2022年度(令和4年度)の2電工・技能試験の候補問題の難易度別のまとめと整理。要注意の候補問題をリスト化してピックアップ。難易度「難」は徹底して練習する。難しくないものは、固有部分のみ練習しておけば、事が足りる。独学だとやりそうなミス、失敗についても言及。主に独学者向けの内容。各候補問題へのインデックスもある。
「複線図」は、その完成図を、別ページにまとめています。
出先での練習の際は、「複線図インデックス」を、参照ください。
んでは、本編に入ります。
例年、技能試験は、ほぼほぼテキストそのままが出ます。
しかし、“絶対ではないので”、「問題文は命取り‐絶対的注意事項」は、読んでおいて欲しいです。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」も、一読願います。
上記ページは、慣れたら無用ですが、序盤では、大いに意味があると思います。
結論から言うと、すべての候補問題に、全力を尽くす必要はありません。
絶対注意なのが最難関の「NO.11」で、要注意なのが「NO.1、6、7、12」です。
これら、「NO.11」と「NO.1、6、7、12」は、固有部分が実に厄介なので、徹底して練習しておく必要があります。
上記「NO.11」と「No.1、6、7、12」のテキストのページには、付箋を貼っておいて、気になったら、すぐ確認・すぐ練習できるようにしておきましょう。
ホント、「NO.11」と「NO.1、6、7、12」は、ガチンコにヤバイ問題で、練習不足だと、まず間違いなく落ちます。
当該5つの候補問題にあは、時間と労力を大きく割いて、徹底練習してください。
最難関のリンクは…、
…です。
んで、難関のリンクは…、
…です。
2022年度(令和4年度)の2電工・技能試験の候補問題で、最も念入りに練習しておかねばならないのは、「候補問題11」です。
参考:11問:ねじなし管
本問が、凶悪かつヤバイのは、『ボンド線』が出題される可能性があるからです。
当該ボンド線の存在が、候補問題11を、配偶者なみに厄介な存在としています。
まず、当該ボンド線は、厄介なことに、「7箇所」も「欠陥」が取られるところで、間違えられないところです。
しかも、ボンド線の作業は、細かいものが多く、たとえば、「ボンド線を輪作りする」や「ボンド止めねじで、ボンド線を挟んで、固定する」、「ボンド線の先端を出して切断する」など、作業そのものも、手を焼くのです。
そのうえ、当該ボンド線は、当該No.11にしか登場しないため、練習不足で手薄になりがちです。
これは私事ですが、当該候補問題11を、「ボンド線あり」の条件で組み立てた場合、技能試験直前の、最も実力が充実していたときでさえ、制限時間ギリギリの「40分」もかかりました。
つまり、ボンド線があるだけで、大幅に作業時間が増え、結果として、「見直し時間」が割を食うのであります。
「見直し時間」は、ミスや誤りを発見する、試験時間中、最も重要な「とき」です。おおむね、見直しの際に、致命的な誤りを発見し、修正し、何とか合格に滑り込めるのであります。(当方、経験者です。)
「見直し時間」が少ないと、それだけ、ミスの発見・修正ができなくなるので、不合格の危険性が、このうえなく増すのであります。
当該ボンド線は、例年、「省略」となっています。
しかし、公式が公表している「欠陥の判断基準」には、「欠陥」箇所に、「ボンド線」が掲載されています。
そのため、「出題されても文句が言えない」のであります。
2電工試験は、やや難化しており、試験制度も少しずつ変っているため、いつ、『ボンド線』が出題されるか、わかったものではありません。
もし、無対策・無練習だと、ボンド線が出た時点で、不合格確定です。
ですから、どうしても、ボンド線を、練習せざるを得ません。
候補問題11ですが、先に見た「ボンド線」以外に、「ねじなし管」の作業もメンドウです。
「ねじなし管」には、「絶縁ブッシング」と「ロックナット」の、2大欠陥エリアがあり、とても厄介です。
こんな次第で、候補問題11は、本当に『欠陥』ポイントだらけで、かつ、難施工ばかりで、ヤバさ極まります。
候補問題11は、『全13問』の候補問題中、最も厄介な『最難関』。
お使いのテキストの候補問題11のところは、大きな付箋を貼り付けて、何度も練習できるようにしておきましょう。
ボンド線は言うまでもなく、苦手なところ・間違ったところは、最低『5回以上』は、組み立てましょう。
候補問題11だけは、甘く見てはいけません。
候補問題のうち、難関なのは、「第1・6・7・12問」です。
個々の『どこがヤバイ』か、その理由を見ていきたいと思います。
難関候補問題の中で、最も気をつけるべきは「候補問題12」です。
そのわけは、「PF管」があるからです。
参考:12問:PF管
当該作業では、工具の「ウォータポンププライヤ」を使うので、当該工具に慣れていないと、かなり手間取ってしまいます。
手間取るだけならいいのですが、力を入れすぎて、ロックナットを「なめて」しまうと、損壊の「欠陥」を取られかねません。
ロックナットの施工には、3箇所も「欠陥」があり、まったく気の抜けない作業となっています。
「No.12」も、しっかり練習しないと落ちる問題です。
特に、ロックナットの『裏表』には、注意してください。見落としがちな「欠陥」ポイントです。
次に注意すべきは、「候補問題6」と「候補問題7」です。
候補問題6には難論点の「3路スイッチ」が、候補問題7には「4路スイッチ」が鎮座しており、練習不足だと、時間切れで100%落ちます。
何回も何回も、練習しておく必要があります。
なお、No.6には、ここでしかでないレア器具「露出型コンセント」があるので、個別的な練習が必要です。
このように、No.6とNo.7もヤバイので、苦手意識が磨り減るまで、練習を重ねてください。
