ジクロルボス‐登録販売者

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 ジクロルボスは、「公衆衛生用薬」の「有機リン系殺虫成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「代表的な有機リン系殺虫成分として、ジクロルボス、ダイアジノン、フェニトロチオン、フェンチオン、トリクロルホン、クロルピリホスメチル、プロペタンホス等がある。」

 「殺虫作用は、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)不可逆的に結合してその働きを阻害することによる。」

 「これらの殺虫成分は、ほ乳類や鳥類では速やかに分解されて排泄されるため毒性は比較的低い。」

 「ただし、高濃度又は多量に曝露した場合(特に、誤って飲み込んでしまった場合)には、神経の異常な興奮が起こり、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺等の症状が現れるおそれがある。」

 「これらの症状が見られたときは、直ちに医師の診断を受ける必要がある」

 …と、相なります。

 基礎基本の太文字部分は、相変わらず、よく出ます。

 んで、「副作用」は、常に狙われています。下線部分も、遺漏なく押えておきましょう。

 成分名ですが、憶え方あります。「有機リン系の殺虫成分‐登録販売者 医薬品の語呂合わせ」を参考にしてください。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「ジクロルボス」は、「公衆衛生用薬」の「有機リン系殺虫成分」に登場します。

 市販薬には、「【第2類医薬品】グリーンキラーエース 410mL 」などがあります。

 当該成分は、有機リン系殺虫成分の筆頭にあるためか、試験問題に最も採用されているように思います。

 「有機リン系殺虫成分」は、たくさんあって憶えるのが大変ですが、当該ジクロルボスだけは、押えておきましょう。

 優先順位は「高い」です。

過去問○×問題

 ジクロルボスは…、

 ① ジクロルボスは、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより、殺虫作用を示す。

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「ジクロルボスは、アセチルコリンを分解する酵素(アセチルコリンエステラーゼ)と不可逆的に結合してその働きを阻害することにより、殺虫作用を示す。」ですが、正しい記述です。

 まさに、「有機リン系殺虫成分」の説明となっています。

 当該ジクロルボスは、「有機リン系殺虫成分」です。

 よって、①は、「○」となります。

 カタカナ語句の「アセチルコリン」と「アセチルコリンエステラーゼ」は、正確に押えておきましょう。

副作用に注意

 有機リン系殺虫成分は、配偶者と比べれば、毒性は低いのですが、それでも、高濃度・多量に暴露した場合は、神経の異常な興奮、縮瞳、呼吸困難、筋肉麻痺などの症状が現れます。

 副作用は、ほぼ問われるので、しっかり押えておきます。

 なお、「縮瞳」は、しばしば「ひっかけ」問題が出ます。

 「散瞳」と入れ替えられるので、注意してください。

 「登録販売者の散瞳と縮瞳のまとめ」を参考をば。

試験ポイント1

 殺虫成分でチェックすべきは、「出題傾向」です。

 殺虫成分は、都道府県によって、出題される・出題されないが色濃く出ます。

 ある県では、ほぼ毎年殺虫成分が出題される一方で、他の県では、あんまり出なかったりします。

 論点の全体をざっくり押えたら、受験予定の都道府県のPDF過去問をチェックしてみてください。

 毎年のように出ているようなら、本腰を入れます。

 あんまり出てないようなら、参考程度に進めていけばよいでしょう。

試験ポイント2

 殺虫成分ですが、本試験で問われる論点は、ほぼほぼ「何系の殺虫成分か」です。

 たとえば、「ジクロルボスは、有機リン系の殺虫成分である」といった出題がほとんど、ってな塩梅です。

 基本の「名称‐成分名」をシッカリと押えておきましょう。

 これで、8割強の選択肢を判別できると思います。

試験ポイント3

 「有機リン系殺虫成分」ですが、「不可逆的」な結合です。

 しばしば、「ジクロルボスは、“可逆的”に結合する」といった出題があります。

 繰り返しますが、「有機リン系殺虫成分」は、「不可逆的」な結合です。

 「可逆的」の結合は、「カーバメイト系殺虫成分」と「オキサジアゾール系殺虫成分」なので、整理して、押えておきましょう。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【第2類医薬品】グリーンキラーエース 410mL 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「公衆衛生用薬」の「有機リン系殺虫成分」へのリンクです。

 ジクロルボス

 ダイアジノン

 フェニトロチオン

 フェンチオン

 トリクロルホン

 クロルピリホスメチル

 プロペタンホス

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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