税務会計能力検定(税務検定)の試験レベル

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 税務検定の試験のレベルを、受験した法人税法1級をもとに説明します。税務検定は税金の試験とはいえ、基本となるの「簿記」の知識です。簿記2~3級があれば、簡単に感じるはずです。基礎・基本レベルのことができれば合格です。

 税務会計能力検定(税務検定)の試験レベルは、「普通」です。

 難易度は「やさしめ」です。しかし、きちんとテキストを読んで内容を理解し、問題演習をしなくては、到底、1級には合格できないように思います。

 通常の穏当な努力を払えば合格できる、それが、税務会計能力検定(税務検定)の試験レベルです。

 逆を言えば、適当にやっていては受からない試験です。

わたしの往時の勉強

 まず、テキストを読んで、テキストの問題をやり、1通り目を通したら過去問演習に進みました。

 過去問の問題数が多いので、過去問をやり抜けば十分な問題演習量が稼げます。過去問演習を通じて、各税法の特有の計算を身に付けれると思います。

 出題様式にはさほど変化がなく、点数にカウントされるところも大きな変化がないので、過去問(現在では問題集)をおおむね3回ほど繰り返せば、100%合格できるでしょう。

 ただ、計算問題ばかりなので、法人税なら「別表4」を書く、といった実務的な面には貢献しないかもしれません。

 ただ、この法人税の別表等の作成も、基本的にはこの試験で問われる計算をしなければならないので、計算慣れにはなると考えます。

資料1-試験の本質

 税務検定の法人税1級の解答です。

 税務検定の本質はこの解答用紙から掴みました。

    

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資料2-わたしが受けた法人税1級

 左がテキストに掲載されていた練習問題。右が試験問題です。役員とみなし役員の判定をして、役員報酬の損金不算入額を出すのですが、ほとんど形式は変わらないで出題されていました。

 過去問をやってみればわかるのですが、本当に同じパターンと形式での出題がされていますので、しっかり演習すれば、まず受かるでしょう。

  

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税務会計能力検定(税務検定)のまとめ

 「よくわかる法人税(所得税)」云々と銘打たれた書籍を読むよりも、この税務検定で計算機を叩いて実地で練習する方が、はるかに各税法の何たるかがを掴めると思います。

 わたしの友人で、税理士の受験生(簿・財に合格)に、この税務検定のことを聞いてみると、税理士試験には足元に及ばないレベルではであるが、税理士レベルまで知識が要らない人が税金の知識を得るにはいい資格試験だ、とのコメントをもらいました。実際、受けてみてわたしもそう思います。

 税法や簿記が全くわからないという人は2級か3級から始めて、多少会計の知識があれば1級から始めても十分合格できると思います。

 また、簿記の知識はなくともとけるっちゃー解けます。ですが、減価償却など簿記の知識がないと厳しい所もあるので、簿記を取得した後でチャレンジするのがいいかと思います。

 また、簿記だけでは物足りない方にとって、挑戦し甲斐のある資格でしょう。コストも安いし是非、今後も受験生が増えてもらいたいと思う所存です。

 そうすりゃ、受験校も増えるだろうさ!!ヽ(`Д´)ノ

税務会計能力検定(税務検定)とわたし

 わたし自身のことを言うと、前々々ページでも述べたように、「法人税1級」を受けました。

 所得税1級の方は受けませんでした。「税務検定は、本試験自体は形式みたいなものだし、受けなくていいか」と思って、過去問のワークブックだけ、勿体ないので解いて相応の知識を身に付けた次第です。

 もっと実質的なことを言うと、「申し込み→受験→発表確認」の手間が本当にめんどくさかったからです。それぞれに往復4時間も取られるのは、許容限度外でした^^

 もし、近くに受験できるところがない・主催をしている学校がないという方は、わたしのように、テキストと問題集だけ買ってきて、独学で知識を収めるのも、「手」ではないかと思います。

税務会計能力検定(税務検定)はこんな人に

・簿記の資格保持者のステップアップ

 ・・・簿記の有資格者には、本当にいい勉強になると思います。まさに「+α」です。

・経理・会計系の仕事に就きたい人

 ・・・知識がないよりはあった方が良いに決まってます。「税務会計能力検定 ○○法1級」とあれば、履歴書は必ず読んでくれるでしょう。

・税金が全くわからない人

 ・・・税金がどうなっているか、よくわかるかと思います。入門に最適。

・税理士試験の前の準備運動

 ・・・レベル的に、税理士試験のガイダンス的には有効です。

税務検定の過去問

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