手ブラインドタッチその1

 右手ブラインドタッチの最初の練習は、ホームポジションである「5」の部分に、「中指」を常に置くことです。

 

 大概の電卓には、「5」のキーに「ぽっちり」があって、目で見なくてもそこが「5」であることがわかる設計になっています。言うなれば、キーボードでいう「F」と「J」のキーに当たるところですね。

 まずは、「5」のキーのところに、自然と常に「中指」が「ある」ように、身体の姿勢を小一時間ばかり調整してみてください。まずは、机上の計算機の場所を模索します。同時に、手の置き方の感じ、肘の場所や角度、肩の力の入り方、背中の湾曲具合や座り方を強く意識して、「うまあく、力を入れなくても、自然とそうなる」ような体勢を模索します。

 自分の体勢がわかると、ブラインドタッチの半分は終了です。

 わたしのパソコン指導の経験からしますと、キーボードのブラインドタッチができない人は、大概、姿勢が合っていません。打つことに意識が行って、手先ばかりを考えているのです。でも、そうじゃなくて、身体の位置をしっくりさせてから、手なり腕の位置を微調整していく方が圧倒的に上達します。そらそうで、身体全体が安定してますから、余分な力が抜けて身体の緊張も解けて、さくっ打てるという寸法です。端的に言えば、姿勢が悪いからブラインドタッチができないわけです。

 右手を、計算機上に「そのように」位置づけることがブラインドタッチの基本中の基本です。「そうしないとブラインドタッチはできない」ので、必ずそうするように心がけます。ブラインドタッチは「5」がキモです。

 なお、多少うまく打てるようになっても、計算機を打つ際は、常にホームポジションの「5」を意識します。最も大事なことを忘れる事があります。

「7」「4」「1」は人差し指-右手ブラインドタッチその2

 計算をしようとするとき、または、計算を終えたときに、「中指」が「5」のキーに自然と「戻る」ようになったら、次は「7」「4」「1」の扱い方です。

 「7」「4」「1」キーは、「人差し指」で打つようにします。

 

 といっても、「5」キーの上に中指が来るようになった人は、おそらく、自然と「7」「4」「1」キーを「人差し指」で打つようになるかと思います。

 というのも、逆に、人差し指以外で打とうとすると、何気に指が不自然で打ちにくいからです。もちろん、「クセ」というものがありますから、例えば、これまで「4」を中指で打っていた人などは、急に「人差し指」で打とうとしても、以前の打ち方が顔を現しますが、でも、意識して打つようにすれば、すぐに矯正できるでしょう。

 「ブラインドタッチ:共通編-固定化」でも述べたように、ブラインドタッチのコツは、キーを打つ指を固定化する点にあります。同じキーを、ある時は中指で打つ、ある時は人差し指や親指で打つ、なんてことはしません。

 それは、反対にブラインドタッチから遠ざかっている行為だと、認識しておきましょう。脳も身体も混乱してしまい、習得がよけいに長引きます。

「8」「5」「2」は中指で-右手ブラインドタッチその3

 「8」「5」「2」キーは、「中指」だけで入力します。

 

 先も言ったように、同じキーは、必ず同じ指で打ちましょう。以前の打ち方のクセが、多々顔を現しますが、そこが訓練のしどころです。

「9」「6」「3」は薬指-右手ブラインドタッチその4

 次は、残った「9」「6」「3」のキーの指です。当該キーは、「薬指」を専属にして打っていきます。

 

 薬指は指の中でもそう動かさないところなので、難儀するかと思います。「9」キーを押そうとしたら、ピクピクするなあんてことも多々あるかと思います。

 それは正直、「そう」なるのが普通です。普段、薬指は使わないので、神経も筋肉もかなり衰えているからです。

 最初の内は、非常にうまく打てずに(薬指が思ったように動かずに)、不快な思いを重ねますが、やっていくうちに例外なく動くようになるので、リハビリ中と思って、気長に、根気良く、薬指の機能回復に努めましょう。

問題は、四則演算その他のキー-右手ブラインドタッチその5

 さて、各数字キーの指の置き方は、以上となっています。数字キーは、想像以上に簡単に打てるようになるかと思います。

 しかし、問題はこれからなのです。下の画像を見てください。左がキャノンの計算機(母の)で、右がシャープの計算機(わたしの)です。

 

 おそらく、皆さんは違和感を感じているように思います。そう、自分の使っている計算機と、微妙にキー配置が異なっているわけです。同じ場所にあるのは1~9までの数字キーで、その他の四則演算キーやらGTキーやらCAキーは、ほとんど違うところにあることでしょう。

 上の例で言えば、各メモリキーの位置はかなり違います。キャノンのは数字キーの上にありますが、わたしのシャープのは右端にあるという寸法です。GTキーなんて真逆ですね。

 上の画像では、肝心な数字キーの「0」と「00」は同じ配置ですが、「0」の左に「00」があったり、画像中の「0」キーのところに「00」があって、その左に「0」があるなんて計算機もあります。だから、事態が複雑なものになるのです。

