午後34問‐岡山県 過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「医薬品」の「皮膚薬の抗炎症成分」についての問題です。珍問とも言える選択肢が1つありますが、他の選択肢は、基礎レベルです。よって、珍問の選択肢がわからなくても、他の選択肢から、最終解答は導けます。

午後34問‐皮膚薬の抗炎症成分

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「主なステロイド性抗炎症成分としては、デキサメタゾン、プレドニゾロン酢酸エステ ル、ウフェナマートがある。」ですが、誤った記述です。

 「デキサメタゾン」と「プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル」は、「ステロイド性抗炎症成分」です。

 対して、「ウフェナマート」は、「非ステロイド性抗炎症成分」です。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを 超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。

 「0.025mg」です。

 細かいですが、「25mg」とか「0.25mg」とか「0.025g」になってもいいよう、シッカリ憶えてください。

 数字は、常に狙われています。

 「医薬品の数字9」などで、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「非ステロイド性抗炎症成分であるフェルビナクは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部 まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。」ですが、正しい記述です。

 「フェルビナク」は、「非ステロイド性抗炎症成分」です。

 後半の「皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える」も、正しいです。

 テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「ケトプロフェンは、フェノフィブラートでアレルギー感作された人でもアレルギーを 起こすおそれがほとんどない成分として知られている。」ですが、誤った記述です。

 難しい選択肢です。これは、無理な人が多いはずです。

 手引きには…、

 『チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート(いずれも医療用医薬品の有効成分)又はオキシベンゾン、オクトクリレン(化粧品や医薬部外品に紫外線吸収剤として配合される化合物)のような物質でアレルギー感作された人は、』

 『それらと分子の化学構造が類似しているケトプロフェンでもアレルギーを起こすおそれが大きい

 …と、明記されています。

 フェノフィブラートでアレルギーが出た人は、ケトプロフェンでアレルギーが起きる可能性があります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 「チアプロフェン酸、スプロフェン、フェノフィブラート、オキシベンゾン、オクトクリレン」をガチで憶えている人は、少数かと思います。

 ガチ暗記は無用ですが、再出題に備え、チェックだけはしておきましょう。

 「適正使用」でも、ときおり、出題されています。

 参考:アレルギーの既往歴

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:3

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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医薬品

 1問:かぜ薬

 2問:かぜとかぜ薬

 3問:プロスタグランジン

 4問:解熱鎮痛薬

 5問:一般用検査薬

 6問:漢方処方製剤(鎮痛)

 7問:眠気薬

 8問:漢方処方製剤(疳)

 9問:鎮咳去痰薬

 10問:生薬(鎮咳去痰薬)

 11問:口腔咽喉薬とうがい薬

 12問:吐き気と嘔吐

 13問:胃の薬

 14問:抗コリン作用

 15問:腸の薬

 16問:瀉下薬

 17問:胃腸鎮痛鎮痙薬の鎮痙成分

 18問:駆虫薬

 19問:生薬(強心作用)

 20問:高コレステロール改善薬

 21問:貧血用薬

 22問:循環器用薬

 23問:痔疾用薬

 24問:痔疾用薬の配合成分

 25問:生薬(泌尿器用薬)

 26問:婦人薬

 27問:漢方処方製剤(婦人薬)

 28問:内服アレルギー用薬

 29問:内服アレルギー用薬の配合成分

 30問:鼻に用いる薬

 31問:眼科用薬

 32問:眼科用薬の配合成分

 33問:皮膚に用いる薬

 34問:皮膚薬の抗炎症成分

 35問:歯・口中薬

 36問:禁煙補助剤

 37問:漢方処方製剤(鼻)

 38問:滋養強壮保健薬

 39問:消毒薬

 40問:殺虫剤・忌避剤

令和2年度 岡山県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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