危険物取扱者 甲種の公式過去問の第20問目の解説。第20問は、「二酸化炭素消火剤」を問う問題です。消火器の基本問題で、難しいところはありません。テキストの精読と問題演習を繰り返していれば、穏当に正解です。
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本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。
「二酸化炭素消火剤」の問題です。
どの選択肢も、基礎・基本的なものです。
文系・理系を問わず、この種の問題を必ず『点』にする必要があります。
なお、当該消火器ですが、消火器に関する設備系資格に、消防設備士の乙種6類があります。興味があるなら、取るのもよいでしょう。
参考:消防設備士:乙6の独学
設問Aの「空気より軽いので、密閉された場所でしか消火に使用できない。」ですが、誤った記述です。
配偶者のやることのように、すべてが間違っています。
前半の「空気より軽いので」ですが、二酸化炭素は空気より重いので、「×」です。
後半の「密閉された場所でしか消火に使用できない。」のところも「×」です。
事態は『真逆』で、二酸化炭素消火器は、酸欠・窒息のおそれがあるので、密閉された場所、たとえば、地下街・準地下街では、使用してはいけません。
よって、Aは、「誤」となります。
設問Bの「空気中に放出すると、酸素濃度を低下させるので窒息消火の効果がある。」ですが、正しい記述です。
二酸化炭素消火剤には、「窒息効果」があります。
よって、Bは、「正」となります。
設問Cの「油火災や電気火災の消火に適している。」ですが、正しい記述です。
二酸化炭素消火剤は、油火災や電気火災に、有効です。
対して、二酸化炭素消火剤は、普通火災に、不適当です。(正確に言うと、効果が薄いので、他の消火器を使うべきです。)
よって、Cは、「正」となります。
設問Dの「二酸化炭素は、密閉された場所で放出しても人体の危険はなく安心して使用できる」ですが、誤った記述です。
先に述べたように、二酸化炭素消火剤を密閉した場所で用いると、酸欠・窒息のおそれがあるので、安心して使用できません。
よって、Dは、「誤」となります。
本問は、「正しいものの組合せはどれか?」の問題です。
よって、「BとC」の…、
正解:3
…と相なります。
本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。
通勤・通学中にどうぞ。
1問:各類性質・・・「ふつう」。
2問:指定数量・・・「ふつう」。
3問:予防規定・・・「ふつう」。
4問:保有空地の幅・・・「ふつう」。
5問:消火器・・・「ふつう」。
6問:屋外タンク貯蔵所 防油堤・・・「ふつう」。
7問:給油取扱所の給油空地・・・「ふつう」。
8問:仮使用・・・「ふつう」。
9問:監督処分・・・「ふつう」。
10問:免状の記載内容・・・「やや難」。
11問:保安講習・・・「ふつう」。
12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。
13問:貯蔵取扱・・・「ふつう」。
14問:定期点検・・・「ふつう」。
15問:運搬・・・「ふつう」。
16問:燃焼形態・・・「ふつう」。
17問:メタノール燃焼・・・「難」。
18問:燃焼・・・「ふつう」。
19問:帯電防止策・・・「ふつう」。
20問:二酸化炭素消火剤・・・「ふつう」。
21問:混合物・・・「ふつう」。
22問:起電力・・・「ふつう」。
23問:炭化カルシウム純度・・・「難」。
24問:芳香族化合物・・・「ふつう」。
25問:全圧・・・「ふつう」。
26問:性状・・・「ふつう」。
27問:第2類危険物・・・「ふつう」。
28問:危険物の性状・・・「ふつう」。
29問:5類危険物の貯蔵取扱・・・「ふつう」。
30問:保護液貯蔵・・・「ふつう」。
31問:3類消火・・・「ふつう」。
32問:鉄粉火災・・・「ふつう」。
33問:1類性状・・・「ふつう」。
34問:硝酸アンモニウム・・・「ふつう」。
35問:リン化カルシウム・・・「ふつう」。
36問:黄りん・・・「ふつう」。
37問:5類性状・・・「ふつう」。
38問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。
39問:硫黄・・・「ふつう」。
40問:有害気体・・・「ふつう」。
41問:アセトアルデヒド・・・「ふつう」。
42問:アニリン・・・「ふつう」。
43問:硝酸・・・「ふつう」。
44問:三フッ化臭素・・・「ふつう」。
45問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。
まず、「理系」からです。
テキストは「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を…、
問題集は「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を利用します。
当該2冊は、「危険物取扱者試験」ではド定番のシリーズで、わたしが受けた試験会場では、半数以上の人が手にしており、あまりの利用率に驚いたくらいです。この2冊を使えば、大丈夫でしょう。
なお、過去問には、「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」がありますが、理系の人は、買わなくていいでしょう。
次に、「文系」です。
詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、
過去問は「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、
そして、物化が超絶苦手な人は「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を使ってください。
「法令」と「性消」は、乙種のテキストと問題集を再利用します。十分に点が取れます。
おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。
ところで、乙4とかのテキストを捨ててしまった人は、ド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使います。
問題集は、過去問で代用できるので、よほど不安な人でない限り、要らないです。
んで、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」は、文系の必須教材です。文系の人は、最新版を必ず購入ください。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、ボイラーや冷凍機械等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。
興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。
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