チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)は、「公衆衛生用薬」の「殺虫補助成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「殺虫補助成分」
「それ自体の殺虫作用は弱いか、又はほとんどないが、殺虫成分とともに配合されることに より殺虫効果を高める成分として、」
「ピペニルブトキシド(PBO)やチオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)などがある。」
…と、相なります。
ご存じのように、「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)」は、「公衆衛生用薬」の「殺虫補助成分」に登場します。
市販薬には、「ムシアウトN 畳・カーペット用 CH878 」などがあります。
当該成分は、出題実績がほとんどありません。優先順位は「低い」です。
しかし、昨今の試験では、マイナー成分も問われるようになっています。
後述するように、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、見ておきましょう。
チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)は…、
① チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)は、他の殺虫成分の効果を高めるために配合される。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)は、他の殺虫成分の効果を高めるために配合される」ですが、正しい記述です。
先の手引きで見たように、「殺虫補助成分」は、「それ自体の殺虫作用は弱いか、又はほとんどないが、殺虫成分とともに配合されることにより殺虫効果を高める成分」です。
よって、①は、「○」となります。
先述しましたが、当該成分は、試験には出ないし、名前は長ったらしいしで、メンドクサイ成分の筆頭です。
暗記で苦しんでいるなら、「捨て問」でいいかと思います。
当該「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)」が、試験に出るとしたら、最も可能性が高いのが“そのまんま”です。
先の〇×問題のように、手引きの記述がそのまま、出題されるのが関の山でしょう。
あと考えられるのは、登録販売者試験によくある「入れ替え」問題です。
たとえば、「殺虫補助成分には、ピペニルブトキシド(“IBTA”)やチオシアノ酢酸イソボルニル(“PBO”)などがある。」です。
「×」です。
アルファベットのPBOとIBTAが入れ替わっています。
ピペニルブトキシドが「PBO」です。頭文字の「ピ」と「P」で把握しておきましょう。
チオシアノ酢酸イソボルニルは「IBTA」です。イソボニルのイとボで「“IB”TA」と把握しておきましょう。
まあ正直、ここまでやらなくてもいいと思います。試験直前で、ざっと見ておけばいいです。
先述したように、当該成分は、ほとんど試験に出ていません。
しかし、テキストに載っているものは、どれも“出題可能性”があるので、やるべきかといえば、やるべきです。
しかし、ふだんの勉強の際に、この成分を勉強するのは、費用対効果が低すぎます。
んなもんで、「メンドクサイ成分は、行きの電車の中でやる‐登録販売者」で述べたように、完全後回しにして、試験日当日、試験会場に行くときあたりに、“暇つぶし”をかねて、消化するとよいかと思います。
わたしは、行きの電車の中で、暗記に勤しんでいました。
まあ、結局、試験には出ませんでしたが、心は落ち着きました。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「ムシアウトN 畳・カーペット用 CH878 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「公衆衛生用薬」の「殺虫補助成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
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