基本情報技術者の独学取得の際に利用したテキストと問題集、その他の教材を提示していく。また、「今のわたし」だったら、基本情報技術者をどう受験するかも考える。
以下に、文系・中年・ド素人であったわたしが、基本情報技術者にて使用したテキスト、問題集、過去問について、挙げて行きたいと思います。
わたしは、ガチ文科系なので、理数系の人にとっては、あまり参考にならないかと思います。理数系の人は、以下に書いているような、まどろっこしいことはせず、直に過去問なりプログラムのテキストに入ってみてください。
「情報処理」に対する、穏当な実力と多少のコーディングの経験があれば、基本情報技術者は、すぐに合格できます。わたしの従兄弟(阪大理学部出身でベテランエンジニア)は、試験勉強らしいことをしないで、即合格しました。
文系と理数系とでは、全く試験勉強の毛色が変わりますので、ご留意をば。
なお、当時と今とでは、出題と配点が変わって、一部記述とそぐわない内容があります。過年度のデータですので、ご注意ください。
・このページの信用度 | B(文系には参考になる。) |
・合格年度 | 平成17年(2005年) |
・注意点 | 2回受験で合格。文系・中年・ド素人。 |
基本情報技術者の試験勉強は、「理数系」の人にとってはそれほど困難ではないのですが、「文系」の人だと、やり方を間違えると地獄に直行します。
まさに、五里四方が霧の中、自分は一体どこにいて何をしているのかすら、わからない状態、言うなれば、テキストのどこを何のためにやってるのかさえ、ピンと来なくなってしまいます。
文系が基本情報技術者にする際は、「急がず、わからなくても、焦らず」を合言葉にして、取り組んでほしく思います。
無理やりにやるとひどく消耗して、試験勉強が必ずイヤになります。文系的腕力方式は、試験勉強の破綻を含んだ、実に危険なやり方なのであります。
経験者は語る。
端的に言いますと、文系・中年・ド素人の人は、基本情報技術者の試験勉強における、書籍費や教材費をけちってはいけません。
安く上がるのが独学のメリットなのですが、基本情報技術者は度外視してください。
というのも、安く上げようとすると、余計に時間を浪費し余分な労力を払い、試験勉強が長引いて、逆に高くつくからです。
基本情報技術者関連の書籍は、3冊に1冊、まあ読めたな、役立ったなと思えたらよいでしょう。
文系・中年・ド素人で合格した人から頂くメールには、大概「教材以外の本を読んだ」ことが記されています。あらためて、文系のやり方というのは、「大量の資料の中から、何かを拾い上げるものだ」と納得した次第です。
これまでに知らないこと、未知なこと、触れたことのないことをやっていくわけですから、安全余裕率を多く取って、コストは度外視しておきましょう。再度、言います。ご予算は、バターのように、たっぷりと。
極論、「いい」と言われているものは、全て買うくらいの気持ちでいましょう。
下手に安く上げようと目先の数百円や数千円を惜しんで受験に失敗したり、あまりのわからなさに勉強を放棄、リベンジをする気すら起きなくなることが、一番もったいないことです。
中年・文系・ド素人向けのテキストのNO1といえるのは、以下の2点です。
この2冊は、文系にとっての、基本情報技術者の入門の入門書といえます。書店に置かれている「よくわかる」とか「はじめての」といった題名のテキストは、大体が理数系仕様なのです。
このため、基数計算なんてものを完全に忘れている文系の人が、理数系用の入門書を手にしても、全くわからないんですよね、ホント。
知らんもん。
ですから、中年・文系・ド素人の人は、上記の集中ゼミにて、基礎中の基礎、もっと言うと、最低限、身に付けておくべき「前提」を取得しましょう。
右も左もわからない人は、まずは、試験勉強の最初の1歩として、上記2冊をオススメします。
わたしはこの2冊で、重い扉が開いた感がします。
なお、今では、新装版が売られているので、同じ筆者が書いた物で、最新で評価の高いものを選べばいいでしょう。
正直言うと、最新の本だから「わかりやすく」なるわけでもなく、情報処理の基礎的なところは、今も昔も変わらないと思います。結局、今のコンピュータ・アーキテクチャも、ノイマン方式ですもん。どれほどパソコンのスペックが発達しようが、基本原理は変わってないです。なら、基本情報技術者で学ぶ基本や基礎も、そう変わらないことでしょう。ま、どこまでいっても、基数計算は必要だという次第です。
上記、入門の入門書を読み込んで、基礎的な部分が固まれば、理数系の面々の使う、「普通のテキスト」を買いにいきましょう。
なお、入門の入門以降は、どのテキストを使っても、そう大きな差はないように思います。
わたしは、上記で紹介した「集中ゼミ」の著者である福嶋宏訓さんのテキストを、入門後のテキストとして利用しました。
わたしは、惰性で「福嶋宏訓さん」のを使いましたが、先にも述べたように、基本的なことの把握が付けば、他の筆者・出版社に変えてもいいと思います。
ちなみに、上記の「完全合格教本」の午前のテキストは、過去問が解けるようになれば、用済みになりました。
