独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

登録販売者の公式のPDF過去問を解く3つの理由

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

登録販売者の公式のPDF過去問は、合格に保険を掛ける上で解くべきものである。本ページではPDF過去問を解くべき「3つ」の理由(使い回し、傾向把握、捨て問、本番慣れ)を述べる。

結論から言うと、PDF過去問を解く理由とは、最終得点を「100点前後」くらいにまで上げることができ、“絶対安全圏で合格できる”から、といった次第です。

以下、公式過去問を解く理由を、3つ挙げていきます。

理由1:誰でも点数が上がる‐使い回し問題

PDF過去問を解く最大の理由は、「PDF過去問を解くだけで、最低でも2~3点は上がる」からです。

その根拠は、「問題の使い回し」があるからです。

旧大阪府試験の「殺虫剤」の出題なのですが、下の画像はH27年度の問題で…、

んで、下の画像がわたしが受けたときの、H29の問題冊子です。

ほとんど同じ内容の問題が出ています。問題番号すら同じですね。

まあ、最近の試験では、ここまで露骨ではありませんが、問いがほぼ一緒、答えもほぼ一緒で、即答できる問題は、“そこそこ”あります。

こういう問題は、正直、問題演習さえしておけば、誰だって正解できます。

また、問題の「使い回し」があるなら、選択肢の「使い回し」もあるので、PDF過去問を解くだけで、即答可の選択肢が増えていき、点数の可能性がぐっと上がります。

そして、です。

PDF過去問を解いていくと、テキストや過去問題集に出ていた問題と、よく似た問題に遭遇するはずです。

登録販売者試験では、定番問題や頻出論点も“数多く”存在しており、“こういう問題”を確保することで、点数のさらなる底上げも可能になる、ってな次第です。

登録販売者試験は、競争試験ではないので、高得点を取る必要はありません。

しかし、受験料が13,000円強と高額な分、PDF過去問で、保険をいくらでも掛けておくべきです。

理由2:傾向把握‐無駄を避ける

受験予定地のPDF過去問を解く2番目の理由は、「傾向の把握ができる」ことです。

試験勉強では、無駄な努力をしないことが大事です。そのためのPDF過去問です。

かつての登録販売者の試験問題は、各県(各ブロック)で、そこそこの違いがありましたが、最近では、大差のないものに“平準化”されています。

しかしながら、全国一律の統一試験ではない以上、各県(各ブロック)で、相応の「傾向」があるのです。

たとえば、関西広域連合では、今でも、殺虫剤のところの「衛生害虫」は、ほとんど出ないです。出たとしても、選択肢の1つくらいが関の山です。

それが、たとえば、関東ブロックや中国ブロック等では、ゴキブリ・ダニ・シラミ(南京虫)・配偶者の害や特徴などが、しばしば出題されるのです。

試験勉強においては、試験に出ないところを、一生懸命にやる必要は全くありません。

わたしが関西広域連合試験を再受験するとしたら、「衛生害虫」のページは、ざっと目を通すくらいにして、その分だけ、解熱鎮痛成分等の頻出論点に時間を割くでしょう。

時間の足りない人ほど、PDF過去問を解いて、傾向の把握に努めてください。

出ないところはざっくりで、出るところに尽力しましょう。こちらの方がよほどに点数が取れ、合格に近づきます。

切実な理由‐漢方処方製剤と生薬

傾向把握の最も切実な問題は、鬼門の「漢方処方製剤」と「生薬」です。

試験問題は、全国的に“平準化”されているとはいえ、やはり、各県(各ブロック)により…、

漢方処方製剤の方が、生薬よりたくさん出題される。漢方処方製剤のうち、特に、〇〇がよく出る。

生薬の方が、漢方処方製剤より、たくさん出題される。生薬のうち、特に、コレコレがよく出る。

漢方処方製剤・生薬ともに、バランスよく出題される。

…という傾向が“やはり”あるのです。

受験生泣かせの漢方処方製剤と生薬ですが、PDF過去問を解いて、漢方処方製剤と生薬の出題数や問題の難易等がわかっていれば、「どっちをやるべきか、どっちのどこを、どのくらいやるべきか」の決断がしやすくなります。

わたしの受験生当時は、生薬だけやって、漢方処方製剤は、ほとんど捨てて、最低限の勉強しかしてませんでした。

というのも、わたしが受けた当時の大阪府試験は、生薬の出題が相対的に多いうえに、解答しやすい問題が多かったからです。

難論点の漢方処方製剤と生薬のすべてをやらないといけないとなると、家に帰ったら配偶者だけがおるくらいに、気鬱になります。

しかし、PDF過去問を解いていれば、それぞれに、どれだけ労力と時間を費やすべきか、明白に見えてきます。

たとえば、(漢方処方製剤の問題は年々難化していてどもならんから捨てる)とか、(生薬の出題が多いので、生薬だけはやっておく)とか、(漢方処方製剤は、ちょっとがんばれば、点数は取れるな)といった方針が見えくるってな次第です。

