ピリプロキシフェンは、「公衆衛生用薬」の「昆虫成長阻害成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「昆虫成長阻害成分」
「直接の殺虫作用ではなく、昆虫の脱皮や変態を阻害する作用を有する成分で、有機リン系 殺虫成分やピレスロイド系殺虫成分に対して抵抗性を示す場合にも効果がある。」
「メトプレンやピリプロキシフェンは、幼虫が十分成長して 蛹になるのを抑えているホルモン(幼若ホルモン)に類似した作用を有し、幼虫が蛹になるのを妨げる。」
「蛹にならずに成虫になる不完全変態の昆虫やダニには無効である。」
…と、相なります。
あまり出題されないので、試験直前になって、頭に入れるくらいでいいかと思います。
それまでは、ざっくり見ておけばいいです。
ご存じのように、「ピリプロキシフェン」は、「公衆衛生用薬」の「昆虫成長阻害成分」に登場します。
市販薬には、「イカリ消毒 浄化槽用殺虫スプレー 420ml 」などがあります。
当該成分は、出題実績がほとんどなかったのですが、「香川県 R4 午後第38問」の選択肢dや、「新潟県 R5 第100問」の選択肢aのように、じょじょに問われるようになっています。
過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、チェックしておきましょう。
優先順位は「ふつう」です。
ピリプロキシフェンは…、
① ピリプロキシフェンは、幼虫がさなぎになるのを防ぐ昆虫成長阻害成分であるが、さなぎにならない昆虫やダニには、無効である。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ピリプロキシフェンは、幼虫がさなぎになるのを防ぐ昆虫成長阻害成分であるが、さなぎにならない昆虫やダニには、無効である。」ですが、正しいです。
ピリプロキシフェンは、「昆虫成長阻害成分」です。
当該成分は、「幼虫がさなぎになるのを防ぐ」ので、後半の記述「さなぎにならない昆虫やダニには無効」も正しいです。
よって、①は、「○」となります。
試験に出るとしたら、基礎基本の「名称‐成分」くらいかと思います。
先述したように、当該成分は、ほとんど試験に出ていません。
しかし、テキストに載っているものは、どれも“出題可能性”があるので、やるべきかといえば、やるべきです。
しかし、ふだんの勉強の際に、この成分を勉強するのは、費用対効果が低すぎます。
んなもんで、「メンドクサイ成分は、行きの電車の中でやる‐登録販売者」で述べたように、完全後回しにして、試験日当日、試験会場に行くときあたりに、“暇つぶし”をかねて、消化するとよいかと思います。
わたしは、行きの電車の中で、暗記に勤しんでいました。
まあ、結局、試験には出ませんでしたが、心は落ち着きました。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「イカリ消毒 浄化槽用殺虫スプレー 420ml 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「公衆衛生用薬」の「昆虫成長阻害成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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