候補問題の第2問は、固有部分の「確認表示灯(パイロットランプ)」を「常時点灯」とするところが、やや「難」だが、全体的にやさしいラッキー問題である。本問の練習の仕方や、攻略、要領、手順を説述する。独学者向け。技能試験が本問だったら、確実に合格したい。
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令和4年度(2022年度度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題2」の独学者向けポイントを見ていきます。
候補問題2は、上の画像を見てもらえばわかるように、「確認表示灯」と「ダブルコンセント」が固有部分です。
当該「確認表示灯」には、「確認表示灯(パイロットランプ)は,常時点灯とする。」との特記がありますが、後述するように、気に病むものではありません。
本問は、ちゃんとを練習をした受験生なら、穏当に合格できるラッキー問題です。
当該問題に当たったら、“ラッキー、やったね”と、にんまりしてもいいでしょう。怖いのは、ケアレスミスのみ、といった寸法です。
本問に当たったら、確実に合格しましょう。
固有部分の「PL‐確認表示灯(常時点灯)」ですが、後述するように、どう複線図を書くかより、そっくりそのまんま、暗記してください。
丸暗記の方が早い上に、確実です。
次に、「ダブルコンセント」ですが、複線図だと、何気に複雑に見えますが、実際の施工は、配偶者との会話くらいに、あくびが出る単調なものとなっています。
「ふつうにつなげるだけ」なので、複線図も、気楽に臨んでください。(極性だけ気をつければいいです。)
ところで、全「複線図」は、「複線図インデックス」にあります。出先で練習したい人は、参考にしてください。
ポイントと注意事項は、上記画像を参考にしてください。
先述したように、本問は、「当たればラッキー」な問題で、難易度は「ふつう」であり、難しいところはありません。
んでは、特記の『確認表示灯(パイロットランプ)の常時点灯』から見ていきます。
当該PL‐確認表示灯(常時点灯)の部分は、結線の仕方を『丸暗記』してしまいます。
“考えたら”できるかと思いますが、それでも、「丸暗記」します。
というのも、本試験は「40分」しかなく、いちいち「考えていられない」のです。
ぶっちゃけ、複線図の前にして、「考える」時間など、ほとんどありません。
ウンウン考えるのは、未熟の証拠くらいに考えて、スピードアップに勤めなくてはいけません。
ゆえに、本問の試験対策としては『組み方を丸暗記する』、ってな塩梅です。
当該常時点灯式のスイッチ部分は、5回組めば身体が憶えます。憶えられなかったら、憶えるまでやるだけです。
先に、試験対策としては、「暗記」だと述べました。
しかし、「常時点灯の理屈」だけは、必ず、理解しておいてください。
万が一、試験問題を変えられたときの「保険」です。
候補問題は、ほぼそのとおりが出題されますが、万が一、施工条件を変えられたときに、たとえば、「常時点灯」が「同時点滅」になったりしたら、往生します。ほぼ落ちるでしょう。
んなもんで、「試験対策では丸暗記だか、仕組みや理屈は理解しておく」ようにしてください。
本試験は、ほぼ候補問題と同じ仕様ですが、万が一に備えておくのが無難です。
本問の固有部分は、「ダブルコンセント」で、コンセントの図記号に「2」がついたところです。
「ダブルコンセント」は、固有部分なのですが、作業は決して難しくはなく、注意すべきは「極性」のみです。
ケアレスミスを防ぐためにも、念のため、ド素人文系の最強技『指差し確認』をして、「極性、よしっ!」てな感じで、作業をすることを勧めます。
本試験では、“なにをやらかすかわからない”ので、常日頃から、『欠陥』部分は、意を払いましょう。
なお、当該部分は、1個の完成品の「ダブルコンセント」の場合と、「連用枠+コンセント×2」の、2つのケースが考えられます。
前者のダブルコンセント1個は、単に「つなぐだけ」なので、「わたり線」が不要で、楽でいいです。
対して後者の「連用枠+コンセント×2」だと、「わたり線」が必要となるため、手間がかかります。
とはいえ、作業は普通のコンセント作業なので、候補問題の全13問を2回ほど解いていれば、まったく問題ないかと思います。
ま、念のため、試験で施工条件が変わっても“動揺しないため”に、両ケースで練習しておくのが無難です。
リングスリーブは、「小」を使用します。
「中」を使わないので、楽です。
が、しかし、こういうときに、「小」と「□(極小)」の刻印を間違えます。
いつもどおり、電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさを「指差し確認」して、さらに、刻印(圧着マーク)が正しいかどうかを「指差し確認」し…、
ほいで、もう一度だけ、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、「よしっ!」となったら、ガチャンと接続します。
何回も確認するのは、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
上記のほかは、他の候補問題で、散々練習するので、問題ないかと思います。
ただ、「施工省略」のところは、ちょっとだけ注意しておきます。
テキストの指示通りの作業を徹底してください。
てきとーにやっていると、本試験の最中に(アレ、「施工省略」ってどうしてたっけ?!)と、軽くパニックに陥ります。
本試験では、練習時には予想もしない『ミス』をします。
よって、練習のときから、「ミス」に備えておきましょう。
候補問題を組み終わって、採点(欠陥のチェック)が済んだら、回路をそのまま捨てるのではなくて、以下の箇所を、仮にミスったとして、再施行してみてください。
当該再施行の際は、ストップウオッチで、時間を計ります。
1つの「ミス」をカバーするのに、どれだけ時間を食うか、肌で体感しておきましょう。
さて、へんな言い方ですが、本問で、「間違っておくとよい」のは…、
…上記複線図の赤丸の「ダブルコンセント」のところです。
何気に、こういう単調なところで、「極性の間違い」をします。
候補問題を作り終えたら、2つ目のコンセントの極性の間違え(誤接続)を再現して、修正作業をしてください。
単純な接続こそ、「ミス」の怖さを意識して臨みましょう。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べています。
ところで、文系ド素人にとって、技能の練習時にあると便利なものは、以下のとおり、です。
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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