2回目の受験の際は、1回も読まなかったので、予算の少ない人は、午前の教材は「入門の入門書」である集中ゼミと過去問の演習だけで様子を見るのもいいでしょう。
午前問題は、過去問さえ解けるようになれば十分なので、「集中ゼミ」だけで過去問が何とか解けるようなら、「完全合格教本」の午前テキストは買わず、他の文献なり書籍を買うのも手です。
逆に、少し不安があったり、または、過去問が全然解けないのなら、午前のテキスト買うことを検討すればよいかと思います。
なお、午後の合格教本は、最後まで使いました。
ちなみに、わたしは、午後の合格教本にある「応用アルゴリズム」が最後までわからず、テキストを全部マスターしないままで試験に臨みました。
それでも本試験では合格できたので、この合格教本をまるまるマスターできればかなりの実力はつくと思います。
基本的なアルゴリズムにも詳しい解説がついているので、買っても損はないです。
集中ゼミだけでは、どうしても記述量と練習量が少ないので、午後試験は、合格教本等のテキストで補強しましょう。
タイトルの通り、基本情報技術者の最良の問題集は、「過去問」です。
あーだこうだいうよりも、過去問が解けるようになれば、午前は必ず通過することができます。
テキストや問題集というのは、「過去問を突破する」という目標に絞って使用しましょう。結局のところ、過去問を解けるようになるのが、それらを使用する最大の目的です。
過去問は、技術評論社の「基本情報技術者 パーフェクトラーニング 過去問題集」が一番いいと思います。
なぜなら、文系・中年・ド素人の3重苦でもわかる解説だったからです。
この過去問を使ったことも、合格の決め手であったかと思います。
解説の少ない過去問は、絶対に使ってはいけません。受験放棄に一直線です。百害あって一利なし。もし、そういう過去問を使っていているのなら、すぐゴミ箱を投げ入れましょう。
ゴミはゴミ箱に入れるもので、本棚に置くものではありません。もったいないのは、本そのものではなくて、そんな過去問に付き合うわたしたちの時間なのです。
うまく行っていないのなら、まずは、うまく行ってないものを取り除くことから始めましょう。
先ほども言いましたが、過去問が解けるようになるまでが、基本情報技術者の問題集の役割です。
つまり、テキストと過去問との橋渡しが問題集の役割で、寿命は短いです。基本、補助的な役割です。
以下の問題集は、結果的に、資するものはあまりありませんでした。
上記2点の問題集は、集中ゼミの著者の福嶋 宏訓さんが書かれています。わたしは、問題集も福嶋 宏訓さんで固めました。
1回目の受験の時は、上記の問題集を利用しましたが、2回目の受験勉強の際は、ほとんど、いや、全く使っていません。2回目の時は、過去問をメインに勉強していました。
先にも言っていますが、ある程度の実力が過去問演習で付けば、出番はなくなります。
しかし、無駄だとは思っていないのです。何らかの力にはなったという、実感があります。
自分が特に苦手をしているところの補強になるかもしれません。
「ダメ」がわかるだけでも、得したことになります。文系が最も少ない「経験」をしたことになります。
自分の成長に対しては、お金をケチらないようにしてください。一番、つまらないお金の使い方です。自分というものは、ケチケチして扱うものであろうか。
使用したのは、「らくらく突破 CASLⅡ―基本情報技術者試験 」です。
出版社は、過去問と同じ出版社の、技術評論社です。
しかし、中年・文系・ド素人な3重苦の人が、この1冊でプログラムがわかるようになるかというと、無理です。
基本情報技術者の各ページでも説明しましたが、まず、わかりません。
3重苦の人は、理解をする土壌がないので、サンプルプログラムを打つ練習をしながら、少しづつCASLⅡのテキストを進めて行きましょう。
今では、新装版も出ていますし、CASLⅡについてのテキストもたくさん出ているので、口コミを参考にしつつ、本屋で中身を確かめつつ、自分にしっくりと来るテキストを手に入れてください。
プログラムは最初はサッパリでも、プログラムに触れるにつれて、「あ、そうか!!」と閃くときがやってきます。あの「おや?!わかる!!」の感動をぜひ味わってくださいネ。語学の勉強とよく似ています。
本試験では、プログラム問題は2問題が出題されますが、2つともこの1冊のテキスト+αのプログラムの打ち込みで点数を取れるようになります。
文系の合格者、しろあんさんからの情報です。
。。。こちらは、中々良かったと思います。 アルゴリズムの勉強にお勧めの一冊だと 思いました。。。。
おいらのアルゴリズムは、最後までなれないで泥縄でした。教科書やテキストだけでは読む量が絶対的に不足しているので、こうした書籍をどんどんと読み進めてみてください。
机の前でウンウンと頭をひねるよりかは、よほどに事態は進展します。
繰り返しますが、文系・中年・ド素人の3重苦の人は、お金をケチってはいけません。どこで、成長があるか、わからないからです。膨大なテキストデータの中に在ることが、文系の真骨頂ですよ。
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