候補問題の第7問は、難関の1つ。兎にも角にも、四路スイッチが山場で、何回も練習していないと100%落ちる。アウトレットボックスは問題ないが、「180度曲げ」は知っておいて損はない。そのほか、難関の本問の練習の仕方や、攻略、要領、手順を説述する。独学者向け。技能試験が本問だったとしても、きちんと練習していれば、合格はできる。
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令和4年度(2022年度度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題7」の独学者向けポイントを見ていきます。
最初に大事なことを言うと、候補問題7は、「難しい部類」に入ります。
本問には、上の画像を見てもらえばわかるように、「四路スイッチ」という「難易度の高い」固有論点があるためです。
本問は、徹底して、当該「四路スイッチ」の練習をしておく必要があります。
「40分」しかない本試験では、考える時間などありません。頭より手が先に動くまで、練習あるのみです。
なお、本問には、「アウトレットボックス」が登場しますが、そう気に病む必要はありません。ケーブルを突っ込むだけだからです。
しかし、接続の際に、ケーブルが思っている以上に、ごちゃごちゃするので、後述する「180度曲げ」に慣れておいてください。
まず、『欠陥ポイント』から見ていきます。
三路スイッチの電源側(左の方)ですが、「0」には、「黒」を接続します。
例年、問題文にて、このように指示されるので、必ず、守ってください。でないと、即落ちです。
さて、もう一方の右の三路スイッチですが、これは、別段、「0」を「黒」に繋げる必要はありません。
とはいえ、本試験では、何でも『確定』しておく方が賢明です。
「0は黒」とする方が憶えやすいので、左の方も、「0」を「黒」で接続しましょう。
残るは、三路スイッチと四路スイッチの接続ですが、ここは、テキストの複線図を『暗記』しておきます。
後述するように、ここは、「番号指定なし」「色指定なし」のところなので、テキストのやり方に従う、ってな次第です。
四路スイッチ以外の複線図は、基本的なものなので、大丈夫でしょう。
ところで、全「複線図」は、「複線図インデックス」にあります。出先で練習したい人は、参考にしてください。
上記画像を見てもらえばよいように、本問のメイン論点は、「四路スイッチ」のみです。
他の部分は、他の候補問題を解いていれば、問題ではありません。
「四路スイッチ」のみ、何とかなったら、合格と相なります。
端的に言うと、「四路スイッチ」は、『暗記』します。
接続の仕方、組み方、電線の色は、テキストのお手本を『暗記』します。
本問は、何気に自由度が高いため、作業を決めておかないと、「逆」に混乱します。
本試験では、考えている時間はないので、前もって決めておいた「この色の線と、この色の線をつなぐ」「番号は、○と○、×と×」をもとに、作業に臨んでください。
素人が下手に考えるより、プロのお手本の『暗記』です。
さて、まずは、3路スイッチの「0」には、3心の黒を接続することを、頭に叩き込みます。
当該「0黒」は、問題文にて、「極性指示」があるからです。
三路スイッチは2つあるので、両方とも、「0」に黒です。(先述したように、1つは別段「0黒」でなくていいですが、統一しておく方が無難です。)
当該「0黒」の作業は、四路スイッチの作業の一番最初にやります。
「0」をいの一にやれば、採点部分の「極性」はクリアできるので、気が楽になる、という次第です。
とにかく、「0」に「黒」を最初にやるよう、『手順化』しましょう。
結論から言うと、三路スイッチと四路スイッチの接続は、お使いのテキストの『組み方』に、従ってください。
というのも、当該スイッチ同士の接続は、「番号」も「色」も、指定されてないからです。
よって、テキストによって、スイッチの接続は、変わってきます。
いくつかの出版社のテキストに当たってみましたが、どれも、バラバラでした。
後述するように、わたしは、「右:1-1、3-3」で、「左:3-2、1-4」で接続しますが、皆さんのテキストでそうでないなら、そのテキストの「やり方」に従ってください。
まあ、わたしのやり方でも、皆さんのテキストのでも、どっちでもいいのですが、プロの作ったテキストの真似をするほうが、テキスト代の元が取れるし、安心です。
こんな次第で、四路スイッチと三路スイッチの組み方は、「確定していない」ので、自分がどう作業するか、自分で決めておきましょう。
さて、四路スイッチと三路スイッチの組み方ですが、『暗記』です。
以下は、わたしの「右:1-1、3-3」「左:3-2、1-4」で組むやり方です。
わたしは、右は「同じ番号同士」で憶え、左の方は「3・2、1・4」と無規則なので、ブツブツ唱えて憶えました。
また、練習時には、作業開始で即、下の画像のような「絵」を、書きました。
即、メモ書きすれば、アレコレ考えることなく、作業できます。
幸いにも、わたしが受けた技能試験では、当該四路スイッチではありませんでしたが、練習時と同様に、本試験においても、『試験開始→即、絵』をしたはずです。
本試験では、アレコレ考える時間がないので、ぜひ、『絵』方式を採用してみてください。
四路スイッチと三路スイッチの接続には、色の指定がありません。
よって、本試験で迷わないためにも、どの色とどの色を繋げるかを、練習時から、決めておきます。
以下は、わたしのやり方ですが、三路スイッチの「1」には白の電線を、「3」には赤をつなぐように、『手順化』していました。
