単利計算を、計算機(電卓)上で計算する際の入力手順を説明します。使うキーは、「M+」と「MR」です。
単利計算とは、利子や利息の額を計算する際に、「利息を元金だけに付けて計算」することをいいます。
知っておくと、いちいちエクセルを開かなくても、計算機(電卓)だけで、数字が求められます。
試験ではあまり使いませんが、日常生活で結構な出番があると思います。
100万円の元金に、3%の利息が付き、それを3年運用したとします。
当該運用の「最終的な金額」を出す計算機(電卓)の打ち方は、以下です。
「.03*3+1*1,000,000」
答えは、「1,090,000」で、「9万円」の利息が付く、という塩梅です。
ちなみに、「.03」は、3%を現します。計算機では、「.03」と押せば、液晶には「0.03」と表示されます。「.」を押せば、「0」を押さなくていいわけです。
これが結構便利で、知ったら病み付きです。
「元金を導く」というのは、有体に言えば、将来的に、「或るまとまった額のお金」がほしいときの計算です。
たとえば、子どもが大学入学の18歳の時に、「800万円」の生活費・学費を準備しておきたいという場合に、使われる計算です。
わたし的には、「5年後に買い換えることになるパソコン代金10万円」を導くには、今何パーセントで何円を運用していれば賄えるか、を計算してます。
先の学費の例で言えば、今、子どもが6歳だと、12年後に18歳になるので、運用期間は「12年」となります。そして、年3%の単利運用ができたとします。
計算機への入力は、シャープ・カシオともに同じです。まあ、メモリを呼び出すキーの表記が違うくらいです。
「.03*12+1」と数字を入力後、「M+」でメモリに計算結果を保存。
「M+」が押せていて、メモリに計算結果が保存されたときは、大半の計算機(電卓)では、液晶に「M」マークがでます。
次いで、「8,000,000」「÷」と入力した後、「MR」キーで先の計算結果を呼び出して、割り算をするって塩梅です。
「=」を押すと液晶には、「5,882,352.94…」と表示されていることでしょう。
要は、6歳の子どもが「12年後」の18歳のときに、「800万円」の学費を準備するためには、今、手元に「5,882,353円」あって、年「3%」で単利運用できればよい、となるわけです。
計算機(電卓)の「M+」と「MR」キーを使えば、メモをすることもなく、計算機(電卓)だけで、計算ができるのでした。
『目標額』が明確なときに、便利な計算機(電卓)入力かと思います。
債券運用を考えたときは、当該計算機の入力を思い出してください。
なお、シャープの計算機では、「MR」を「RM」と読み替えてください。まあ、「めもりーりこーる」か「りこーるめもり」の違いです。
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