すごいよ!メモリさん(M+,M-,RM,CM)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 計算機(電卓)の機能の中で、知っておいて最も重宝するのは、「メモリ」の機能です。あーしてこーした計算結果とあーしてこーした計算結果を、掛け合わせたいときに、当該メモリ機能を使用します。メモリの使い方に習熟したら立派な計算機マスターですよ。

 簿記の問題演習に、「ちょっとした計算」がたくさんあります。例えば、何かを按分するときです。原価計算で、690kgで¥586,500円の材料費を、それぞれ500kgの製品に、40kgの異常仕損費に、そして、150kgの仕掛品に分ける、といった塩梅です。

 計算自体は、計算機を叩けばすぐなのですが、意外に小面倒です。「586,500/690」で「@850」を出して、どこぞにメモ書きしますわな。ほいで、当該単価の「@850」を使ってそれぞれを計算します。「500*850」「40*850」「150*850」ってな塩梅です。

 いちいち同じ数字の「850」を何回も打つのは、たまらなく面倒です。こうしたウンザリが計算ミスを呼ぶ元凶です!!!!

 そこで、計算機(電卓)の偉大な機能「メモリ」たちが登場する、といった次第です。(完璧な前振り!)

「メモリさん」と、人称化するほどステキな機能

 計算機(電卓)の「メモリ」とは、特定の数字や計算結果を一時的に保管する場所、そして、当該記憶の機能を指します。

 下の画像の赤四角で囲んだキー群がメモリキーです。

 

 「メモリ」という機能は、たとえて言えば、計算機の中に、数字を書き込むことのできる『白紙』があると思ってください。

 先の単価のように、「記憶させたい数字や計算結果」があるときは、それらを計算機の中にある架空の白紙に書き込む、といった塩梅です。

 要は、メモリ機能に習熟すれば、「ちょっとした計算結果のメモ書き」をしなくても済む、そして、何度も同じ数字を入力する手間が省けるという寸法です。

 なお、以下に述べる「メモリ」の諸機能・諸キーは、メーカーや計算機(電卓)の型式・型番によって、いろいろなところが「微妙」に違っているので、この辺りの事情は、各自で適当にアレしてください。

 たとえば、「CM」キーや「RM」キーがなくて、「MRC」となっている計算機もあります。たとえば、メモリの諸キーのうち、除かれている計算機もあります。

各メモリキーの説明

 各メモリキーのうち、一番よく使うのは、「M+(めもりぷらす)」キーで、次に「RM(りこーるめもり)」キーでしょう。「MR」となってる計算機もあります。

 「M-(めもりまいなす)」と「CM(くりあめもり)」は、時たま使うって感じです。簿記はあんまり引き算しませんし、メモリをクリアして計算を続行する問題も、あんまりないなあ、というのが実感とするところです。


「M+」は、メモリに加算するキーで、初期値は「0」です。「1+1」を入力して「M+」を押すと、メモリに計算結果の「2」が格納(0+2)されます。単に、「10」を入力して、「M+」を押してもメモリには「+10」されます。

「RM」はメモリの中にある数字を呼び出します。メモリの中に「10」が保存されているときに、「RM」を押すと、当該「10」がそっくり呼び出されます。そして、四則演算待ち状態になります。

「M-」は、メモリから直に減算します。メモリに「10」が格納されています。計算「5+2」を入力し、「M-」を押すと、メモリの「10」から「5+2」の「7」が引かれます。メモリ格納中の数字「3」を表示するには、「RM」を押します。

「CM」は、メモリの中を消去してリセットするボタンです。メモリ機能を多用する計算のときは、メモリに新しい内容を保存する必要が出てきます。その際に、メモリの内容をゼロにするときに使用します。


絵で見るメモリキー:その1「メモリ比喩」

 「メモリ」は、まあ、計算機の端っこにある「メモ用紙」くらいに思います。

 そのメモに書かれている数字は、ゼロです。

 

 で、「30+40」の足し算をしました。

 そこで「M+」を押します。

絵で見るメモリキー:その2「M+」

 「M+」を押すことで、「30+40」の計算結果をメモリに格納することができました。

 

 もちろん、単に計算をせずに、単に「70」とキーを押して、「M+」を押してもメモリに「70」は格納されます。

 微妙に「コピペ」に似ていますので、(要は、計算機のコピペをするんだな)と考えて支障はないでしょう。

 蛇足ですが、「M+」には、元から「=」の機能が付いてます。先の例では、「30+40=」と入力して、「100」を算出した後から、「M+」を押していますが、単に、「30+40」を入力してすぐに「M+」を押しても、同じように、メモリには「70」が格納されます。

 「=」キーは、「GT」と絡んでくるので、とりあえず、指摘だけしておきます。(この説明を読んだだけでピンと来た人は、かなり計算機に習熟しています。答えを言うと、「=」を押すと「GT」の集計に含まれてしまうので、メモリだけに入れたくて集計にはカウントされたくない計算をするときに、「=」を押さずに「M+」を直に押すって塩梅です。)

