午後第12問‐山口県 令和4年度(2022年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「胃に作用する薬」についての問題です。なんじゃこら?の選択肢が1つありますが、他の選択肢は、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。最終解答は、導けます。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。変な選択肢は、復習だけはしておきましょう。

午後第12問‐胃に作用する薬

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「制酸成分を主体とする胃腸薬は、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃酸に対する中 和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「オウバク、ゲンチアナ及びユウタン等の生薬成分が配合された健胃薬は、苦味の強い 製剤が多いため、一般の生活者に対してはオブラートで包む等、味を遮蔽する方法で服 用するよう指導することが望ましい。」ですが、誤った記述です。

 配偶者の言動ように、ずっこける選択肢です。

 まずもって、「オウバク、ゲンチアナ及びユウタン」は、「健胃成分」です。

 んで、確かに、苦味が強いですが、手引きには…、

 「散剤をオブラートで包む等、味や香りを遮蔽する方法で服用されると効果が期待できず、そのような服用の仕方は適当でない

 …となっています。

 テキストを精読しておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「ピレンゼピン塩酸塩は、抗コリン作用を示すため、排尿困難や動悸 等の副作用を生じ ることがある。」ですが、正しい記述です。

 「ピレンゼピン塩酸塩」は、「胃液分泌抑制成分」です。

 手引きには…、

 「消化管の運動にはほとんど影響を与えずに胃液の分泌を抑え る作用を示すとされる。」

 「しかし、消化管以外では一般的な抗コリン作用のため、排尿困難、動悸、目のかすみの副作用を生じることがある

 …とあります。

 副作用は、まず出るところなので、意識して、テキストに当たってください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「胃液分泌を抑制することを目的として、ヒスタミンの働きを抑える成分が配合された 医薬品は、H1ブロッカーと呼ばれている。」ですが、誤った記述です。

 本問は、手引きの「注記」からの出題です。

 間違っているのは、「H1ブロッカー」のところです。

 正しくは、「H2ブロッカー」です。

 手引きの注記には、「アセチルコリンのほか、ヒスタミンも胃液分泌に関与する伝達物質のひとつであり、胃液分泌を抑制することを目的として、」

 「ヒスタミンの働きを抑える成分が配合された医薬品がH2 ブロッカーと呼ばれる製品群である」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 まあ、本問は、解けないと思います。ただ、過去問に出たことは、甘く見てはいけないです。

 このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えればいいでしょう。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:2

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 午後1問:かぜ薬

 午後2問:かぜ薬の配合成分

 午後3問:漢方処方製剤(かぜ)

 午後4問:解熱鎮痛成分の働きと副作用

 午後5問:解熱鎮痛成分

 午後6問:漢方処方製剤(鎮痛)

 午後7問:眠気を促す薬及び眠気を防ぐ薬

 午後8問:鎮暈薬

 午後9問:鎮咳去痰薬

 午後10問:漢方処方製剤(鎮咳去痰)

 午後11問:胃の薬

 午後12問:胃に作用する薬

 午後13問:腸の薬の配合成分

 午後14問:腸の薬

 午後15問:漢方処方製剤(腸の薬)

 午後16問:胃腸鎮痛鎮痙薬

 午後17問:浣腸薬及び駆虫薬

 午後18問:強心薬

 午後19問:高コレステロール改善薬

 午後20問:貧血用薬

 午後21問:痔の薬

 午後22問:漢方処方製剤(泌尿器用薬)

 午後23問:月経及び婦人薬の適用対象

 午後24問:婦人薬

 午後25問:漢方処方製剤(アレルギー)

 午後26問:点鼻薬

 午後27問:点鼻薬の成分

 午後28問:眼科用薬

 午後29問:眼科用薬の配合成分

 午後30問:皮膚に用いる薬

 午後31問:皮膚に用いる薬の成分

 午後32問:ステロイド性抗炎症成分

 午後33問:歯痛薬・歯槽膿漏薬

 午後34問:禁煙補助剤

 午後35問:滋養強壮保健薬

 午後36問:漢方処方製剤(肥満症又は肥胖症)

 午後37問:消毒薬

 午後38問:殺虫成分

 午後39問:一般用検査薬

 午後40問:尿糖・尿タンパク検査薬

令和4年度 山口県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

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 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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