アーカイブの問題です。令和2年までの過去問に掲載されていました。危険物取扱者 甲種の公式過去問の第10問目の解説。第10問は、「危険物保安監督者」を問う問題です。細かい規定が問われているので、深追いは禁止です。よく出る論点だけ解けるようにしておき、本問のような難問は、「捨て問」を推奨します。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「難」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
「危険物保安監督者」の定番論点なのですが、通常にはない“問われ方”をしているので、難問です。
結論を言えば、本試験にて、本問のような問題に遭遇したら、「捨て問」にします。
危険物保安監督者の論点は、すべてを押えるのは、費用対効果が悪すぎるため、「解ける問題なら解くが、ダメなら捨て問」が正しい処し方です。
まず、「危険物保安監督者の要点まとめ(へたな語呂付き)‐危険物取扱者 乙種4類(乙4)の法令」に、下手な語呂「製造所の監督は、横文字のオク買いタンク」や、考え方をまとめているので、主要論点を押えておきます。
んで、最も出る「移動タンク貯蔵所には、危険物保安監督者が“要らない”」を、頭に叩き込みます。
まずは、ここまでです。このくらいをやっておけば、個人的には、じゅうぶんかと思います。
これ以上の対策は、費用対効果が悪いので、さらに完璧を期したい人は…、
…を、参考にしてください。
選択肢1の「灯油を5,000リットル貯蔵している屋内タンク貯蔵所」ですが、先の語呂にも出てこないので、「?」にします。
まあ、先の画像に従って、解答すると…、
「灯油」なので、「第4類危険物」に該当。
「灯油」の指定数量は、「1,000リットル」。
よって、「5000/1000」で、指定数量は、「5倍」。
ここから、「第4類危険物」の「指定数量の30倍以下」に該当。
灯油」の引火点は、「40度」なので、「40℃以上のみ」に該当。
舞台は、「屋内タンク貯蔵所」。
よって、先の画像からすると、「危険物保安監督者を定めなくてよい」となります。
選択肢2の「灯油を指定数量の40倍貯蔵している屋内貯蔵所」ですが、先の語呂にも出てこないので、「?」にします。
まあ、先の画像に従って、解答すると…、
本問では、「灯油」を貯蔵。
「灯油」なので、「第4類危険物」に該当。
問題文には、指定数量の「40倍」を貯蔵とある。
ここから、「指定数量の30倍以上を超えるもの」に該当。
んで、「灯油」の引火点は、「40度」なので、「40℃以上のみ」に該当。
舞台は、「屋内貯蔵所」。 該当することがわかります。
先の画像からすると、「危険物保安監督者を定めなくてはならない」となります。
よって、「2」が正解となります。
選択肢3の「ガソリンを20,000リットルを貯蔵し、または、取り扱う移動タンク貯蔵所」ですが、定めなくていいです。
先に見たように、「移動タンク貯蔵所には、危険物保安監督者が“要らない”」です。
よって、「3」は、「危険物保安監督者を定めなくてよい」となります。
当該選択肢だけは、判別できるようになっておきましょう。
選択肢4の「指定数量の25倍の危険物を貯蔵し、又は取り扱う屋外貯蔵所」ですが、先の語呂にも出てこないので、「?」にします。
まあ、先の画像に従って、解答すると…、
問題文には、「第4類危険物」を示すような文言がない。よって、「第4類以外」と考えられる。
本問では、指定数量の「25倍」を貯蔵。
よって、表の「指定数量の30倍以下」に該当。
舞台は、「屋外貯蔵所」。
よって、先の画像からすると、「危険物保安監督者を定めなくてよい」となります。
選択肢5の「重油を指定数量の15倍貯蔵している地下タンク貯蔵所」ですが、先の語呂にも出てこないので、「?」にします。
まあ、先の画像に従って、解答すると…、
危険物は、「重油」。
よって、「第4類の危険物」に該当。
指定数量の「15倍」貯蔵。
よって、「指定数量の30倍以下」に該当。
「重油」の引火点は、「60度~」。
よって、「40℃以上のみ」に該当。
舞台は、「地下タンク貯蔵所」。
よって、先の画像からすると、「危険物保安監督者を定めなくてよい」となります。
先の解説では、「表」に従って、解答していますが、現実問題、不可能です。
よって、選択肢3を、確実に消去し、後は、残る選択肢の4つから、好きな番号をマークするだけです。
4分の1ですから、25%の確率で、1点です。
本問のような問題が、ド定番となったなら、「表」を憶えるべきですが、現状、そうではないので、個人的には、「捨て問」でいいかと思います。
本問は、「危険物保安監督者を定めなければならない製造所等はどれか?」の問題です。
よって…、
正解:2
…と相なります。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:各類性質・・・「ふつう」。
2問:指定数量・・・「ふつう」。
3問:予防規定・・・「ふつう」。
4問:保有空地の幅・・・「ふつう」。
5問:消火器・・・「ふつう」。
6問:屋外タンク貯蔵所 防油堤・・・「ふつう」。
7問:給油取扱所の給油空地・・・「ふつう」。
8問:仮使用・・・「ふつう」。
9問:監督処分・・・「ふつう」。
10問:免状の記載内容・・・「やや難」。
11問:保安講習・・・「ふつう」。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。
13問:貯蔵取扱・・・「ふつう」。
14問:定期点検・・・「ふつう」。
15問:運搬・・・「ふつう」。
16問:燃焼形態・・・「ふつう」。
17問:メタノール燃焼・・・「難」。
18問:燃焼・・・「ふつう」。
19問:帯電防止策・・・「ふつう」。
20問:二酸化炭素消火剤・・・「ふつう」。
21問:混合物・・・「ふつう」。
22問:起電力・・・「ふつう」。
23問:炭化カルシウム純度・・・「難」。
24問:芳香族化合物・・・「ふつう」。
25問:全圧・・・「ふつう」。
26問:性状・・・「ふつう」。
27問:第2類危険物・・・「ふつう」。
28問:危険物の性状・・・「ふつう」。
29問:5類危険物の貯蔵取扱・・・「ふつう」。
30問:保護液貯蔵・・・「ふつう」。
31問:3類消火・・・「ふつう」。
32問:鉄粉火災・・・「ふつう」。
33問:1類性状・・・「ふつう」。
34問:硝酸アンモニウム・・・「ふつう」。
35問:リン化カルシウム・・・「ふつう」。
36問:黄りん・・・「ふつう」。
37問:5類性状・・・「ふつう」。
38問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。
39問:硫黄・・・「ふつう」。
40問:有害気体・・・「ふつう」。
41問:アセトアルデヒド・・・「ふつう」。
42問:アニリン・・・「ふつう」。
43問:硝酸・・・「ふつう」。
44問:三フッ化臭素・・・「ふつう」。
45問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。
まず、「理系」からです。
テキストは「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を…、
問題集は「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を利用します。
当該2冊は、「危険物取扱者試験」ではド定番のシリーズで、わたしが受けた試験会場では、半数以上の人が手にしており、あまりの利用率に驚いたくらいです。この2冊を使えば、大丈夫でしょう。
なお、過去問には、「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」がありますが、理系の人は、買わなくていいでしょう。
次に、「文系」です。
詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、
過去問は「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
そして、物化が超絶苦手な人は「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を使ってください。
「法令」と「性消」は、乙種のテキストと問題集を再利用します。十分に点が取れます。
おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。
ところで、乙4とかのテキストを捨ててしまった人は、ド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使います。
問題集は、過去問で代用できるので、よほど不安な人でない限り、要らないです。
んで、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」は、文系の必須教材です。文系の人は、最新版を必ず購入ください。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
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