危険物取扱者 甲種の公式過去問の第11問目の解説。第11問は、「保安講習」を問う問題です。保安講習の受講義務者を問う問題で、選択肢は、基礎・基本的なものばかりです。難しいところはありません。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
選択肢1の「製造所等において、保安講習を受けた日から引き続き危険物の取 扱作業に従事している危険物取扱者は、その日以後における最初の4月1日から3年以内に保安講習を受けなければならない。」ですが、正しい記述です。
本問のケースは、いわゆる「継続して危険物の取り扱い作業に従事する者」に該当します。
「受講した日以後における最初の4月1日から3年以内」で正しいです。
実に憶えにくい規定です。なので、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えればいいでしょう。
選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「全国どの都道府県でも保安講習を受けることができる。」ですが、正しい記述です。
保安講習は、どの県でも受けられます。
実によく出る論点なので、ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「製造所等において、危険物の取扱作業に従事することとなった日 から過去2年以内に、保安講習を受けている場合は、保安講習を受けた日以後における最初の4月1日から5年以内に保安講習を受けなければならない。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「5年以内」のところです。
正しくは、「3年以内」です。
設問のケースは、いわゆる「新たに危険物の取り扱い作業に従事する者で、かつ、2年以内に免状交付または講習を受けている者」に該当します。
この人は、「免状交付日または受講日以後における最初の4月1日から3年以内」に、保安講習を受講することになります。
当該規定も、ややこしいです。試験当日か試験直前に押えるのが賢明かと思います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢4の「製造所等において、危険物の取扱作業に従事しなくなった危険物 取扱者又は従事していない危険物取扱者は、保安講習を受ける義務 はない。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
保安講習は、実際に危険物を取り扱う作業に従事している危険物取扱者に受講義務があります。
んなもんで、逆に、取り扱っていないなら、受講する義務はない、ってな次第です。
当該規定はカンタンかつ頻出なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「危険物取扱者免状の交付を受け2年を超えた後に、製造所等にお いて危険物の取扱作業に従事することとなった場合は、従事するこ ととなった日から1年以内に保安講習を受けなければならない」ですが、正しい記述です。
選択肢3で見たケースは、「新たに危険物の取り扱い作業に従事する者で、かつ、2年以内に免状交付または講習を受けている者」であり、「2年以内」となっています。
本問では、「2年を超えた後」となっています。
よって、選択肢3とは、異なる処置となります。
本問の場合は、「新たに危険物の取り扱い作業に従事する者」に該当することになり、「危険物取扱作業の従事開始から1年以内」に、保安講習を受講することになります。
本問も、ヤヤコシイ規定で、なかなか頭に入りません。
このページを「お気に入り」に入れておいて、試験当日か試験直前に、問題と解き方と答えとを、頭に入れましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「保安講習」ですが、アーカイブ問題もあります。
「旧11問:保安講習」の方も、解いておきましょう。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「誤」です。
「4」は「正」です。
「5」は「正」です。
本問は、「誤っているものはどれか?」の問題です。
よって…、
正解:3
…と相なります。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:各類性質・・・「ふつう」。
2問:指定数量・・・「ふつう」。
3問:予防規定・・・「ふつう」。
4問:保有空地の幅・・・「ふつう」。
5問:消火器・・・「ふつう」。
6問:屋外タンク貯蔵所 防油堤・・・「ふつう」。
7問:給油取扱所の給油空地・・・「ふつう」。
8問:仮使用・・・「ふつう」。
9問:監督処分・・・「ふつう」。
10問:免状の記載内容・・・「やや難」。
11問:保安講習・・・「ふつう」。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。
13問:貯蔵取扱・・・「ふつう」。
14問:定期点検・・・「ふつう」。
15問:運搬・・・「ふつう」。
16問:燃焼形態・・・「ふつう」。
17問:メタノール燃焼・・・「難」。
18問:燃焼・・・「ふつう」。
19問:帯電防止策・・・「ふつう」。
20問:二酸化炭素消火剤・・・「ふつう」。
21問:混合物・・・「ふつう」。
22問:起電力・・・「ふつう」。
23問:炭化カルシウム純度・・・「難」。
24問:芳香族化合物・・・「ふつう」。
25問:全圧・・・「ふつう」。
26問:性状・・・「ふつう」。
27問:第2類危険物・・・「ふつう」。
28問:危険物の性状・・・「ふつう」。
29問:5類危険物の貯蔵取扱・・・「ふつう」。
30問:保護液貯蔵・・・「ふつう」。
31問:3類消火・・・「ふつう」。
32問:鉄粉火災・・・「ふつう」。
33問:1類性状・・・「ふつう」。
34問:硝酸アンモニウム・・・「ふつう」。
35問:リン化カルシウム・・・「ふつう」。
36問:黄りん・・・「ふつう」。
37問:5類性状・・・「ふつう」。
38問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。
39問:硫黄・・・「ふつう」。
40問:有害気体・・・「ふつう」。
41問:アセトアルデヒド・・・「ふつう」。
42問:アニリン・・・「ふつう」。
43問:硝酸・・・「ふつう」。
44問:三フッ化臭素・・・「ふつう」。
45問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。
まず、「理系」からです。
テキストは「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を…、
問題集は「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を利用します。
当該2冊は、「危険物取扱者試験」ではド定番のシリーズで、わたしが受けた試験会場では、半数以上の人が手にしており、あまりの利用率に驚いたくらいです。この2冊を使えば、大丈夫でしょう。
なお、過去問には、「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」がありますが、理系の人は、買わなくていいでしょう。
次に、「文系」です。
詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、
過去問は「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
そして、物化が超絶苦手な人は「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を使ってください。
「法令」と「性消」は、乙種のテキストと問題集を再利用します。十分に点が取れます。
おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。
ところで、乙4とかのテキストを捨ててしまった人は、ド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使います。
問題集は、過去問で代用できるので、よほど不安な人でない限り、要らないです。
んで、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」は、文系の必須教材です。文系の人は、最新版を必ず購入ください。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
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