甲種公式過去問解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 甲種の公式過去問の第45問目の解説。第45問は、「過酸化ナトリウム」の個別問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

45問‐過酸化ナトリウム

 

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難易度コメント+こたえ

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(番号のみ)」です。

解説

 1類危険物の「過酸化ナトリウム」の個別問題です。

 よく出る定番の選択肢で構成されています。しっかり勉強した人なら、大丈夫です。

A

 設問の「過酸化ナトリウムは、(A)と激しく発熱反応し、」ですが、1類の「過酸化系」は、「」と激しく反応します。

 よって、(A)には、「水」が入ります。

 なお、1類危険物は、ほとんどが「注水消化」です。

 しかし、当該過酸化ナトリウムなどの過酸化系だけは、水で消火できないため、乾燥砂等で「窒息消化」します。

 併せて覚えておきましょう。

B

 設問の「多量の(B)を発生する。」ですが、過酸化ナトリウムは「酸化性固体」の1類危険物です。

 酸素が出るから、酸化性なわけです。んなもんで、ここは、「酸素」と判断できるかと思います。

 よって、(B)は、「酸素」が入ります。

 なお、過酸化ナトリウムは、水と反応すると、先の「酸素」のほか、「水酸化ナトリウム」も生成します。

C

 設問の「また(C)との混合物は、発火・爆発するおそれがある。」ですが、後半部分で判断します。

 「発火・爆発するおそれ」とあるので、ここには、「可燃物」が入ります。

 他の選択肢にある「水」と悩みますが、過酸化ナトリウムは、水とは、反応するだけであり、水で即、発火・爆発するわけではありません。

 残る「二酸化炭素」は、問題外です。

 よって、(C)には、「可燃物」が入ります。

D

 設問の「従って、消火作業には(D)などを使用する。」ですが、先に見たように、「水」と反応するため、「水」は「×」です。

 んで、「二酸化炭素」も「×」となります。というのも、“ナトリウム”は、二酸化炭素と反応するためです。

 次に、「窒素」ですが、窒素は消化剤に「存在しない」ですし、もしも、火災に窒素を使えば、窒素酸化物ができてしまうので、これまた、適当ではありません。よって、「窒素」も「×」です。

 よって、(D)には、「乾燥砂」が入ります。

 まあ、上記のようにグダグダ考えずとも、「過酸化系・・・水ダメ。乾燥砂で消火」とガチ暗記するのが、一番早いです。

まとめ

 本問は、「当てはまるものの組合せとして、正しいものはどれか?」の問題です。

 水・酸素・可燃物・乾燥砂が入るので、よって…、

 正解:3

 …と相なります。

 例題は、以上です。お疲れ様でした!

過去問その他の問題

 本問以外の問題は、以下のリンク先にあります。

 通勤・通学中にどうぞ。

法令

 1問:各類性質・・・「ふつう」。

 2問:指定数量・・・「ふつう」。

 3問:予防規定・・・「ふつう」。

 4問:保有空地の幅・・・「ふつう」。

 5問:消火器・・・「ふつう」。

 6問:屋外タンク貯蔵所 防油堤・・・「ふつう」。

 7問:給油取扱所の給油空地・・・「ふつう」。

 8問:仮使用・・・「ふつう」。

 9問:監督処分・・・「ふつう」。

 10問:免状の記載内容・・・「やや難」。

 11問:保安講習・・・「ふつう」。

 12問:移動タンク貯蔵所・・・「ふつう」。

 13問:貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 14問:定期点検・・・「ふつう」。

 15問:運搬・・・「ふつう」。

物化

 16問:燃焼形態・・・「ふつう」。

 17問:メタノール燃焼・・・「難」。

 18問:燃焼・・・「ふつう」。

 19問:帯電防止策・・・「ふつう」。

 20問:二酸化炭素消火剤・・・「ふつう」。

 21問:混合物・・・「ふつう」。

 22問:起電力・・・「ふつう」。

 23問:炭化カルシウム純度・・・「難」。

 24問:芳香族化合物・・・「ふつう」。

 25問:全圧・・・「ふつう」。

性消

 26問:性状・・・「ふつう」。

 27問:第2類危険物・・・「ふつう」。

 28問:危険物の性状・・・「ふつう」。

 29問:5類危険物の貯蔵取扱・・・「ふつう」。

 30問:保護液貯蔵・・・「ふつう」。

 31問:3類消火・・・「ふつう」。

 32問:鉄粉火災・・・「ふつう」。

 33問:1類性状・・・「ふつう」。

 34問:硝酸アンモニウム・・・「ふつう」。

 35問:リン化カルシウム・・・「ふつう」。

 36問:黄りん・・・「ふつう」。

 37問:5類性状・・・「ふつう」。

 38問:過酸化ベンゾイル・・・「ふつう」。

 39問:硫黄・・・「ふつう」。

 40問:有害気体・・・「ふつう」。

 41問:アセトアルデヒド・・・「ふつう」。

 42問:アニリン・・・「ふつう」。

 43問:硝酸・・・「ふつう」。

 44問:三フッ化臭素・・・「ふつう」。

 45問:過酸化ナトリウム・・・「ふつう」。

アーカイブ

 旧4問(R6):保有空地

 旧16問(R6):表面燃焼

 旧38問(R6):ジアゾジニトロフェノール

 旧7問(R5):給油取扱所

 旧28問(R5):性質

 旧3問(R4):予防規定

 旧6問(R4):屋外タンク貯蔵所

 旧11問(R4):保安講習

 旧18問(R4):燃焼点

 旧2問(R3):指定数量

 旧10問(R3):危険物保安監督者

 旧29問(R3):黄りん

独学向け教材

 まず、「理系」からです。

 テキストは「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を…、

 問題集は「 本試験によく出る!甲種危険物 第3版 」を利用します。

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 次に、「文系」です。

 詳細は、「教材レビュー」で述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 過去問は「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」を…、

 そして、物化が超絶苦手な人は「 甲種危険物受験の為のわかりやすい物理・化学」を使ってください。

 「法令」と「性消」は、乙種のテキストと問題集を再利用します。十分に点が取れます。

 

 おおむね、文系で甲種を受験する人は、わたしのように、受験資格が「4種類(※)」のはずです。テキストと問題集は、「お古」で十分です。わたしは、使い古しのテキストと問題集でざっくり復習し、ほいで、過去問を新たに買ったのですが、これで、9割取れてました。

 ところで、乙4とかのテキストを捨ててしまった人は、ド定番の「 わかりやすい!甲種危険物取扱者試験 第2版 」を使います。

 問題集は、過去問で代用できるので、よほど不安な人でない限り、要らないです。

 んで、過去問の「 甲種危険物取扱者試験 令和6年版 」は、文系の必須教材です。文系の人は、最新版を必ず購入ください。

PDF過去問の閲覧

 

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危険物取扱者のこまごましたもの

 危険物取扱者に関するこまごましたことは、たとえば、「危険物取扱者や消防設備士を他府県受験するときの願書と封筒」などを、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「危険物取扱者:ブログ記事」をばご参考ください。

 試験科目個々の勉強方法は、文系は「甲種:文系の独学」を、理系は「甲種:理系の独学」を一読をば。

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