登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」に登場する「生薬」の試験対策ページ。本ページでは、「さ」の付く生薬の「サンソウニン」について、見ていきます。当該生薬の傾向と対策、優先順位、語呂あわせや、頻出ポイントをまとめています。そのほか、過去問を「○×問題」形式で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用に。独学者向け。
復習用に、手引きの説明文を抜粋しておきます。
「チョウトウコウ、サンソウニン、カノコソウ、チャボトケイソウ、ホップ等の生薬成分が複数配合されている製品がある。」
「生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。」
「サンソウニンは、クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする。」
「神経の興奮・緊張を緩和(鎮静作用)が期待される。」
…以上です。
基原の「クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子」ですが、「サンソウニン」を漢字で書くと、「酸“棗”仁」となります。
基原は、「ソウ…ナツメ…棗」と、憶えるといいでしょう。
サンソウニンですが、漢方処方製剤の「酸棗仁湯」があるためか、生薬としては、ほとんど問われていません。
後回しでOKですが、漢方と絡めて勉強するのもいいでしょう。憶え方もあります!
優先順位は、「余裕があれば」です。
なお、当該成分が配合された市販薬には、「 【第2類医薬品】イスクラ天王補心丹T 720丸 」などがあります。
生薬の効能・効果が頭に入らないときは、実物の説明書きや成分表で、頭に入れていきましょう。
当該生薬は…、
「サンソウニンは、主に強壮作用が期待されて配合される。」
…といった感じに出題されています。
設問の「サンソウニンは、主に強壮作用が期待されて配合される。」ですが、誤った記述です。
「サンソウニン」には、問題文の言う「強壮作用」はありません。
当該強壮作用があるのは、山芋の「サンヤク」や、「サンシュユ」とかです。
「サンソウニン」は、「神経の興奮・緊張を緩和(鎮静作用)」が期待されて配合されます。
こんな次第で、解答は、「×」と相なります。
サンソウニンの効能の憶え方があります。「鎮静‐チョウトウコウ・サンソウニン・カノコソウ・キッソウコン・チャボトケイソウ・ホップ-登録販売者 生薬の憶え方」を参考ください。
なお、「漢方処方製剤」の「鎮静」の漢方に、「酸棗仁湯」があります。
当該酸棗仁湯は、精神不安や不眠症、神経過敏に適した製剤です。
サンソウニンっぽい効能があるので、一緒に押えるといいでしょう。
当該サンソウニンは、「睡眠鎮静薬」で登場する生薬です。
手引きには…、
「チョウトウコウ、サンソウニン、カノコソウ、チャボトケイソウ、ホップ等の生薬成分が複数配合されている製品がある。」
「生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。」
…とあります。
生薬とは言えども、長期連用はダメ、複数の鎮静薬との併用はダメです。
「使用上の注意」は、まず出るので、押えておきましょう。
暗記用に、空白問題を出しておきます。
サンソウニン --- 「○○の○○・○○の緩和(○○作用)」
すらっと出るようなら、OKです。アレレなら、ページの上の方を見つめてください。
「さ」の付くの生薬へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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