正直言って、漢方処方製剤と生薬の両方をマスターして試験に臨む受験生は、極めて少数だと思います。

ただでさえ、憶えることの多い漢方処方製剤と生薬です。PDF過去問を解いて、捨てるところとやるべきところの把握に努めましょう。

「捨て問」づくり

PDF過去問で傾向をつかむと、変な言い方ですが、「自信をもって、捨て問を作る」ことが可能となります。

登録販売者試験は、5科目もあり、面倒で苦手な論点も、当然あることでしょう。

しかし、試験の出る出ないの凹凸を把握していれば、(あまり出てないし、もういっか、捨てよう)とか、(この論点は捨てて、他の論点で点を確保しよう)といった決断もしやすくなります。

たとえば、「適正使用」の「相談すること」の論点ですが、出題数が3~5問程度なら、完全に捨ててしまい、「使用しない」のだけに尽力すれば失点は押さえられる、ってな塩梅です。

そのほか、「法規」では、クソみたいな定義問題があるのですが、ド頻出の「医薬品」の定義は押さえるが、「医薬部外品」や「化粧品」等々は、面倒なので捨ててしまう、ってな次第です。

PDF過去問を解いてみて、苦手・嫌・面倒な論点を捨てても、致命的な失点にはならないことがわかっていれば、ざっくり「捨て問」にしてしまい、その余力を、頻出論点に充てていけばいいのです。

PDF過去問は、情報収集のためのものなのであります。

理由3:本番慣れ(本試験の疑似体験)

PDF過去問を解く最後の理由ですが、本番慣れ(本試験の疑似体験)ができる点です。

まず、切実なのが「マークシート」です。

登録販売者の独学」でも述べていますが、マークシートに慣れてなかったり、試験的なものから大分離れていたりすると、本当に記入ミスをします。

登録販売者試験は、「120問」も解答することになるので、たとえ試験慣れした人でも、ミスの1つや2つは、間違いなく生じるのであります。

PDF過去問を解く際、実物のマークシートで解答することで、(あ、ホント、これ、間違えるわ)という体験をしておけば、本試験では、如実に、ミスの「数」を減らすことができます。

また、登録販売者試験ですが、「正しい組み合わせはどれか?」という出題形式が多く、本当に、最終解答の「選抜ミス」が起きます。

先のマークシートの記入ミス同様に、PDF過去問を解くときに、選択肢個々の正誤は合っているのに、最終解答をマークし損ねた経験があれば、本試験でのミスの「数」を劇的に減らすことができます。

参考:登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる

次に、「時間配分チェック」です。

本試験の「60問」の解答時間は、「2時間」です。(午前試験:2時間、午後試験:2時間ってな塩梅です。)

PDF過去問を解く際は、必ず時間を計って、時間内に解けるかどうか、チェックしてください。

1問1問は解けても、最後まで解くのに時間がかかる人がおられますが、ぶっちゃけ、単に実力が「ない」だけです。

確かな実力があれば、間違いなく、2時間以内どころか、1時間強で「60問」を解くことができます。

スピードも実力のうちです。

解くのに時間がかかる人は、「どこでもたついているか」を調べて、改善してください。

最後に、PDF過去問を通じての「復習事項の把握」も、大事です。

「どこが弱いか、できていないか、憶えてないか」の認識は、直前の「追い込み」で、とても貴重な情報となります。

泥縄式にテキストを読んだり、問題を解いたりするに比べたら、得点に直結する勉強が可能となります。

最後に

PDF過去問ですが、できなくても、気を落とさないでください。

過去問演習は、単なる「実力チェック」でしかありません。これから、いくらでも挽回できます。シッカリ復習していきましょう。

ちなみに、過去3回分のPDF過去問で、コンスタントに90~100点取っていれば、本試験でも、穏当に合格点が取れます。まず受かります。

対して、合格点の84点前後なら、危ういです。

間違えた問題を徹底復習してください。

苦手な問題なら、解き方と答えとを、丸暗記してください。これだけでも、全然違います。

登録販売者試験は、試験問題が激変しません。

過去3回分を解いてちゃんと復習して、「捨て問」以外の問題がフルマークできるようになっていれば、本試験でも、100点越えの「絶対安全圏」で合格できるはずです。

なお、過去問に出たことは、甘く見てはいけないのが試験の鉄則です。

余力があれば、難問や奇問、「捨て問」も、問いと答えを棒暗記して、解けるようにはなっておきましょう。

再度、「使い回し」にされる可能性があるからです。「捨て問」や難問等で1点取れたら、合格に王手をかける貴重な1点となります。

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