プロペタンホスは、「公衆衛生用薬」の「有機リン系殺虫成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「代表的な有機リン系殺虫成分として、ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、フェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホス等がある。」
「殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。」
「これらの殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的低い。」
「ただし、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。」
「これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある」
…と、相なります。
基礎基本の太文字部分は、相変わらず、よく出ます。
んで、「副作用」は、常に狙われています。下線部分も、遺漏なく押えておきましょう。
成分名ですが、憶え方あります。「有機リン系の殺虫成分‐登録販売者 医薬品の語呂合わせ」を参考にしてください。
ご存じのように、「プロペタンホス」は、「公衆衛生用薬」の「有機リン系殺虫成分」に登場します。
当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。興味のある方は、深く検索してみてください。
当該成分は、あまり試験には出ないです。
ただ、最近の傾向では、聖域がない状態なので、これまでに出なかったとはいえ、名称だけは、押えておきたいところです。
優先順位は「まあまあ」です。
プロペタンホスは…、
① プロペタンホスに多量に曝露した場合、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがあるが、これらの症状が見られても、直ちに医師の診断を受ける必要はない。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「プロペタンホスに多量に曝露した場合、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがあるが、これらの症状が見られても、直ちに医師の診断を受ける必要はない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「直ちに医師の診断を受ける必要はない」のところです。
正しくは、「直ちに医師の診断を受ける必要がある」です。
こういう出題もあります。チェックしておきましょう。
まあ、常識的に、(副作用が出てんだから、医師に見せろよ)的に、判断できるかと思います。
よって、①は、「×」となります。
有機リン系殺虫成分は、配偶者と比べれば、毒性は低いのですが、それでも、高濃度・多量に暴露した場合は、神経の異常な興奮、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺などの症状が現れます。
副作用は、ほぼ問われるので、しっかり押えておきます。
なお、「縮瞳」は、ひっかけポイントです。「登録販売者の散瞳と縮瞳のまとめ」を参考をば。
殺虫成分でチェックすべきは、「出題傾向」です。
殺虫成分は、都道府県によって、出題される・出題されないが色濃く出ます。
ある県では、ほぼ毎年殺虫成分が出題される一方で、他の県では、あんまり出なかったりします。
論点の全体をざっくり押えたら、受験予定の都道府県のPDF過去問をチェックしてみてください。
毎年のように出ているようなら、本腰を入れます。
あんまり出てないようなら、参考程度に進めていけばよいでしょう。
殺虫成分ですが、本試験で問われる論点は、ほぼほぼ「何系の殺虫成分か」です。
たとえば、「プロペタンホスは、有機リン系の殺虫成分である」といった出題がほとんど、ってな塩梅です。
基本の「名称‐成分名」をシッカリと押えておきましょう。
これで、8割強の選択肢を判別できると思います。
「有機リン系殺虫成分」ですが、「不可逆的」な結合です。
しばしば、「ジクロルボスは、“可逆的”に結合する」といった出題があります。
繰り返しますが、「有機リン系殺虫成分」は、「不可逆的」な結合です。
「可逆的」の結合は、「カーバメイト系殺虫成分」と「オキサジアゾール系殺虫成分」なので、整理して、押えておきましょう。
「公衆衛生用薬」の「有機リン系殺虫成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
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