本問は、「医薬品」の「禁煙補助剤」についての問題です。基礎・基本的なものばかりですが、選択肢dの「ひっかけ」問題は、解けないと思います。選択肢dの判別には苦労すると思います。しかし、選択肢dができなくても、他の選択肢の正誤で、最終解答は導けます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
ポイント・注意事項は、「禁煙補助剤」にまとめています。
間違えた方は、一読願います。
選択肢aの「禁煙補助剤は、鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等のアドレナリン作動成 分が配合された医薬品と併用すると、これら併用された医薬品の作用を増 強させるおそれがある。」ですが、正しい記述です。
「禁煙補助剤」ですが、「ニコチンは交感神経系を興奮させる作用を示す」ので、「アドレナリン作動成分が配合された医薬品(鎮咳去痰薬、鼻炎用薬、痔疾用薬等)との併用により、その作用を増強させるおそれがある」となっています。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「咀嚼剤は、ゆっくりと断続的に噛むことにより口腔内に放出されたニコ チンが、主として腸管から吸収されて循環血液中に移行することにより効 果を発揮する。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「腸管から吸収されて」のところです。
咀嚼剤のニコチンですが、口腔粘膜から吸収されます。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「咀嚼剤は、口腔内が酸性になるとニコチンの吸収が低下するため、コーヒ ーや炭酸飲料を摂取した後しばらくは使用を避ける。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「禁煙補助剤の使用開始から1~2週間の間に、血中ニコチン濃度の上昇 によって生じるニコチン離脱症状(イライラ感、集中困難、落ち着かない等) が現れることがある。」ですが、誤った記述です。
よくもまあ、こんな「ひっかけ」問題が作れたもんだと、出題者の頭を疑った問題です。
間違っているのは、「禁煙補助剤の使用開始」のところです。
正しくは、「禁煙開始」です。
手引きには…、
「禁煙に伴うイライラ感、集中困難、落ち着かないなど のニコチン離脱症状は、通常、禁煙開始から1~2週間の間に起きることが多い」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
また、「禁煙補助剤」を使うということは、少なからず、ニコチンを摂取できているわけですから、離脱症状は、そう出ないと考えられます。
まあ、初見時は、誰だって「ひっかけ」にやられると思います。
復習だけはしておきましょう。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
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そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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