「Ⅱ 薬が働く仕組み」
「医薬品の作用には、有効成分が消化管などから吸収されて循環血液中に移行し、全身を巡って薬効をもたらす全身作用と、特定の狭い身体部位において薬効をもたらす局所作用とがある。」
「Ⅱ 薬が働く仕組み」の総論・前文部分ですが、わりかし出題されるところです。
漢字が多くて小難しく感じますが、内容的には、ごくごく普通のことばかりです。
局所作用を狙った薬で全身作用が、そして、その逆もあるってなことを述べているだけです。
問題のレベルですが、“そのまんまが出る”のが大半です。
出題例としては、「山形県 R4 午後第12問」があります。この種の出題が関の山かと思います。
読むのに一苦労ですが、我慢して読み通しておください。
んでは、本文に戻ります。
「内服した医薬品が全身作用を現わすまでには、消化管からの吸収、代謝と作用部位への分布という過程を経るため、ある程度の時間が必要であるのに対し、局所作用は医薬品の適用部位が作用部位である場合が多いため、反応は比較的速やかに現れる。」
「内服薬は全身作用を示すものが多いが、膨潤性下剤や生菌製剤等のように、有効成分が消化管内で作用するものもあり、その場合に現れる作用は局所作用である。」
「また、胃腸に作用する薬であっても、有効成分が循環血液中に入ってから薬効をもたらす場合には、その作用は全身作用の一部であることに注意が必要である。」
「外用薬の場合、適用部位に対する局所的な効果を目的としていることが多い。」
「また、坐剤、経皮吸収製剤等では、適用部位から吸収された有効成分が、循環血液中に移行して全身作用を示すことを目的として設計されたものも存在する。」
うーん、これといって解説のしようのないところです。
試験に出るのですが、読んで内容を理解しておけば、十分に解けます。
読み飛ばさなければいいです。シッカリ読んでおきましょう。
んでは、本文に戻ります。
「副作用にも、全身作用によるものと局所作用によるものとがある。」
「局所作用を目的とする医薬品によって全身性の副作用が生じたり、逆に、全身作用を目的とする医薬品で局所的な副作用が生じることもある。」
「医薬品が体内で引き起こす作用(薬効と副作用)を理解するには、使用された医薬品が体内でどのような挙動を示し、どのように体内から消失していくのか(薬物動態)に関する知識が不可欠である。」
全体的に、そうですよねー的な記述です。
出ることは出ます。先ほど同様に、読んで内容理解に努めてください。
以上で、このページは、終了です。ご苦労様でした。
「(a)有効成分の吸収 総論・前文」に続きます。
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