元金均等返済とは、元金部分を均等割して、それに利息分を上乗せする返済方法を言います。当該計算を計算機(電卓)上で行う。使用機能は、「定数乗算(累乗計算/べき計算)」「M+」「RM」です。
元金均等返済とは、元金部分を均等割し、それに利息分を上乗せする返済方法を言います。
名称の由来は、ホントその名の通りで、まず元金(借金総額・ローン総額)を返済回数で割って「返済額」を求めて、当該「同じ金額」で返していきます。
だから、そのまんま“均等返済”なわけです。
利息は、残っている元金(借金額・ローン額)部分に利率を掛けて求めます。
実際の返済額は、先の元金の均等割りに、当該利息額が加わった額となります。
エクセルを使えば簡単に一覧化できて、計算も楽ですが、計算機(電卓)でも算出できるので、参考までに見ていってください。
車の購入のために、300万円のローンを組んだとします。
5年払いで、利息は3%とします。
まず、借入額「3,000,000」を入力し、「5」で割ります。
1回あたりの返済額は、「600,000」となります。
つまり、順調に返済ができたら、元金(ローン)は、毎年60万円ずつ減っていく、ということになります。
逆を言えば、毎年の返済額は、当該「600,000」に利息額を加算したものになります。
各年の総支払額を出すために、「M+」を押して、「600,000」をメモリに保存します。
利息を計算します。計算機の「定数乗算(累乗計算/べき計算)」機能を使います。
シャープでは、まず利息の「.03」を入力後、「*」を1回押します。
その後で、1年目のローン残高「3,000,000」を入力し、「=」を押すと1年目の利息「90,000」が液晶に表示されます。
2年目以降の利息を求めるには、シャープの計算機だと、そのまま、2年目・3年目…の元金を入力します。
2年目のローン残高は、「2,400,000」。当該数字を入力して「=」を押せば、2年目の利息「72,000」を求めることができます。
3年目のローン残高は、「1,800,000」。当該数字を入力して「=」を押せば、3年目の利息「54,000」を求めることができます。
4年目のローン残高は、「1,200,000」。当該数字を入力して「=」を押せば、4年目の利息「36,000」を求めることができます。
最後の5年目のローン残高は、「600,000」です。当該数字を入力して「=」を押せば、5年目の利息「18,000」を求めることができます。
記述が重複するので書きませんでしたが、定数乗算で求めた各利息額を、「M+」して、「RM」を押せば、「それぞれの年度ごとの総支払額」が算出できます。
なお、わたしのシャープ製計算機「EL-339M」での動作です。
使用機種によって同じシャープでも動作が違うことも考えられるので、各自の計算機上の動作を確かめてみてください。
カシオの計算機では、まず利息の「.03」を入力後、「*」「*」と2回押します。これで「定数乗算モード」になります。
後は、元金部分(ローン残高)を入力して、「=」を押せば、各年の利息額が算出されます。
1年目のローン残高「3,000,000」を入力し、「=」を押すと1年目の利息「90,000」が液晶に表示されます。
2年目のローン残高は、「2,400,000」。当該数字を入力して「=」を押せば、2年目の利息「72,000」を求めることができます。
3年目のローン残高は、「1,800,000」。当該数字を入力して「=」を押せば、3年目の利息「54,000」を求めることができます。
4年目のローン残高は、「1,200,000」。当該数字を入力して「=」を押せば、4年目の利息「36,000」を求めることができます。
最後の5年目のローン残高は、「600,000」です。当該数字を入力して「=」を押せば、5年目の利息「18,000」を求めることができます。
記述が重複するので書きませんでしたが、定数乗算の計算のときに、「=」を押すかわりに、「M+」を押して「MR」を押せば、「個々の年度ごとの総支払額」が算出できます。
なお、わたしのカシオ製計算機「DF-120GT」での動作です。
使用機種によって同じカシオ製でも動作が違うことも考えられるので、各自の計算機上の動作を確かめてみてください。
こんな風に入力すれば、計算機(電卓)でも、元金均等返済の計算ができるって塩梅です。
先述したように、エクセルでやるのもいいのですが、いちいち開くのも面倒なので、さっと計算したいときにでも、思い出してみてください。
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