右手の三路スイッチですが、「白白」と、憶えやすかったので、「1-1」を接続する際は、白同士で接続しました。
んで、残る「3-3」は、残る「黒」と「赤」とをつなげる、ってな次第です。
メンドウなのは、左手の三路スイッチです・
下の画像の青の点線部分(左の三路スイッチと、アウトレットボックスに向かう3心ケーブルと、四路スイッチの片方)のところは…、
赤と赤と白
白と黒と黒
…をつなぐように、『手順化』していました。
このように、『手順化』しておくと、作業時に迷いがなくなり、格段にスピードアップします。
以上が、当時のわたしの「組み方」です。
繰り返しますが、このとおりにしないとダメ、というわけではないです。
皆さんは、お使いのテキストのお手本を参考に、「色の組み合わせ」を、確定してください。
本当に、本試験時は、「自由」こそ、危ないです。
好きにしていいと油断していると、本試験時に、(アレ?!ここはこれでよかったか?!)などと困惑して、ケアレスミスを犯すのです。
前もって、どの色と接続するかを、必ず決めておきましょう。
本問では、アウトレットボックスが出てきますが、本試験では、穴が既に空いている筈です。
本試験では、向かって上が北として、北に穴1、東に穴2、南に穴1、西に穴1の状態で、ボックスが配られるはずです。
まず、当たり前なのですが、穴が空いている以上、ケーブルを入れるところが決まってしまうので、正確に、ボックスにケーブルを挿入します。
反対に言うと、適当にケーブルを入れてはいけない、ってことです。
繰り返しますが、ケーブルを入れる穴は決まっています。
間違ったところに入れると、「誤接続」で即落ちです。
また、ほとんどいないと思いますが、勝手に穴を開けると、「損傷」扱いとなり、即落ちします。
本試験では、まず穴が空いているので、余計なことはしないように!
各ケーブル類を正確に差し込んだ後の、一工夫を述べておきます。
「180度曲げろ」です。
下手な図ですが、この画像のように、接続の際は、ケーブルを“くっ”と、180度、曲げてしまいます。
アウトレットボックスにケーブルを、5本も入れると、まあもう、配線だらけで混乱のきわみです。
ですから、先のひどい図のように、180度曲げて、へんな言い方ですが、元に戻すみたいに、曲げてしまいます。
こうすると、ごちゃごちゃせず、電線を追いやすくなるので、作業効率が上がります。
別に、ケーブルを曲げたからといって、欠陥をとられるわけではないので、やりやすいようにやりましょう。
最後に、ゴムブッシングの加工・取り付けですが、問題ないでしょう!
気をつけるべきは、「ケガ」のみです。
電工ナイフは、普段の練習でもほとんど使わないので、十字線を割くときは、手を切らないよう気をつけてください。
本試験では、止血用の「バンドエイド(絆創膏)」の持込が認められているので、心配な人は、1箱持って行きましょう。
amazon参考:バンドエイド
四路スイッチでの接続は、文系ド素人最強の技「指差し確認」を2回した後で、行ないます。
要領は、候補問題6の三路スイッチと同じです。
複線図の接続しようとする箇所を、(これとこれをつなぐ、よござんすね?)といった感じで、指でなぞり…、
次に、ケーブルの線と線とを指差しして…、
「このスイッチの○色の電線→真ん中3心ケーブルの○色電線をつなぐ、ヨシッ!」という過程を、
2回確認してから、リングなりコネクタなりで、ガッチャンコと接続します。
こうすると、ミスをしなくなりました。
なお、指差し確認を2回しても、ほとんどの練習では時間が余ったので、時間のロスにはならないはずです。
接続で失敗をしたことのある人は、ぜひとも、「指差し確認」を導入してみてください。
リングスリーブは、「小」を使うはずです。
刻印は、「小」と「極小」で、オーソドックスなタイプです。
しかし、こういうときこそ、刻印ミスをします。
他のページでも言っていますが、電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、さらに「もう一度、指差し確認」をして、ガッチャンと接続します。
繰り返しますが、『リングスリーブを間違うと、その修正が本当にクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
四路スイッチ以外は、ふつうなので、問題はないかと思います。
強いて言うと、「施工省略」のところは、ちょっとだけ注意しておきます。
テキストの指示通りの「施工省略」作業を徹底してください。
てきとーにやっていると、本試験の最中に(アレ、施工省略ってどうしてたっけ?!)と、軽くパニックに陥ります。
本問ですが、ミス対策は、しなくていいでしょう。
本試験にて、「四路スイッチ」のところを間違えると、カバーできないと思っていてください。
そのくらい、「四路スイッチ」のところは、「難」です。
ミス対策に割く時間ですら、「四路スイッチ」の練習に充てて、絶対に間違わないレベルに到達しましょう。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べています。
ところで、文系ド素人にとって、技能の練習時にあると便利なものは、以下のとおり、です。
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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