奇数が、偶数個しかない場合の足し算は、必ず偶数になります。奇数の数を数えるだけで、大雑把な検算が可能です。そのほか、「奇数が偶数なら、偶数」や「奇数と偶数なら、奇数」など。
結構な有用度です。
↓のような、売掛金の集計によくある『おなじみ足し算』をするとします。
で、電卓を叩いた結果、「2,742,031」でした、と。
↑の計算結果が正しいかどうかは、カンタンに確かめられます。
結論から言うと、「奇数が偶数個なら、計算結果は“偶数”だ」という塩梅です。
奇数の数を数えましょう。
奇数は、2つです。
奇数が2つ=偶数なら、計算結果は“偶数”になるのに、なってません。
だから、計算結果の「2,742,031」は、間違っているという塩梅です。答えは、「2,742,042」です。
いちいち、長ったらしい計算のすべてをやり直さなくても、「数を数えるだけ」で、おおまかな検算ができるのでした。
結構、強力な技だと思います。
まあまあの有用さです。
こういう足し算をしなくてはいけなくて、電卓を叩いた結果、下の画像になったとします。
↑の計算結果が正しいかどうかは、同じような塩梅で、カンタンに確かめられます。
一口で言うと、「偶数だけの計算は、答えも偶数だ」です。
全部偶数の足し算です。
計算結果は奇数になっているので、これまた、間違いだとスグに判明するわけです。
正直、使用頻度の高い検算ではありませんが、頭の片隅に置いておけば、ちょっとしたT字勘定の集計に役に立つかと思います。
ちょっと手間がかかるので、有効ではありません。
「奇数と偶数の足し算なら、奇数になる」という、検算方法もあります。
「3+2」なら「5」の奇数です。このように、奇数と偶数の足し算の計算結果は、奇数にならなくてはならず、偶数になってたら、即間違いと判定できるという塩梅です。
しかし、「3+2」なら「5」のような、単調な計算なら苦労しないわけです。
大方は、「123+490+4,098+212,214」といった風な、長い足し算となるわけです。
例のように、偶数と奇数が固まってくれたら、スグに検算できます。「奇数+(偶数+偶数+偶数)」なので、答えは、奇数にならないといけないですね、
しかし、試験問題は、計ってか計らいでか、偶数・奇数が入り混じってます。
このため、いちいち、偶数と奇数の数を集計しないといけません。
こんな余計な作業こそ、ミスのもと。この検算方法は、ごく少ない集計の検算として、使ってみてください。
なお、検算のコツ以上に、ミス率は、電卓の品質で大きく変わります。
能率はお金で買えます。簿記(FPなど電卓を使う試験)の勉強を100円ショップのペラペラ計算機でしているなら、「簿記検定試験の計算機(電卓)選び」を読むことを勧めます。
読むのがメンドウなら、「売れ筋の電卓は、結局なに?」を参考にして買い換えましょう。計算ミスが驚くほど少なくなります。
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