絵で見るメモリキー:その3「M-」

 次は、「M-」の仕組みを見ていきましょう。

 読み方は、先も言ったように「めもりまいなす」です。何となく、かわいらしいですね。

 「M-」は、その名のとおりに、計算結果をメモリから引きます。

 いま、メモリには先ほどの「70」が格納されているとします。

 

 新しい計算である、「20+30」を入力しました。

 そして、「M-」を押して、メモリから「20+30」の計算結果を引きます。

 

 「M-」を押すことによって、「20+30」の計算結果「50」が、メモリから引かれます。

 こんな風に、メモリの内部で「70-50」の計算が行われて、最終的に「20」がメモリに格納される、という塩梅です。

 ここまで入力してみて、試しに「RM(りこーるめもり)」を押してみてください。そうすっと、「70-50」後の「20」が呼び出されて(リコールされて)、液晶に表示されるはずです。

絵で見るメモリキー:その4「RM」

 「RM」は、メモリに格納された「数字」を呼び出すキーです。

 例えば、『(20+60)*40/(20*5)』なる計算があったとします。

 以前の「メモリ」を知らないわたしは、(20+60)を計算機に打ち込んで、計算結果の「80」に「40」を掛けて、「3200」をどこぞにメモ書きして、ほいで、分母の(20*5)を計算して、これまた、計算結果の「100」をどこぞにメモ、そして、両計算結果を見ながら、新しく「3200」を入力し、「/」を押し、最後の「100」を入力して、最終的な答えを求めていました…。

 なんという不効率さでしょうw

 こうした手間は、メモリキーを使うと即、解消されます。

 まず、割り算なんで分母の計算をします。(この順番が肝心。)

 (20*5)と計算機を叩いて、「M+」を押します。これで、計算機内部のメモリ領域に、「100」が放り込まれました。

 

 次に、分子の計算です。『(20+60)*40 』をパチパチと入力します。計算結果は「3200」ですね。

 で、計算結果「3200」が表示されているときに、割り算の「 / 」をおもむろに打ち、次に「RM」を押します。

 そうすると、メモリに格納されていた「100」が呼び出されて、液晶に「100」が表示されるはずです。そう、ワンキーで「100」が入力された状態になったわけです。

 

 後に残るは、「=」キーを押して、計算結果を求めるだけです。

 ものすごく見にくいですが、叩いた計算機のキーとその順番です。

 20 * 5 M+ 20 + 60 * 40 / RM = 32

絵で見るメモリキー:その5「CM」

 「CM」は、メモリの中身を消去するキーです。

 入り組んだ計算の際に、「使うこともある」キーです。

 すいません。ちょっと例が思い浮かばないです。あるとしたら、メモリ計算を経て導いた数字を元に、新たにメモリ計算をしていくときには、前に記憶させたメモリ上の数字データが邪魔になるので、当該メモリ内部の格納データを消去する、ってな塩梅です。

 まあ、「CM」は、メモリ機能に習熟しないとピンと来ないので、最初の方は、うっちゃっておけばいいでしょう。また、個人的には、そんな複雑な計算をする場合は、手間がかかっても「メモ」して計算する方が、ミスがないと思います。

 メモリ内部のやり取りは目に見えないので、不安を掻き立てます。その分、変なミスをしかねません。

 また、よく使うとしたら、計算機(電卓)の「差」でしょう。計算機によっては、「CA(クリアオール)」キーに、メモリのデータを消去しない機体もあるために、頻繁に「CM」使わないといけないのは、そういう計算機(主にカシオ)を使う人くらいかと思います。

メモリキーのまとめ

 簿記試験を受けるのなら、当該メモリキーだけは、習熟しておくべきだと断言します。

 そう言えるほど、メモリ機能を使いこなせたときの「利便」は高いのです。

 メモリ機能の習得には、「問題演習等で、計算機の計算結果をチョコチョコとメモ書きしていた箇所」に遭遇するたびに、ゆっくりと、時間を多めに取って、新たにメモリ機能を駆使しながら計算していくのが一番です。

 最初は、どのメモリキーがどうで何でと混乱するでしょうが、すぐ慣れます。わたしは、2週間くらいで、身体に馴染んでいきました。

 メモリキーに戸惑う時間は、以降の「効率的計算」によって、いくらでも回収できます。

 まあ、メモリの機能は、抜群に便利なので、(あー便利じゃん!)という感動とともに、どんどん上達するように思います。

 何でも、最初はうまくいきません。要は、意識の問題で、こまめにメモリ機能を使っているうちに、必ず自然と使いこなせるようになります。

 メモリ機能は、簿記検定の試験勉強以外にも、役に立つシーンがあると思います。パソコンの時代とはいえ、未だ計算機の手軽さには及びません。

 これからの人生で、絶対に役に立つ計算機の機能、メモリーを是非ともモノにしてください。メモリ機能を使いこなしていると、ホント、かっこいいですよ。配偶者からは見直しの視線を、お子様からは尊敬のまなざしをば、お受け取りください。

 計算機(電卓)1台でできる「自慢の種」を手に入れましょう。まあ、ホントに凄いのは、計算機なんですけどね。人は簡単に騙されます。まさに子供騙し。

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