甲種公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 甲種の公式過去問の第6問目の解説。第6問は、「屋外タンク貯蔵所」を問う問題です。各施設の基準や規定を問う問題で、甲種では、ここまで問われるので、傾向把握の一環としてください。基本的に、数字を覚えていたら解けます。問題自体は難しくありません。テキストを精読しておきましょう。

旧6問‐屋外タンク貯蔵所

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 「屋外タンク貯蔵所」ですが、規定の各数字が問われています。

 覚えてさえいれば解ける問題なので、主要な数字は暗記しておきます。

 なお、屋外タンク貯蔵所以外の施設でも、本問のような、『数字』がよく問われています。

 屋外タンク貯蔵所以外の施設の数字を、しっかり押えておいてください。

 乙4の感覚では危険です。甲種では、ここまで問われます。

選択肢1

 選択肢1の「1基の屋外貯蔵タンクの周囲に設ける防油堤の容量は、当該タンクの容量の100%以上としなければならない。」ですが、誤った記述です。

 正解は、「防油堤の容量は、当該タンクの容量の110%以上としなければならない」です。

 よって、選択肢は、「×」となります。

 よくよく考えれば、わかるはずです。防油堤は、タンクから油等が漏れても、外に流出しないために設けるわけです。

 選択肢いうように、防油堤の容量がタンクの100%では、ギリギリになってしまいます。

 んなもんで、1割ほど余裕を見て、「110%」としている、ってな次第です。

選択肢2

 選択肢2の「防油堤の高さは、0.5m以上としなければならない。」ですが、正しい記述です。

 知識問題です。選択肢の言うように、防油堤の高さは、0.5m以上となっています。

 よって、選択肢は、「○」となります。

選択肢3

 選択肢3の「防油堤は土又は鉄筋コンクリートで造らなければならない。」ですが、正しい記述です。

 テキスト記載事項です。テキストを精読しておきましょう。

 まあ、常識的に考えても、判断できるかと思います。ふつうの人なら、藁や木で作らないはずです。

 よって、選択肢は、「○」となります。

選択肢4

 選択肢4の「原則として、防油堤を貫通して配管を設けてはならない。」ですが、正しい記述です。

 当該規定がテキストに載ってない人もおられるかと思いますが、まあ、常識的に判断できるかと思います。

 配管が防油堤を貫通していると、そこから、油が漏れるおそれがあります。

 よって、選択肢は、「○」となります。

選択肢5

 選択肢5の「高さが1mを超える防油堤には、堤内に出入りするための階段を設置し、又は土砂の盛上げ等を行わなければならない」ですが、正しい記述です。

 テキスト記載事項です。テキストを読み込んでおきましょう。

 また、当該規定の階段ですが、「おおむね30メートルごとに」設けることになっています。念のため、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「○」となります。

まとめ

 本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。

 よって…、

 正解:1

 …と相なります。

 次の問題へ。

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

法令

 1問:各類性質・・・「ふつう」。

 2問:指定数量・・・「ふつう」。

 3問:予防規定・・・「ふつう」。

 4問:保有空地の幅・・・「ふつう」。

 5問:消火器・・・「ふつう」。

 6問:屋外タンク貯蔵所 防油堤・・・「ふつう」。

 7問:給油取扱所の給油空地・・・「ふつう」。

 8問:仮使用・・・「ふつう」。

 9問:監督処分・・・「ふつう」。

 10問:免状の記載内容・・・「やや難」。

 11問:保安講習・・・「ふつう」。

 12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。

 13問:貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 14問:定期点検・・・「ふつう」。

 15問:運搬・・・「ふつう」。

物化

 16問:燃焼形態・・・「ふつう」。

 17問:メタノール燃焼・・・「難」。

 18問:燃焼・・・「ふつう」。

 19問:帯電防止策・・・「ふつう」。

 20問:二酸化炭素消火剤・・・「ふつう」。

 21問:混合物・・・「ふつう」。

 22問:起電力・・・「ふつう」。

 23問:炭化カルシウム純度・・・「難」。

 24問:芳香族化合物・・・「ふつう」。

 25問:全圧・・・「ふつう」。

性消

 26問:性状・・・「ふつう」。

 27問:第2類危険物・・・「ふつう」。

 28問:危険物の性状・・・「ふつう」。

 29問:5類危険物の貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 30問:保護液貯蔵・・・「ふつう」。

 31問:3類消火・・・「ふつう」。

 32問:鉄粉火災・・・「ふつう」。

 33問:1類性状・・・「ふつう」。

 34問:硝酸アンモニウム・・・「ふつう」。

 35問:リン化カルシウム・・・「ふつう」。

 36問:黄りん・・・「ふつう」。

 37問:5類性状・・・「ふつう」。

 38問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。

 39問:硫黄・・・「ふつう」。

 40問:有害気体・・・「ふつう」。

 41問:アセトアルデヒド・・・「ふつう」。

 42問:アニリン・・・「ふつう」。

 43問:硝酸・・・「ふつう」。

 44問:三フッ化臭素・・・「ふつう」。

 45問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。

アーカイブ

 旧4問(R6):保有空地

 旧16問(R6):表面燃焼

 旧38問(R6):ジアゾジニトロフェノール

 旧7問(R5):給油取扱所

 旧28問(R5):性質

 旧3問(R4):予防規定

 旧6問(R4):屋外タンク貯蔵所

 旧11問(R4):保安講習

 旧18問(R4):燃焼点

 旧2問(R3):指定数量

 旧10問(R3):危険物保安監督者

 旧29問(R3):黄りん

独学向け教材

 まず、「理系」からです。

 テキストは「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を…、

 問題集は「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を利用します。

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 なお、過去問には、「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」がありますが、理系の人は、買わなくていいでしょう。

 次に、「文系」です。

 詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 過去問は「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、

 そして、物化が超絶苦手な人は「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を使ってください。

 「法令」と「性消」は、乙種のテキストと問題集を再利用します。十分に点が取れます。

 

 おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。

 ところで、乙4とかのテキストを捨ててしまった人は、ド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使います。

 問題集は、過去問で代用できるので、よほど不安な人でない限り、要らないです。

 んで、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」は、文系の必須教材です。文系の人は、最新版を必ず購入ください。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

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危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、文系は「甲種:文系の独学」を、理系は「甲種:理系の独学」を一読をば。

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