第132回‐仕訳過去問（2012/11実施）

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　本問は『固定資産購入』の仕訳。2012/11実施の第132回‐第1問の3問目。本問は、おなじみの固定資産の購入時の処理がテーマです。付随費用の処理を１００％できるようになっておきましょう。問題後半の、後日払いも大丈夫かと思います。仕訳の切り方の要領や手順、注意事項など。憶え方、まとめページへのリンクもある。

第3問‐固定資産購入

　◇問題◇

　３．備品\750,000を購入し、代金の全額を翌月末に支払うことにした。この購入に伴い発生した運搬費\10,000及び据付費\18,000は現金で支払った。

　

　◇勘定科目群◇

　

解説

　結論から言うと、「答えの仕訳はこちら」です。

　本問のレベルは「ふつう」です。

　おなじみの論点「付随費用」の処理なので、難しく考えなければ、解答できます。

　ところで、「借方」は「左がわ」で、フォーク・お茶碗・スマホを持つ方です。

　対して、「貸方」は「右がわ」で、ナイフやお箸を持ったり、配偶者に魚醤を塗るときの方です。

ざっくり

　仕訳問題は、まず第１に、「取引の大きな枠組み」を把握することから始めます。

　本問は、ぶっちゃけ言えば、「備品を買った」のが、大枠です。この時点で…、

　借方：備品　???

　貸方：???　???

　…的な仕訳が切れます。

　後は、前半の「運搬費\10,000及び据付費\18,000」うんぬんをチョイチョイしていくだけです。

ポイント‐付随費用

　本問のポイントは、付随費用の処理の問題です。

　ごぞんじのように、固定資産を購入した際の付随費用は、固定資産の取得原価に加算します。

　本問での付随費用は、運搬費\10,000及び据付費\18,000です。

　当該金額を、備品の購入代金に含めるといった次第です。

　備品の購入代金は、「750,000」です。で、当該「750,000」に先の付随費用を加算すると、「750000+10000+18000」の「778,000」となります。

　最終的に、買った「備品」の取得原価は「778,000」です。仕訳は、資産の増加なので…、

　借方：備品　778,000

　…と相なります。

後払い

　さて、残るは、問題文の「後日支払うことにした。」を処理するだけです。

　後払いなのですから、勘定科目は、「未払金」を使って処理します。ここは問題ないでしょう。

　まあ、勘定科目が頭に浮かばなくても、勘定科目群を目を皿にして眺めれば、「未払金じゃねえの？」的な見当は付くと思います。

　次に、「未払金」の金額です。

　付随費用の分の「18,000＋10,000」の「28,000」は、既に、現金で、支払っています。

　ですから、残る“未払い額”は、「778,000」から「28,000」を引いた「750,000」となります。

　「未払金」は債務なので、負債の増加です。で、現金支払の方は、資産の減少です。どちらもおなじみですね。

　仕訳は…、

　貸方：未払金　750,000

　貸方：現金　28,000

　…と相なります。

　先の「備品」の仕訳と合体したら、解答となります。

まとめとこたえ

　答えは…、

　

　…です。

　一口コメントです。

　あまり難しくはありません。

　本当に、「固定資産」購入時の付随費用の処理は、本当によく出るド定番論点です。

　必ず解けるようになっておきましょう。


132回‐第1問：仕訳

　1問：貸付金・・・「ふつう」。

　2問：固定資産売却・・・「ふつう」。

　3問：固定資産購入・・・「ふつう」。

　4問：返品・・・「ふつう」。

　5問：手付金・・・「ふつう」。

　index

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