28問‐R3上期午後筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 電気工事士の独占業務の問題で、ド定番・ド頻出な選択肢ばかりです。テキストと過去問を繰り返しておけば解けるはずです。文系ド素人にとっては得点源なので、何度も繰り返しておきます。

28問‐電気工事士法

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 お馴染みの論点なので、何回も解いて、絶対に取れるようになっておきましょう。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

選択肢イ

 選択肢イの「a」の「配電盤を造営材に取り付ける」ですが、これは、「資格が要る」作業です。

 テキストにて、「配電盤」の図記号を勉強しましたが、それは、「配電盤」に関する作業は、資格が要るからです。

 次に、「b」の「電線管を曲げる」ですが、これは、「資格が要る」作業です。

 テキストにて、工具の「パイプベンダ」を勉強したはずです。

 aとbともに、「資格が要る」ので、

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ロ

 選択肢ロの「a」の「地中電線用の管を設置する」ですが、これは、「資格無用」です。

 地中電線用の暗渠や管を「置く」だけなら、単なる土木工事なので、電気から遠いです。よって、資格無用です。

 「b」の「定格電圧100Vの電力量計を取り付ける」ですが、これも、「資格無用」です。

 ざっくり言うと、「600V以下」のアレコレは、資格がなくても作業可能です。

 aとbともに、資格無用で、電気工事士でなくても従事できます。

選択肢ハ

 選択肢ハの「a」の「電線を支持する柱を設置する」ですが、「資格無用」です。

 単に柱を立てるだけで、電気とは程遠いものがあります。

 「b」の「電線管に電線を収める」ですが、これは、「要資格」です。

 選択肢のいう作業は、技能試験の勉強にて、しこたまやることになります。

 また、電線管や電線について、テキストで勉強したのは、それが電気工事士の独占業務に関わるからです。

 aは資格無用ですが、bは要資格です。

選択肢ニ

 選択肢ニの「a」の「接地極を地面に埋設する」ですが、これは、「要資格」です。

 接地極ですから、電気工事で、重要なところです。よって、資格がないとできないです。

 「b」の「定格電圧125Vの差込接続器にコードを接続する」ですが、これは、「資格無用」です。

 ざっくり言って、コードやキャブタイヤケーブル云々は、「資格無用」です。

 aは要資格ですが、bは資格無用です。

補足

 参考ページは…、

 軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方1-「テキストに詳しい説明があったか~?」

 電気工事士でなくてもできる軽微な作業の憶え方のコツ2-「暗渠は注意」

 軽微作業(電気工事士でなくてもできる作業)の憶え方3-「600V以下」

 電気工事士でなければできない作業(独占業務)の憶え方1-「技能試験で勉強」

 電気工事士でなければできない作業(独占業務)の憶え方2-「造営物」

 電気工事士でなければできない作業(独占業務)の憶え方3-「テキストを思い出せ」

 …です。

 時間があるなら、参考にしてください。

答え

 「イ」は「aとbともに、第2種電気工事士でないと、従事できない」です。

 正解:イ

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:抵抗計算・・・「やや難」。

 2問:銅線の抵抗・・・「ふつう」。

 3問:発熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:回路の力率・・・「やや難」

 5問:Y(スター)結線・・・「難」。

 6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。

 7問:三相3線式回路・・・「ふつう」。

 8問:許容電流計算・・・「ふつう」。

 9問:分岐回路の太さと許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路の設計・・・「ふつう」。

 11問:ねじなしボックスコネクタ・・・「ふつう」。

 12問:電線許容温度・・・「やや難」。

 13問:コンクリートと金属管・・・「ふつう」。

 14問:三相誘導電動機・・・「ふつう」。

 15問:低圧進相コンデンサ・・・「ふつう」。

 16問:材料写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁電線の接続・・・「ふつう」。

 20問:電気工事総論・・・「やや難」。

 21問:スイッチボックス・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。

 23問:電流減少係数・・・「ふつう」。

 24問:測定器の用途・・・「ふつう」。

 25問:絶縁抵抗測定・・・「ふつう」。

 26問:接地抵抗値と絶縁抵抗値・・・「ふつう」。

 27問:アナログ計器とデジタル計器・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:電圧区分・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:引込線取付点・・・「ふつう」。

 32問:電線図記号・・・「ふつう」。

 33問:器具図記号・・・「ふつう」。

 34問:図記号当て・・・「ふつう」。

 35問:配線用遮断器の定格電流・・・「ふつう」。

 36問:図記号当て・・・「ふつう」。

 37問:接地抵抗値・・・「ふつう」。

 38問:器具図記号当て・・・「ふつう」。

 39問:最少電線本数・・・「難」。

 40問:引掛形コンセントの図記号・・・「ふつう」。

 41問:機器写真鑑別・・・「難」。

 42問:スリーブ当て・・・「難」。

 43問:使用されていないもの・・・「難」。

 44問:ケーブル当て・・・「ふつう」。

 45問:未使用工具当て・・・「ふつう」。

 46問:未使用器具当て・・・「ふつう」。

 47問:差込形コネクタ当て・・・「ふつう」。

 48問:スリーブ当て・・・「難」。

 49問:使用コンセント・・・「ふつう」。

 50問:未使用スイッチ・・・「ふつう」。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする