本問は、「医薬品」の「有効成分とアルコールとの相互作用」についての出題です。「アルコール」をテーマにした、横断的な問題で、これまでになかった出題形式です。テキストを精読しておかないと、取れないと思います。復習だけはしておきましょう。
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本問の難易度は、「やや難」です。
選択肢aの「アルコールは、アスピリンによる胃腸障害を減弱する。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「胃腸障害を減弱する」のところです。
正しくは、「胃腸障害を増強する」です。
手引きには…、
「解熱鎮痛成分と酒類(アルコール)との相互作用については、」
「アルコールの作用による胃粘膜の荒れがアスピリン、アセトアミノフェン、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン等による胃腸障害を増強するという事実が報告されている。」
「また、アルコールにより、アセトアミノフェンによる肝機能障害も起こりやすくなる」
…とあります。
まあ、常識的に、アルコールと薬は、「よくない」と、判断できるかと思います。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、アルコールですが、手引きには…、
「アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響を与え、肝機能障害等の副作用を起こしやすくするおそれがあるため、」
「解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒は避けることとされている」
…とあります。
上記のほかに…、
「かぜに対する民間療法として、しばしば酒類(アルコール)が用いられるが、」
「アルコールは 医薬品の成分の吸収や代謝に影響を与えるため、肝機能障害等の副作用が起こりやすくなる。」
「したがって、かぜ薬の服用期間中は、飲酒を控える必要がある。」
…とあります。
このあたりの記述も、併せて、押えておきましょう。
選択肢bの「アルコールは、解熱鎮痛成分の吸収に影響するが、代謝に影響を与えることはない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「代謝に影響を与えることはない。」のところです。
正しくは、「代謝に影響を与える」です。
先に見たように、手引きには…、
「アルコールが解熱鎮痛成分の吸収や代謝に影響を与え、肝機能障害等の副作用を起こしやすくするおそれがあるため、解熱鎮痛薬の服用期間中は、飲酒は避けることとされている」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「ジフェンヒドラミン塩酸塩は、アルコールとともに服用すると、薬効や副 作用が減弱されるおそれがある。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「減弱されるおそれがある」のところです。
正しくは、「増強されるおそれがある」です。
手引きには…、
「寝つきが悪いときの処置としてアルコールが摂取される(いわゆる「寝酒」)ことがあるが、」
「飲酒とともにジフェンヒドラミン塩酸塩、ブロモバレリル尿素又はアリルイソプロピルアセチ ル尿素を含む催眠鎮静薬を服用すると、」
「その薬効や副作用が増強されるおそれがあるため、服用時には飲酒を避ける必要がある」
…とあります。
「適正使用」の「飲酒しない」も、参考にすれば、判断できるかと思います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「アセトアミノフェンは、アルコールとともに服用すると、肝機能障害が起 こりやすくなる」ですが、正しい記述です。
「アセトアミノフェン」の正しい記述です。
選択肢aで見たように、「また、アルコールにより、アセトアミノフェンによる肝機能障害も起こりやすくなる」とあります。
最近では、細かいところまで、出てくるので、テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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