登録販売者の成分には、まず、試験には出ないだろう成分があるが、テキストに載っている成分は、すべて出る可能性があるので、捨てきれない。だから、意外にやることのない、試験会場の電車の中で暗記に勤めるといった次第である。
結論から言うと、本試験当日、試験会場へ向かう電車の中で、成分の3~4個くらいは消化できる、といった塩梅です。
試験科目の「医薬品(主な医薬品とその作用)」には、まず出ないだろうが、もしかしたら出るかもしれない成分があります。
たとえば、「みずむし薬」の「抗真菌成分」や、「殺虫剤」の「昆虫成長阻害成分」「殺虫補助成分」です。
こういう(出ないだろうからやらなくていいと思うのだが、万が一のために押さえておこうか)という“微妙な成分”を、先に述べたように、試験会場に向かう電車の中で消化する、という寸法です。
家から試験会場までの距離によりますが、移動時間中のすべてを投入すれば、3~4つくらいの成分を覚えることができます。
んなもんで、試験勉強中には、「やってられない」「めんどくさい」といった理由で、後回しにした成分を、万が一の出題に備えて、行きの電車の中で消化する、ってな寸法です。
わたしのケースでは、「殺虫剤」の「昆虫成長阻害成分」「殺虫補助成分」を消化しました。
「昆虫成長阻害成分」には、「メトプレン」「ピリプロキシフェン」「ジフルベンズロン」があります。
「殺虫補助成分」には、「ピペニルブトキシド(PBO)」と「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)」があります。
おそらく、これをお読みの皆さんは、(そないな成分あったけ?)と冷や汗をかいていることでしょう。それは、当然の反応で、これらの成分は、ほとんど、試験に出ない成分です。
んなもんで、わたしは、捨てていました。
しかし、登録販売者の傾向として、「テキストに載っているものは、出る可能性はある」ため、完全に捨て切るには、後ろ髪を引かれていました。
ですから、先述したように、行きの電車の中で、これらの“捨てていた”成分の暗記に努めた、といった次第で、テキストの該当ページに指を挟んで、見ては脳内で反芻し、また見ては反芻するを繰り返しました。
結局のところ、“やっぱり”、試験には出ませんでしたが、「手薄なところがなくなった」という自信のようなものができて、落ち着いて試験を受けることができた、ってな寸法です。
“まず試験には出ないだろうが、捨てきれない成分”は、以下の通りです。
テキストに付箋でも貼っておいておきましょう。
先述したように、「殺虫剤」の「昆虫成長阻害成分」と「殺虫補助成分」です。
「昆虫成長阻害成分」には、「メトプレン」「ピリプロキシフェン」「ジフルベンズロン」があります。
「殺虫補助成分」には、「ピペニルブトキシド(PBO)」と「チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)」があります。
次に、「水虫薬」の「その他の抗真菌成分」です。
「シクロピロクスオラミン」は、「増殖生存に必要な物資の輸送機能を妨げる」成分です。
「ウンデシレン酸」と「ウンデシレン酸亜鉛」は、「患部を酸性にする」成分です。
「ピロールニトリン」は、「菌の呼吸や代謝を妨げる」成分です。
次に、「外皮用薬」の「温感刺激成分」と「血行促進成分」です。
「温感刺激成分」には、「ノニル酸ワニリルアミド」「ニコチン酸ベンジルエステル」「唐辛子」「カプサイシン」「クロタミトン」が該当します。
「血行促進成分」には、「ヘパリン類似物質」「ポリエチレンスルホン酸ナトリウム」「ニコチン酸ベンジルエステル」「ビタミンE」があります。
「ヘパリン類似物質」「ポリエチレンスルホン酸ナトリウム」は、血液凝固を抑える働きがあるので、出血性血液疾患の診断を受けた人は、使用を避けます。
このあたりの成分は、試験に出ないことから、手薄になりがちです。初めて目にする方もおられるでしょう。
まあ、こういうものは、“まず出ない”ので、試験勉強時では後回しです。んで、試験会場の電車の中で、“暇つぶし”と“緊張を忘れる”ため、ド暗記に勤めましょう。
試験前に、「やることがある」と、ドキドキしたり不安になったりしないので、落ち着いて本試験に臨めるはずです。
2017年12月4日 4:36 PM
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