参考:6問:3路スイッチ
参考:7問:4路スイッチ
さて、残る「候補問題1」ですが、本問には、スイッチが『3つ』も出てきます。
このため、接続ミスが続出する、受験生キラーの問題となっています。
練習不足だと、ついウッカリして、違うケーブルを接続して、不合格の憂き目に遭います。
本問も、しっかり練習しないとダメです。文系ド素人最強の技「指差し確認」が必須です。
落ち着いてやれば大丈夫なのですが、本試験では落ち着けないものなので、「焦っている自分」を想定して、練習に臨んでください。
参考:1問:位置表示灯
先に挙げた最難関・難関以外の候補問題は、「No.2、3、4、5、8、9、10、13」なのですが、難易度は「ふつう・やさしい」です。
というのも、これらは、「他の候補問題を解くうちに、自然とできてしまう」ものだったり、「端子台を使うので、そこんとこだけ念入りにやっておけば、事が済む」ものだったりする次第です。
全体を1~2回組み立てたら、後は、固有部分や不安のあるところだけを、集中して練習しておけば、まあ、大丈夫です。
ふつう・やさしい候補問題のリンクは…、
…です。
油断は大敵ですが、固有部分だけに絞って練習しておけば、まあ大丈夫でしょう。
候補問題の難易度ですが、比較的やさしいのは、「No.2、3、4、5、8、9、10、13」でした。
んで、難関なのが「NO.1、6、7、12」で、最難関なのが「NO.11」でした。
これは、言うなれば、試験勉強序盤の「演習順位」になります。
最初の慣れないうちは、ふつうの難易度の「No.2、3、4、5、8、9、10、13」に着手します。
ほいで、勝手や要領に慣れてきたら、難関の「NO.1、6、7、12」に挑戦します。
自信が付き始めたら、最難関の「NO.11」に、手をつければいい、ってな次第です。
最初に難しいものに手を付けると、配偶者なみに手を焼くし、自信も失ってしまうので、まずは、「かんたん・やさしい」候補問題から、始めてください。
重複してしまいますが、リンクを挙げると…、
…まず、これらから慣れて行って…、
…んで、ある程度、要領がつかめたら、難関の…、
…に着手します。
ほいで、最後あたりに、ラスボスの「11問:ねじなし管」に挑戦、ってな次第です。
先は、序盤の順番を見ましたが、んで、先のをひっくり返せば、試験勉強の中盤・終盤の「演習順位」に、早変わりです。
試験の中盤・終盤では、最もヤバイ「NO.11」が“完璧”になるまで練習します。
次いで、「NO.1、6、7、12」の固有部分や不安箇所のチェックをします。
残る「No.2、3、4、5、8、9、10、13」は、ポイントを確認したり、個別事項をチョメチョメするだけです。
候補問題の1から始めて、最後の13まで、数字の順番に練習する必要は皆無です。
メリハリをつけると、手間と時間の効率が上がります。
「ヤバイ」奴から、練習して行きましょう。
仕事が忙しいなどで、勉強時間が足りない人へのアドバイスです。
時間がないなら、候補問題のぜんぶを作るのではなく、各問題の固有部分だけ、練習します。
候補問題は全部で13問ありますが、被っている作業がたくさんあります。
たとえば、ランプレセプタクルの作業や、ケーブルの採寸などは、どの候補問題でもやるので、すぐに上達します。
できるようになったら、後は、単なる「重複する作業」なだけです。
こういうものに、時間を大きく割く必要は、皆無です。
んなもんで、省略します。
その省略した時間を、候補問題の個々の固有部分に充てます。
固有部分だけなら、15分前後で済みます。
漫然とすべてをやらず、各問題の固有部分に絞って、練習してみてください。時間効率は、はるかにいいです。
文系・ド素人の方は、独学だと(これでいいのか?!)的な、一抹の不安があるものです。
不安を払拭したいなら、テキストの作り方を『暗記』してください。
たとえば、No.2の「確認表示灯の常時点灯」と、No.10の「確認表示灯の同時点滅」は、作り方を憶えてしまえば、自信を持って作業できます。
端子台のある問題なら、つなぎ方や接続方法を憶えておけば、即、作業を終えることができます。
面倒な三路スイッチや四路スイッチも、作り方を暗記していれば、何とか凌げます。
例年、技能試験では、候補問題がそのままで出題されるので、『暗記』で何とかなってしまうのです。
ド素人の考えることなど、高が知れています。
アレコレ考えるよりも、テキストに載っている作り方や作業の順番をそっくり憶えてしまってください。
下手な自己流より、プロの真似です。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べているのですが、文系ド素人にとって、あると便利なものを紹介します。
たとえば…、
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
それでは、各候補問題です。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
2019年に、技能試験の概要に、改定がありました。
当該改定は、もう既に、皆さんのお使いのテキストに、反映されているはずです。
よって、神経質になる必要はありません。
ただ、どういう改定があったかを知っていると、試験に出そうなところや、要注意作業の『目安』になります。
改定の詳細は、ブログの「電気工事士技能試験の概要と注意すべきポイントの2019年度1月の改定について」に、まとめています。
ある程度、技能の勉強が進んだら、参考程度に、一読願います。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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