甲種公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 甲種の公式過去問の第41問目の解説。第41問は、「アセトアルデヒド」の個別問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

41問‐アセトアルデヒド

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 アセトアルデヒドの個別問題です。

 よく出る定番の選択肢で構成されています。そこそこ勉強した人なら、「消去法」でも、答えを導けます。

 文系だと厳しい選択肢もありますが、「物化」の知識を応用してください。こういう問題を、100%取れるようにしましょう。

 また、乙4の内容ですが、「ざっくりノート:アセトアルデヒド」の方も、参考にしてください。

選択肢1

 選択肢1の「酸化されると、酢酸になる。」ですが、正しい記述です。

 エタノール(CH3CH2OH)が酸化すると、アセトアルデヒド(CH3CHO)になり、アセトアルデヒドをさらに酸化すると、酢酸(CH3COOH)になります。

 よって、選択肢は、「○」と相なります。

 なお、メタノール(CH3OH)が酸化すると、ホルムアルデヒド(HCHO)に、ホルムアルデヒドが酸化すると、蟻酸(HCOOH)になります。

 そこそこ出ます。

 わからない人は、「物化」の有機化合物のおさらいをしてください。

選択肢2

 選択肢2の「水やエタノールに任意の割合で溶解する。」ですが、正しい記述です。

 「アセトアルデヒド」は、水やエタノールによく溶けます。

 よって、選択肢は、「○」と相なります。

選択肢3

 選択肢3の「強い還元性物質である。」ですが、正しい記述です。

 アセトアルデヒドは、アルデヒド基(-CHO)を含むので、還元性があります。

 よって、選択肢は、「○」と相なります。

選択肢4

 選択肢4の「熱または光により分解して、メタンと二酸化炭素を発生する。」ですが、誤った記述です。

 アセトアルデヒドは、揮発性はありますが、熱・光で分解しません。

 テキストにこのような文言はなかったはずです。

 こうしたことから、選択肢は、「×」と相なります。

選択肢5

 選択肢5の「常温(20°C)で引火の危険性がある」ですが、正しい記述です。

 アセドアルデヒドは、「特殊引火物」です。

 当該特殊引火物の定義は、「発火点が100度以下のもの、または、引火点が-20度以下で沸点が40度以下のもの」です。

 この定義から、常温で燃えそう(引火しそう)と判断できるかと思います。

 各危険物の細かい数字は憶えず、先の定義から、アプローチすれば、楽です。

 よって、選択肢は、「○」と相なります。

まとめ

 本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。

 よって…、

 正解:4

 …と相なります。

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

法令

 1問:各類性質・・・「ふつう」。

 2問:指定数量・・・「ふつう」。

 3問:予防規定・・・「ふつう」。

 4問:保有空地の幅・・・「ふつう」。

 5問:消火器・・・「ふつう」。

 6問:屋外タンク貯蔵所 防油堤・・・「ふつう」。

 7問:給油取扱所の給油空地・・・「ふつう」。

 8問:仮使用・・・「ふつう」。

 9問:監督処分・・・「ふつう」。

 10問:免状の記載内容・・・「やや難」。

 11問:保安講習・・・「ふつう」。

 12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。

 13問:貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 14問:定期点検・・・「ふつう」。

 15問:運搬・・・「ふつう」。

物化

 16問:燃焼形態・・・「ふつう」。

 17問:メタノール燃焼・・・「難」。

 18問:燃焼・・・「ふつう」。

 19問:帯電防止策・・・「ふつう」。

 20問:二酸化炭素消火剤・・・「ふつう」。

 21問:混合物・・・「ふつう」。

 22問:起電力・・・「ふつう」。

 23問:炭化カルシウム純度・・・「難」。

 24問:芳香族化合物・・・「ふつう」。

 25問:全圧・・・「ふつう」。

性消

 26問:性状・・・「ふつう」。

 27問:第2類危険物・・・「ふつう」。

 28問:危険物の性状・・・「ふつう」。

 29問:5類危険物の貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 30問:保護液貯蔵・・・「ふつう」。

 31問:3類消火・・・「ふつう」。

 32問:鉄粉火災・・・「ふつう」。

 33問:1類性状・・・「ふつう」。

 34問:硝酸アンモニウム・・・「ふつう」。

 35問:リン化カルシウム・・・「ふつう」。

 36問:黄りん・・・「ふつう」。

 37問:5類性状・・・「ふつう」。

 38問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。

 39問:硫黄・・・「ふつう」。

 40問:有害気体・・・「ふつう」。

 41問:アセトアルデヒド・・・「ふつう」。

 42問:アニリン・・・「ふつう」。

 43問:硝酸・・・「ふつう」。

 44問:三フッ化臭素・・・「ふつう」。

 45問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。

アーカイブ

 旧4問(R6):保有空地

 旧16問(R6):表面燃焼

 旧38問(R6):ジアゾジニトロフェノール

 旧7問(R5):給油取扱所

 旧28問(R5):性質

 旧3問(R4):予防規定

 旧6問(R4):屋外タンク貯蔵所

 旧11問(R4):保安講習

 旧18問(R4):燃焼点

 旧2問(R3):指定数量

 旧10問(R3):危険物保安監督者

 旧29問(R3):黄りん

独学向け教材

 まず、「理系」からです。

 テキストは「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を…、

 問題集は「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を利用します。

 当該2冊は、「危険物取扱者試験」ではド定番のシリーズで、わたしが受けた試験会場では、半数以上の人が手にしており、あまりの利用率に驚いたくらいです。この2冊を使えば、大丈夫でしょう。

 なお、過去問には、「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」がありますが、理系の人は、買わなくていいでしょう。

 次に、「文系」です。

 詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 過去問は「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、

 そして、物化が超絶苦手な人は「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を使ってください。

 「法令」と「性消」は、乙種のテキストと問題集を再利用します。十分に点が取れます。

 

 おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。

 ところで、乙4とかのテキストを捨ててしまった人は、ド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使います。

 問題集は、過去問で代用できるので、よほど不安な人でない限り、要らないです。

 んで、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」は、文系の必須教材です。文系の人は、最新版を必ず購入ください。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、文系は「甲種:文系の独学」を、理系は「甲種:理系の独学」を一読をば。

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