生薬(オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ケイヒ、ユウタン)‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 生薬(オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ケイヒ、ユウタン)は、「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「健胃成分」に配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「健胃成分

 「味覚や嗅覚を刺激して反射的な唾液や胃液の分泌を促すことにより、弱った胃の働きを高 めることを目的として、」

 「オウバク、オウレン、センブリ、ゲンチアナ、リュウタン、ケイヒ、ユウタン等の生薬成分が配合されている場合がある。」

 「これら生薬成分が配合された健胃薬は、散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できず、そのような服用の仕方は適当でない。」

 …と、相なります。

補足‐苦味による健胃作用

 「苦味による健胃作用」に該当する生薬は…、

 ・オウバク

 ・オウレン

 ・センブリ

 ・ゲンチアナ

 ・リュウタン

 ・ユウタン

 …です。

 「苦味の健胃成分の語呂合わせ‐ゲンチアナ・オウバク・オウレン・センブリ・リュウタン・ユウタン」も、参考にしてください。

補足‐香りによる健胃作用

 「香りによる健胃作用」に該当する生薬は…、

 ・ケイヒ

 ・コウボク

 ・ショウキョウ

 ・チョウジ

 ・チンピ

 ・ソウジュツ

 ・ビャクジュツ

 ・ウイキョウ

 ・オウゴン

 …です。

 「香りの健胃成分の語呂合わせ‐オウゴン・ショウキョウ・コウボク・チョウジ・ウイキョウ・ソウジュツ・ビャクジュツ・ケイヒ・チンピ」も、参考にしてください。

傾向と対策、優先順位

 「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「健胃成分」には、各種「生薬」が登場します。

 「生薬」の中では、有数の出題を誇るので、“ここだけ”やっておいてもいいくらいです。

 「長野県 R5 第81問」や「香川県 R4 午後第11問」、「山口県 R4 午後12問」や「東京都 R1 第72問」といった出題実績あります

 優先順位は、「高い」です。

過去問○×問題

 「健胃成分」の「生薬」ですが、以下のような…、

 ① オウバクは、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、日本薬局方収載のオウバク末は止瀉薬としても用いられる。

 ② ケイヒは、クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。

 ③ リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。

 ④ センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。

 …感じで出題されています。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

 ④の正誤はこちらです。

解説①

 先の○×問題の解説です。

 ①の「オウバクは、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、日本薬局方収載のオウバク末は止瀉薬としても用いられる」ですが、正しい記述です。

 「オウバク」の正しい記述です。

 当該オウバクは、「苦味による健胃作用」です。

 そのほか、当該オウバクには、「日本薬局方」の論点もあり、選択肢の言うように、「止瀉薬」となっています。

 よって、「○」となります。

 「日本薬局方」の論点については、余裕があれば、「登録販売者「日本薬局方」のある生薬のまとめ」で、横断的に押さえておきましょう。

解説②

 ②の「ケイヒは、クスノキ科のシンナモムム・カッシアの樹皮又は周皮の一部を除いたものを基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる。」ですが、正しい記述です。

 「ケイヒ」の正しい記述です。

 当該ケイヒは、「香りによる健胃」です。

 基本的に、健胃成分の生薬は、「苦み?香り?」が一番よく問われます。

 何による健胃なのかを、最優先して憶えてください。

 先に挙げた、語呂合わせも活用してください

 参考:香りの健胃成分‐オウゴン・ショウキョウ・コウボク・チョウジ・ウイキョウ・ソウジュツ・ビャクジュツ・ケイヒ・チンピ-登録販売者 生薬の語呂あわせ

解説③

 ③の「リュウタンは、クマ科のヒグマその他近縁動物の胆汁を乾燥したものを基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられるほか、消化補助成分として配合される場合もある。」ですが、誤った記述です。

 選択肢の説明は、「ユウタン」のものです。

 「リュウタン」は、「苦味による健胃作用」ですが、「リンドウ科のトウリンドウが基原」です。

 よって、③は、「×」となります。

 「苦味による健胃」の生薬の語呂合わせあります。

 「苦味の健胃成分‐ゲンチアナ・オウバク・オウレン・センブリ・リュウタン・ユウタン‐登録販売者 生薬の語呂あわせ」を参考にしてください。

解説④

 ④の「センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を基原とする生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。」ですが、正しい記述です。

 「センブリ」の正しい記述です。

 当該センブリは、「苦味による健胃作用」です。

試験ポイント1

 先の例題の解説で、何回も述べていますが、当該健胃成分の生薬は、「何による健胃か?」が最も問われます。

 以下の分類を…、

 苦味による健胃

 香りによる健胃

 味覚や嗅覚に対する刺激以外の作用による健胃

 …優先して押さえてください。

 先に挙げた、語呂合わせで、まとめて憶え切ってください。

 選択肢の1~2個を、速攻で判断できるようになるはずです。

試験ポイント2

 「健胃成分」の生薬で、これまた、ド定番なのが「飲み方の注意」です。

 先述したように…、

 「生薬を含んだ健胃成分は、オブラートで包むなど、味や香りを遮蔽した方法で服用すると、効果が期待できない

 …となっています。

 選択肢の1つに、実によく目にするので、押えておきましょう。

 たとえば、「苦みによる健胃成分が期待されるセンブリは、その苦味を抑えるため、オブラートに包んで服用することが推奨されている」といった感じです。

 もちろん、「×」です。

他のページ

 「胃腸に作用する薬」の「胃の薬」の「健胃成分」は…、

 ・生薬(オウバク、オウレン、センブリなど)

 ・乾燥酵母,カルニチン

 …があります。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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