第2種電気工事士の難易度

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 結論から言うと、筆記試験はカンタンに通ります。勉強すれば合格しますし、あんまり勉強してなくても受かる可能性は大きいのです。対して、技能試験は油断ができず、精神的にきついです。ミス1つで落ちるので、勉強していても落ちるときがあります。

スタートラインは皆一緒

 第2種電気工事士は、「人」によって、難易度が大きく異なる試験ではありません。

 文系や理系の違いや、技術系や事務系の垣根なく、大半の人にとって、筆記は通りやすいし、技能はついウッカリで落ちます。

 いわんや、電気工事の経験者でも、技能試験の“あの独特の雰囲気”に呑まれると、ケアレスミスで落ちかねないのです。

 基本的には、スタートラインは皆一緒です。しっかり勉強して心を練った人から合格していくのが第2種電気工事士です。

合格率からだまされない

 第2種電気工事士の「ムズカシさ」のホントのところを述べておきます。

 筆記の合格率はおおむね『65%前後』で、対して、技能の合格率は『70%前後』です。

 合格率だけを見れば、第2種電気工事士試験で難しいのは、「筆記」かと思えます。

 しかし、内実は全然違います。“受かるのが難しい”のは、技能試験のほうです。

 筆記は、しっかりやれば必ず通るし、適当にやってもギリギリで受かります。言うなれば、落ちる人とは、勉強をしていない人です。

 これに対して、技能は、候補問題を3回解くという“十分な勉強”をした人でも、ついウッカリで落ちる試験なのです。

 技能試験は、重大欠陥を1つでも犯していると落ちます。軽微な欠陥を3つやらかしていると落ちます。『失敗のできない試験』が第2種電気工事士の技能試験なのです。

 一見して職人風、プロ仕様の道具を使い、電気工事はベテランっぽい人が、『筆記免除者の受験票(おそらく去年、技能試験で落ちたので、今年は筆記免除で技能のみを受ける人の受験票)』を持っていました。

 「技能試験・本試験ミス」でも述べていますが、わたしも、危うく重大欠陥で落ちそうでした。

 筆記は、間違ってもいい試験で、気持ち的に楽です。技能は、間違えられない試験で、精神的にきつくてハードです。試験会場の独特の雰囲気がさらに試験を難しいものにします。

 技能は、合格率が高いからカンタンだ!などと、取り違えないでおきましょう。山場なり峠なりラスボスは、「合格率70%」の技能の方です。

筆記試験の難しいところ

 第2種電気工事士の筆記試験でつまづくところは、「電気理論」「配線理論」「配線設計」、そして、「電気工事」です。

 しかし、結論を言うと『大丈夫』で、『後回し』でいいです。

 というのも、これらの科目ができなくても、他の科目で点数を確保できるからです。

 加えて言うと、これらの科目では、合格点に数点上乗せすればいいだけなので、過去問に出たことだけをやっておけばいいです。

 勉強方法については「第2種電気工事士の独学-最悪の、悪手の試験勉強」を、勉強の優先順位については「文系のための第2種電気工事士-筆記試験」を参考ください。

技能試験の難しいところ

 技能試験で難しいのは、2つあります。

 まず、「複線図」で、つまづくかもしれません。配線など全く知らなかったら、面食らうと思います。

 最初のうちは、(こんなん、どうやってやったらいいの?!)と思ってしまうでしょうが、大丈夫です。

 わたしも最初はひどく混乱しましたが、杞憂に終わりました。

 「技能試験の教材」で紹介しているテキストを使ってください。

 当該テキストには、“なぞって憶える、複線図専用の練習帳”が付録に付いているので、配線をペンでなぞっていくうちに、「複線図」の感覚がつかめます。

 また、試験勉強の序盤では、複線図を完全に理解する必要はありません。細かいところで「???」となるでしょうが、厳密に考えず、“取り合えず慣れる”を目標に“なぞっていけば”、複線図対策はOKです。

 複線図は、候補問題を実際に作っていけば、まず間違いなく“わかってくる”ので、ざっくり、わかってください。最初はそれでOKです。

 次に難しいのは、『細かい要領』です。

 いざ候補問題を作ろうとしても、おそらく、『あたふた』するはずで、恋人や子供には見せられない狼狽ぶりを犯すはず。

 でも、最初は『細かい要領』がわからないので、それが自然です。誰でもそうです。わたしもそうでした。

 技能試験の作業能率は、ホントに細かいことで、大きく違ってきます。たとえば、ケーブルの置き場所や切ったケーブルの整理方法、寸法の取り方や切り方、工具や部品の置き場所、作業の順番等々が、「こうする」と決まっていたり定まっていたりするだけで、別人並に違ってきます。

 これらは、どうしても自分で実際にやってみて、やりやすい感触を掴むしか手はありません。

 でも、やりさえすれば、誰だってできるようになります。このことは、賭けてもいいです。やればできます。だから、「合格率70%」なのです。

 候補問題を全問解き終わったときには、落ち着いて作業ができるようになっているので、焦らず候補問題を消化していってください。

 要は、「慣れたら大丈夫」なのが技能試験です。後は、ケアレスミスや凡ミス、無意識のミスを犯さないようにしていいだけです。

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