ブラインドタッチの実情-だからややこしい

 計算機(電卓)のブラインドタッチがなにやら難しく感じる一端は、おそらく、メーカー間はもとより、型番によるキー配置の違い、更には、シリーズ間においても生じているキー配置の違いでしょう。

 個々で「微妙」に違ってくるために、「統一的な打ち方が樹立できない」わけですね。上の写真だって、よくよく見れば、「あー違うねえ」という「発見」となりますが、いざ打ってみると、「全然違う指の使い方」となるわけです。

 「統一的な打ち方が定められない」ってことは、すべからく、個別化・個人化・特殊化していくというわけで、四則演算その他の諸キーのタッチについては、個々の計算機によって違う、もっといえば、使っている計算機に各自が慣れていくようにしなくてはならない、という塩梅です。

 逆を言えば、数字以外は、好きに打てばいいという、気楽な状況でもあります。そう、数字キーをまずは固定化してしまって、四則演算やその他の機能キーを打つ際は、自分の打ちやすい指で打てばいいという次第です。そうしていくしかない、というのが、まあ、実情かもしれませんが。

 加えてもう一言付け加えるなら、グローブのような手をした人も居れば、一方で白百合のように可憐でか細い手をした人も居ます。先に説明した指配置は、平均的な、大概の人はこうした指の設置になるかなーという塩梅です。しかし、手が大きい人は、相対的に指も大きいでしょうから、「3本」指ではなくて「2本」指で打つ方が、速いし正確だというケースが当然あります。手が小さくて指の稼動範囲が狭い人は、「3本」でなく、「4本」「5本」指で打つのがしっくり来る、というケースもあるはずです。

 計算機(電卓)のブラインドタッチ事情というのは、こういう「てきとー」な塩梅なので、まず、どの機体でも、どんな手の大きさの人でも変わらないだろう、「数字キー」への指の置き方・打ち方をしっかり習得した後で、その他のキーの「個体化」を図っていくのが、最も簡単で、気楽な習得方法だと思います。

計算機(電卓)の打ち方・タッチ本は買うべきか

 計算機(電卓)のブラインドタッチを解説した本が市販されていますが、買うべきでしょうか?答えは、値段による、です。

 もし、近くのブックオフなどの古本屋で、105円で電卓の打ち方の本が売っていたら買ってもいいでしょうが、正味、定価で買うのはどうかなーと思います。

 わたし自身、立ち読みで済ませた口でして、大概の打ち方本は構成が似通っています。まず、どの計算機を使うか、カシオかシャープか?の話で始まって、指の置き方や打ち方の解説、諸キーの説明と続きます。次いで、ちょっとした練習問題があって(レッツトライ!的なベタ表現)、そして、実際の簿記の勉強中に使うキーの打ち方の説明で〆です。正直、総じて内容は薄いです。

 機能の説明などは、何気に自分の使う電卓と説明で使われる電卓が異なるので、こんがらがります。取扱説明書の方がわかったりします。だから、105円なら値段と価値が引き合いますが、500円となると考え込む、というのが実感するところです。

 ところで、ブラインドタッチができなかった当時のわたしに、今のわたしがアドバイスするなら、「 電卓検定の4級 」の問題集でも買って、一通りを全部打ち込むように言うかと思います。下手な本より、確実に力が付きます。

 ブラインドタッチというのは、「身体技能」に属するもので、単なる「知識」ではありません。言うなれば、本だけ読んでも身に付かないものなのです。畳の上の水練になりかねないもの、それが、計算機(電卓)のブラインドタッチです。

 もちろん、不安のある人や極めたい人は、ブラインドタッチ本を定価で買ってもいいかと思います。しかし、何でもを買うのでなく、高い評価の付いて定評があって版を重ねている、練習問題がたっぷりあって、「身体」を動かせる機会を豊富に設けた1冊を選ぶようにしましょう。わたしが先に「電卓検定の4級」を言うのも、ひたすら「身体を動かす」からであります。

 計算機(電卓)のブラインドタッチは、実際に自分の手と指で打たないと習得できません。実際の練習と訓練が絶対的に必要です。

 しかし、計算機(電卓)のブラインドタッチに、特別な才能は要りません。そもそも、才能が求められるものは、「計算機」という形式でコモデティ化しません。ということは、練習と訓練を心がけていれば、誰だってブラインドタッチはできるのであります。

 まあ、ブラインドタッチというのは、計算機(電卓)という道具に自分の身体を合わせる(機構化なり機能化)ことです。逆を言うなら、ブラインドタッチとは、計算機(電卓)を脳の外部化する、身体の一部化するなんてことも言えるように思います。

 こうした点からも、まず、練習と訓練です。「ブラインドタッチ」を意識して練習していたら、「半ブラインドタッチ」状態にすぐになれます。それでも十分、間に合ったりもします。やればできて、やらないからできない。まあ、気楽にやっていきましょう。本当の敵じゃないし。

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