本問は、「鎮咳去痰の漢方処方製剤及び生薬成分」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が3つで、生薬の選択肢が1つで構成されています。どの選択肢も難しいです。「捨て問」筆頭です。しかし、復習だけはして、解けるようにはなっておきましょう。
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本問の難易度は、「難」です。
選択肢aの「麻杏甘石湯は、体力中等度以上で、咳が出て、ときにのどが渇くものの咳、小児喘息、気管支喘息、気管支炎、感冒、痔の痛みに適すとされる。」ですが、正しい記述です。
「麻杏甘石湯」の正しい記述です。
テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含むため、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「構成生薬としてカンゾウを含む」以下のすべてです。
「半夏厚朴湯」ですが、カンゾウが入ってません。
んなもんで、選択肢後半のグリチルリチン酸ウンヌンの記述も、間違っています。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、当該半夏厚朴湯ですが、、マオウやダイオウも、入ってません。
つまり、カンゾウ・ダイオウ・マオウが「ない」漢方処方製剤なのです。
こういう漢方処方製剤は、あまり数がないので、「カンゾウ・ダイオウ・マオウの3つを含まない漢方処方製剤」で押えておきましょう。
選択肢cの「キョウニンは、体内で分解されて生じた代謝物の一部が延髄の呼吸中枢、咳嗽中枢を興奮させる作用を示すとされる。」ですが、誤った記述です。
問題文は、シッカリと読みましょう。
「キョウニン」ですが鎮咳去痰の効能のある生薬です。
間違っているのは、「興奮させる作用」のところです。
正しくは、「鎮静させる作用」です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「麦門冬湯は、体力中等度で、気分がふさいで、咽喉、食道部に異物感があり、かぜをひきやすく、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴うものの小児喘息、気管支喘息、気管支炎、咳、不安神経症、虚弱体質に適すとされる」ですが、誤った記述です。
「麦門冬湯」ですが、体力規定(虚実)は、「体力中等度以下」です。
手引きには…、
「痰が切れにくく、ときに強く咳こみ、又は咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息、咽頭炎、しわがれ声に適すとされるが、水様痰の多い人には不向きとされる。」
…とあります。
キーワードの「水様痰の多い人には不向き」で、判断しましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、選択肢の言う「体力中等度で、気分がふさいで」ウンヌンの漢方処方製剤は、「柴朴湯」です。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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