第140回‐仕訳過去問(2015/6実施)

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は『所得税預り金』の仕訳。2015/6実施の第140回‐第1問の4問目。仕訳問題のド定番の問題。ポイントは、問題の前提を把握すること。仕訳そのものはカンタン。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第4問‐所得税預り金

 ◇問題◇

 4.従業員5人の給料から源泉徴収していた1月から6月までの所得税合計額\208,000を、銀行において納付書とともに現金で納付した。ただし、この納付方法については、所轄税務署より納期の特例を承認されている。

 

 ◇勘定科目群◇

 

解説

 結論から言うと、「答えの仕訳はこちら」です。

 本問のレベルは「ふつう」です。

 仕訳問題で定番の税務問題です。

 過去問演習をしていれば、まず解けます。難しいところはありません。

 言うまでもありませんが…、

 「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

 「貸方」は「右がわ」で、ナイフやお箸を持ったり、配偶者に槍衾(やりぶすま)をしかけるときです。

本問の前提

 本問のポイントは、その『前提』を把握することです。

 問題文には、「従業員5人の給料から源泉徴収していた」とあります。そう、もう既に、給料から、源泉分の所得税を抜いているわけです。

 つまりは、給料支払の際に、以下のような仕訳が切られていた、という塩梅です。

 借方:給料 ×××

 貸方:所得税預り金 208,000

 貸方:現金など △△△

 ここまで分かれば、解答できたも同然です。

 要は、貸方に既計上の「所得税預り金」を取り崩すだけの処理です。

仕訳

 先述したように、貸方に計上されている「所得税預り金」を減らします。

 「所得税預り金」も「預り金」であり、一時的に預かっているだけで、時が来れば支払われる性質のものです。つまり、「負債」扱いです。負債的なものを取り崩すってな寸法です。

 んで、問題文では、「納付書とともに現金で納付した」とあります。さっくり、現金を減らせばいいだけです。

 仕訳は、負債の減少に、資産の減少ですから…、

 借方:所得税預り金 208,000

 貸方:現金 208,000

 …と相なります。

まとめとこたえ

 答えは…、

 

 …です。

 一口コメントです。

 「所得税預り金」は、仕訳問題のド定番問題です。

 ポイントは先述したように、「前提把握」です。

 わからなくなったら、本問の前に、どのような仕訳が切られているかに、思いを馳せてください。


140回‐第1問:仕訳

 1問:売上応用・・・「ふつう」。

 2問:旅費交通費・・・「ふつう」。

 3問:支払地代・・・「ふつう」。

 4問:所得税預り金・・・「ふつう」。

 5問:借入金・・・「ふつう」。

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