第84問‐鹿児島県 令和4年度（2022年度）過去問と解説
まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。
本問は、「医薬品」の「プソイドエフェドリン塩酸塩」についての問題です。「プソイドエフェドリン塩酸塩」の総合問題です。内服アレルギー用薬のプソイドエフェドリン塩酸塩は、禁忌がたくさんあるので、要注意の成分となっています。本問を繰り返し解いて、主要な論点をシッカリと押えておきましょう。テキストも、並行して、精読しておきましょう。
第84問‐プソイドエフェドリン塩酸塩
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難易度コメント＋こたえ
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢ア
選択肢アの「鼻炎用内服薬では、鼻腔内の粘液分泌腺からの粘液の分泌を抑えるとともに、鼻腔内の刺激を 伝達する副交感神経系の働きを抑えることによって、鼻汁分泌やくしゃみを抑えることを目的とし て、プソイドエフェドリン塩酸塩が配合される場合がある。」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「副交感神経系の働きを抑える」ウンヌンなのは、「抗コリン成分」で、「ベラドンナ総アルカロイド」などが該当します。
「プソイドエフェドリン塩酸塩」ですが、これは、「アドレナリン作動成分」です。
当該アドレナリン作動成分は、「交感神経系を刺激して鼻粘膜の血管を収縮させることによって鼻粘膜の充血や腫れを和らげる」の作用です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢イ
選択肢イの「パーキンソン病の治療のためにモノアミン酸化酵素阻害剤を使用している人が、プソイドエフェ ドリン塩酸塩が配合された鼻炎用内服薬を使用した場合、体内でのプソイドエフェドリンの代謝が 妨げられて、副作用が現れやすくなるおそれがある。」ですが、正しい記述です。
「プソイドエフェドリン塩酸塩」の正しい記述です。
選択肢の「モノアミン酸化酵素阻害剤」ウンヌンは、当該プソイドエフェドリンの固有論点です。
出題者に狙われやすいので、押えておきましょう。
また、当該論点は、「適正使用」のものでもあります。「相談すること 基礎疾患３」も、参考にしてください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢ウ
選択肢ウの「前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがあるため、プソイド エフェドリン塩酸塩の使用を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。
「プソイドエフェドリン塩酸塩」の正しい記述です。
手引きには…、
「交感神経系 に対する刺激作用によって心臓血管系や肝臓でのエネルギー代謝等への影響も生じやすく、」
「心臓病、高血圧、糖尿病又は甲状腺機能障害の診断を受けた人、前立腺肥大による排尿困難の症状がある人では、症状を悪化させるおそれがあり、使用を避ける必要がある。」
…とあります。
「内服アレルギー用薬」の「プソイドエフェドリン塩酸塩」は、禁忌がものすごくたくさんあるので、何度も、テキストを読み込んでおきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢エ
選択肢エの「プソイドエフェドリン塩酸塩が配合された内服薬の服用後は、プソイドエフェドリンの作用によ り眠気が促されるため、乗物や機械類の運転操作を避ける必要がある」ですが、誤った記述です。
当該プソイドエフェドリン塩酸塩は、「アドレナリン作動成分」で、眠気等の副作用はありません。
眠気の副作用があるのは、抗コリン成分や抗ヒスタミン成分などです。
よって、選択肢は、「誤」となります。
答え
「ア」は「正」です。
「イ」は「正」です。
「ウ」は「誤」です。
「エ」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解：3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は２回念押し‐最終得点は２～３点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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